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おすすめ本

2011年2月23日 (水)

「ザ・ホスト」

ステファニー・メイヤー「ザ・ホスト」ソフトバンククリエイティブ

「トワイライト」でヒットを飛ばしたステファニー・メイヤーの新作。
よりSF的に構成がハードな雰囲気になっていますが、読みやすい語り口。
特殊な設定での葛藤や恋心を描くのが上手いですね~!

近未来の世界。
宇宙からの侵略者ソウルが人間の身体に入り込み、見た目はそのまま人間として暮らしています。
ソウルは銀色のリボンのような小さな発光する体で、人間の首の後ろを手術して脳に絡めるように入れて、結合するのです。
宇宙を旅するように、いろいろな惑星の生き物に寄生して生き延びる種族。
協調性が高く知性的なため、皮肉にも世界はぐっと平和になり、貧困もなくなっているのでした。

ソウルに入り込まれないまま生きている人間も、抵抗者として、ごく少数だけれど存在していました。
その中の一人メラニーが捕らえられ、ワンダラーの名を持つソウルが入れられます。
ワンダラーは、9つもの世界を遍歴したという~ソウルでも珍しい経歴を持っていました。普通は心地良い所を見つければ、そこに慣れてとどまるのです。

メラニーは弟を守りながら数年間、各地を点々として生き延びてきた女性で、若いが強烈な個性を持っています。移植直前には自殺を図っていたせいか、なかなかワンダラーを受け入れない。
大人に移植するのは危険だという話になり、メラニーの身体を廃棄してやり直す可能性も出てきます。
メラニーの鮮烈な記憶をわがことのように感じるワンダラーは、残してきた弟と恋人の元へと行きたくなり…

苛酷な砂漠の旅を経て、ようやく抵抗者の集落にたどり着きます。
しかし、侵略者ソウルに乗っ取られた銀色の目をしたメラニーの身体は歓迎されず、敵意と不信を向けられ、命も危うくなります。
メラニーの恋人だったジャレドに「それ」と呼ばれて苦しむワンダラー。ジャレドを求めて奥深くで泣き叫ぶメラニーの心。
コロニーを築いたリーダーのジェブは、ワンダラーに興味を持ち、話を聞きたがります。

ワンダラーは、メラニーの弟ジェイミーを心から愛するようになります。
ワンダと呼ばれるようになり、しだいにコロニーの住人も警戒を解いていくのでした。
ジャレドは、ワンダの中に、メラニーの意識がまだ生きていることに気づきます。
仲間の中でも不信感の強いカイルはワンダを殺そうと襲いかかりますが、カイルの弟イアンは、ワンダを愛し初めていました。

ワンダは愛する弟と恋人のために、メラニーのボディを返そうとします。
ということは、ワンダ自身は死をも覚悟するということなのですが…?
弱りつつあるメラニーは、ワンダの方がコロニーの役に立つと考えます。
どちらにしても切り離し手術は非常に危険なので、何か他にいい方法がないかと模索する人々ですが…
切なく、盛り上がります。
満足の読み応え。

2010年4月 7日 (水)

「トワイライト3」

ステファニー・メイヤー「トワイライトⅢ」ヴィレッジブックス

映画も2作目まで公開されているので、知っている方も多いと思います。
高校生が恋した相手が吸血鬼という~ロマンス物として、上手く出来ています。
1作目の映画もDVDで見ましたが、キャストが合っていて、生き生きしてました。かなりきれいなんだけど、それをまだ自覚してない雰囲気が出てましたね。
葛藤の激しさはなかなか、少女漫画的。
これはレベルが高いという意味ですよ。思わず、はまりました。

高校の同級生になったエドワードと恋に落ちたベラ・スワン。
本好きで、真面目な性格。オシャレには興味がなく、運動神経ゼロで、踊りも苦手。
ベラの父は警察署長で、まさかエドワードがヴァンパイアとは思っていないものの、一人娘を心配して交際を見張っています。
思いは募るばかりで~彼と一緒に生きるため、自らも吸血鬼になろうと決意しているベラなのですが、人間としての幸福を諦めさせることに悩むエドワードは反対していて、できるだけ時期を遅らせようとします。

[以下ネタばれ有り]

ベラを仲間にする条件として、プロポーズするエドワードの気持ち。
若い結婚には本来抵抗感のあったベラですが、ついに受け入れることに。
ごく普通の感情と、あまりにも特異なケースの問題が巧みに入り交じっています。
一方、シアトルでは異様な無差別殺人が話題になっていました。
じつは、吸血鬼の仕業ではないかと気づくことに…
なぜか、命を狙われるベラ。

ベラを思ってエドワードが身を引いて去っていった時期に慰めてくれたのは、年下のジェイコブ。
居留地に住むネイティブアメリカンの彼が、実は人狼だった…
吸血鬼と人狼は、宿命的に対立する間柄という設定。
命を狙われるベラを守るために、束の間の協力態勢が築かれます。
じっとしていられないベラなのですが…?
弱い立場なのに、自然体でけなげなベラ。このキャラも少女漫画っぽい…日本のアニメや漫画が普及したのも~実際にいくらか関係あるのかも知れませんね。

複雑な恋愛も、いよいよクライマックスへ。
4で終わると思わせといて?5まであるみたいですが

2010年1月26日 (火)

「トワイライト2」

ステファニー・メイヤー「トワイライト2」ヴィレッジブックス

雨と霧の街・フォークスで、吸血鬼のエドワードと恋に落ちた高校生のベラ。
けれども、ベラを愛するが故に、彼は去っていきました。
抜け殻になったベラを救ったのは、父の親友の孫に当たる少年・ジェイコブでした。
年下のジェイコブは最初は気の置けない弟のような存在ですが、ぐんぐん成長するにつれ、ベラにはっきり恋心を抱くようになり、ベラは困惑することに。

熊が街の近くに出没するという噂があり、ベラの父チャーリーも狩りに出るのですが…
ベラは、とても普通の動物とは言い難い異様な姿の巨大な獣を目撃します。
フォークスで一体、何が起こっているのか?

特殊な状況ですが、恋する心を切々と描きます。
恋の辛さを知っている人になら、共感できる面もあることでしょう。
まじめで一途なベラは、別れのつらさからなかなか立ち直れません。
エドワードの声を幻聴で聞いたことに、ささやかな期待を抱きます。
そんなベラを心配するジェイコブの思いも…
彼もある意味、運命の人なのですね。
[これからすぐ読む人は、ここまでにしておいて下さい~一部だけ、ネタばれ。わざと触れていない点もあるので、お楽しみに]

一方、ベラの身には、他の危険が迫っていました。
居留地界隈に出没していたのは女吸血鬼で、命を狙われていたのはベラだったのです。
ベラを案じて、予知能力のあるアリスが駆けつけてきますが…
一転、エドワードに危機が迫る~~?
イタリアに飛んで、吸血鬼の長老のような存在まで登場する大冒険へ。

ロマンチック・ホラーで、映画化もされているベストセラーの第二部。
盛り上がります。
ちょうど映画も宣伝してましたね。
4まで発行されていて、5で完結らしいです。
ご紹介は1だけにしようか迷いましたが…
海外の物が少ないので、アップしてみました。

2009年11月20日 (金)

「トワイライト 1」

ステファニー・メイヤー「トワイライト 1」ヴィレッジ・ブックス

全米大ヒットのシリーズ。
映画も公開されましたね。写真だと主役の彼が~イメージに合ってる!

高校生のベラ・スワンは、黒髪で色白、体育の苦手な少女。
父の住む雨と霧の町・フォークスに引っ越して来ました。
しっかり者の娘として支えてきた母が年下の野球選手と再婚したため、父と暮らすことにしたのです。
警察署長の父は無口で、母とのように姉妹みたいに仲良くとは行きませんが、一緒に住むにはやりにくくはないのでした。

特に目立たない少女だったベラが、転校生ゆえかフォークス高校ではもて始めます。
が、異様な集団の中にいた美形のエドワードには、睨み付けられます。
時によって瞳の色が違って見える~ものすごくハンサムな彼に、心騒ぐベラ。
エドワードだけでなくカレン医師の養子たちは皆、長身で驚くほど美形、蒼白な顔色で食堂に座っているだけで何もものは食べず、目の下にはくまがありました。
いかにもな外見だが、まさかと思いつつ…
危険だから近づくなという彼に振り回されながら、惹きつけられていきます。

ベラを突き放しながら、いざというときには助けに駆けつけてくれる彼の不思議な能力。
こんな相手に恋したら、どうする…?
違う世界が開かれていく~ときめきとスリルが楽しい。
人間の血は吸わないというエドワードとうまく行きかけると、遠くからやってきた吸血鬼に命を狙われる展開へ。

ファンタジーというか、ロマンチック・ホラーかな?
甘いストーリーでわかりやすいけど、さすが筆力があって、迫力~です。

全米500万部を越す大ヒット作。2005年の作品。
2008年、この文庫本は発行。

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