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2017年6月 2日 (金)

「眠れる森の美女にコーヒーを」

クレオ・コイル「眠れる森の美女にコーヒーを」原書房

クレアのシリーズも14作目。
コージーにしては書き込みの多い作品です。
今回はちょっと味わいが変わっている?

クレアは、ニューヨークの老舗コーヒー店のマネジャー。
元姑がオーナーで元夫がバイヤーという複雑な環境ながら、才能ある店員たちにも恵まれています。
クイン警部との恋も、遠距離になった悩みを抱えつつ、進行していきます。

セントラル・パークでの秋のフェスティバルに参加することになったクレアたち。
おとぎ話がテーマなので、扮装をした人物が公園内にいっぱい。
クインの子供たちの子守をしていた娘も、プリンセス役を演じることになっていました。
ところが‥?

元夫マテオに容疑がかかり、クレアは手がかりを探して奔走することに。
マテオが買い付けた不思議な効能のあるコーヒーを使って、幻夢を見ることまで試み‥?
大学の研究者がデータを取るといった実験になるのが面白いところ。

リアルさと奇想天外な要素、ニューヨークならではの派手さ、ユーモアやロマンスと盛りだくさん。
好奇心は旺盛とはいえ真面目な性格のヒロインで、よくここまで盛り込めるものです☆

2015年12月 5日 (土)

「謎を運ぶコーヒー・マフィン」

クレオ・コイル「謎を運ぶコーヒー・マフィン」(コージーブックス)原書房

シリーズ11作目。
よく続いてますね~。
アラフォーの元気なヒロインが、ニューヨークで活躍します。

クレアは、老舗コーヒー店を経営しています。
今回は、トラックでの移動販売を手がけることに。
本格的なコーヒーととびきり美味しいマフィンを店から遠い地域にも提供しようというわけ。
ところが、この仕事のコンサルタントの女性が店の前で事故に遭い‥?!
移動販売のライバル社がクレアの店の前まで来て嫌がらせのように販売したりと、新しい問題も。

舞台がニューヨークのグリニッジビレッジということもあり、多彩な人物が登場します。
コージーミステリにしては、事件はこってり書き込まれ、構成も立体的な印象。
素人女性が活躍しすぎなのがリアルじゃないけど、本格じゃないって事でお許しを。
ロマンス要素もあり、ヒロインになったつもりで楽しめば、いいのかな。

最愛の娘ジョイが心配でならなかったクレアだが、ジョイもすっかり大人になり、クレアに向かって恋人と結婚しないのかと言い出したり。
最初の結婚というか離婚の傷がなかなか癒えなかったクレアだが、それもそろそろ(やっと?)解決しそう‥?
恋人のマイク・クィン警部補が(期間限定だけど)よそへ赴任してしまいます。
クレアは心揺れながらも‥?

好きな女優さんの主演での、2時間ドラマにしたら面白そうですね☆

2015年10月 8日 (木)

「モカマジックの誘惑」

クレオ・コイル「モカマジックの誘惑」(RHブックスプラス)武田ランダムハウスジャパン

「コクと深みの名推理」も10作目。
コーヒーと恋愛のエンタメ推理、かも?

クレアは老舗コーヒーハウスのマネジャー。小柄なアラフォーで、コーヒーにかけては頑張りやです。
元姑が店のオーナーで、離婚後10年の元夫がバイヤー。
今回は、ネット業者と一流ショコラティエと提携して媚薬入りのコーヒーを売り出すということになっています。
元姑のマダムが旧知の仲の女性が販売担当なので信頼しているからと、詳しいことを知らされないままで、少し不安を抱えているクレア。
提携先は、カリスマ性のある女性達がトップを目指してしのぎを削る組織でした。華やかだけど、いささか異様な雰囲気の‥
もちろん、事件が起こり‥!?

素人のヒロインが探偵役というコージー系のミステリの中では、事件の骨格がハッキリしているほう。
ご夫婦で書いている作品で、男性の視点が入っているからかも?
ニューヨークが舞台なので、相次いで事件に巻き込まれても説得力があります。
恋人も刑事だしね~。
登場人物もポジティブな人が多いのが、さすがアメリカ?
最初は人生に疲れてしょぼくれたイメージだったマイクは別人のよう。実はいい身体をしているらしい(笑)
マイクとはまわりにも認められる仲となり、結婚をすすめられて驚くクレア。今のままで幸せだと思う気持ちとは‥?
娘のジョイも大人になり、年月が流れているのを感じさせますね☆

2014年7月12日 (土)

「深煎りローストはやけどのもと」

クレオ・コイル「深煎りローストはやけどのもと」武田ランダムハウスジャパン

クレアのシリーズも9作目。
かなりしっかり書き込まれているコージー・ミステリです。

クレアは、コーヒーハウスのマネジャー。
毎日美味しいコーヒーを出している小柄なアラフォーのいきいきした女性です。
元姑のマダムと共に老舗コーヒー店を訪れたクレアは、店主が描いた個性的な壁画に感心します。優秀な店員のダンテとも合流。
ところが、そこで爆発に遭います。
消防士たちの活躍で、難を逃れましたが‥
その後も、なぜかコーヒーハウスを狙う事件が続発。
一体その理由は‥?

刑事のマイク・クィンとは上手くいっていますが、そのクィンの従兄弟が消防隊長。
それどころか、一族のほとんどが元々消防関係で、刑事だけが異色らしい。
アイルランド系の一族が聖パトリック祭にどんちゃん騒ぎをするのにも出席したり。
催しに出店を頼まれ、気に入られそうなメニューに頭を悩ませます。
クィンと従兄弟の確執に巻き込まれつつ、真相に近づいていくクレア。

また登場人物が増えていきますが、個性がはっきりしているのでわかりやすく、にぎやかな印象。
舞台がニューヨークだから、次々に事件に巻き込まれてもそれほど嘘臭くないのがいいところかも。
推理も後半になると、さすがによく知らない人間が疑惑の対象になるせいか、さばさば整理して突進する傾向は出てくるけどね~^^;

消防士を出してきたのは、9.11での消防士の活躍に感銘を受けたためのようです。
安定した書きっぷりは頼もしい。

2014年3月28日 (金)

「クリスマス・ラテのお別れ」

クレオ・コイル「クリスマス・ラテのお別れ コクと深みの名推理8」武田ランダムハウスジャパン

クレアのシリーズも8作目。
コージーにしては書き込まれていて、安定したシリーズです。

アラフォーでバツイチのクレアは、コーヒー店のマネジャー。
刑事のクィンともきちんと付き合うようになり、元夫のマテオも結婚。
一人娘も今は順調な様子。
と、良いこと尽くめ?かと思うと‥

クリスマスを前に、新作コーヒーの試飲をするコーヒーハウスの面々。
個性的な従業員それぞれに、思い出や好みがあるのが面白いです。
まじめなクレアは、特に思い入れがある様子。
ボランティアでサンタクロースをやっている街で人気のアルフも試飲会に来ることになっていたのですが、姿を見せず、探しに出たクレアは‥?

高級アパートの裏庭で事件に遭遇!
恋人の刑事クィンと上手くいっていて、彼はクレアの捜査能力を認めてくれているが、別件で忙しく、今回はあまり頼りに出来そうもありません。
アルフの娘に依頼されたクレアは一肌脱ごうとしますが。
元夫も旅行から帰ってきて、早くも新婚気分は冷めたかのよう。
元姑と、テレビ番組の収録現場に潜入。そして‥

店に現れるようになった赤毛の美女の正体は?
お決まり?のパーティーでの仮装もあり。
にぎやかに展開。
ニューヨ-クらしい情景を生かしつつ、クィンの従兄なども出てきたり、まだまだ、どこでふくらむかわからないですね。
読み続けるつもりです☆

季節はずれで、すいません‥

2014年1月18日 (土)

「エスプレッソと不機嫌な花嫁」

クレオ・コイル「エスプレッソの不機嫌な花嫁」武田ランダムハウスジャパン

シリーズ7作目。
これまでで一番厚く、充実した内容。

クレアは、アラ40で、老舗コーヒーハウスのマネジャー。
元夫のマテオがブリアンと結婚することになり、何ヶ月もかけて計画が練られます。メトロポリタン美術館での豪華結婚式がいよいよ迫っていました。
愛娘ジョイの父親であるマテオとのあれこれを振り返るクレア。
マイク・クィン警部補とうまくいっているので、10年以上前に別れた夫に未練はないのですが、ブリアンには敵視されながら手伝うという妙な立場に。

本番直前になって、ブリアンにそっくりなタレントが事件の被害者に。
ブリアンが命を狙われている様子なのです。
セレブな美人編集者だけど、思いっきり嫌な女のブリアンの発言にはあきれます。
これじゃ結婚が壊れる話なのかも?!と思うほど。
実際、危機も訪れます。
巻き込まれて苦労するのは、クレア。
でも、しだいにブリアンのやり手ぶりや、のし上がって来た過去だけでなく、意外に可愛いところもチラッと見えてきたり。
マテオもブリアンに押しまくられているだけで本当に愛しているのやら~という感じだったけど、ブリアンが命を狙われていると知って真剣に守ろうと‥?
この期間にもいくらか成長した様子で、なかなかお似合いのよう。へ~え(笑)

来し方行く末が見える描写で、これまでにない雰囲気がありますね。
クレア自身の気持ちにはぶれがないんですね~いつの間にか、こんなにしっかりしてきたのね。
二度目の恋でキラキラ輝いているらしく、モテまくってます。
スイーツやコーヒーも、夢のような逸品が登場します。

2013年11月21日 (木)

「コーヒーのない四つ星レストラン」

クレオ・コイル「コーヒーのない四つ星レストラン(コクと深みの名推理6)」ランダムハウス講談社文庫

シリーズ6作目。
スリルとグルメと恋愛、バランスのいい仕上がりになっています。

ヒロインのクレア・コージーは、老舗コーヒーハウスのマネジャー。
娘のジョイが難関料理学校の最終学年となり、インターンとして、フレンチレストラン<ソランジュ>で働いています。
元姑(ジョイの祖母)のマダムと一緒に店に出向くと、料理は最高級だが、なぜかコーヒーは最低。
マダムは高齢だけどオシャレで若い頃の苦労を乗り越えた女性、クレアは尊敬しているんですね。
娘に会っていこうとすると、厨房で騒ぎが‥?!

ソランジュの名シェフ、トミー・カイテルは何故かだんだん店に来なくなっていて、彼に次ぐ責任者のスー・シェフの女性はヒステリック。
レストランで何が起こっているのか?
さらに事件が起こり、ジョイが容疑者に?
ジョイが50代のカイテルと恋仲になっているのも、前作からの心配の種。
クレアはもちろん大反対ですが、今は口を挟まない約束をしているのでした。

ソランジュの店で美味しいコーヒーを出すように、アドヴァイスするクレア。
料理もおいしそうなので、仕上げにこういうのが出たら、さぞかしうっとりものでしょう。
一方、恋愛も進展~刑事のマイクと慎重に接近していたのが、ついにラブラブに。
このマイク・クィン警部補はクレアの探偵活動に反対せず、信頼してむしろ協力を求める姿勢。

元夫のマテオは、セレブでファッショナブルな編集長ブリアンと交際中、仕事がらみのようにも見えていたのが、ついに結婚話が出ます。
マダムは反対しているのですが‥?
分厚くなる次作をお楽しみに☆

2013年9月29日 (日)

「秘密の多いコーヒー豆」

クレオ・コイル「(コクと深みの名推理 5)」ランダムハウス講談社文庫

コクと深みの名推理5作目。
ヒロインは、コーヒー店マネジャー。

クレア・コージーは、結婚10年で離婚したアラフォー女性。小柄で茶色の髪、若く見えます。
娘のジョイがニューヨークの学校に入ったのを機に、クレアは老舗コーヒーハウス<ビレッジブレンド>のマネジャーに復帰。
元姑がオーナーで、元夫のマテオ・アレグロがバイヤー。
世界を股にかけてコーヒー豆の買い付けに回るハンサムなマテオは、クレアに未練があるようでしたが、セレブな女性ブリアンと今は付き合うようになっています。

この元夫婦の旧友リックが、カフェインが入っていないコーヒー豆で味がいいという画期的な品種の開発に成功。
カフェインレスなんて、と思っていたクレアも見直すことに。
大きな商談になりそうではりきるマテオでしたが、何やら雲行きが怪しく‥?

ニューヨークはグリニッチビレッジの界隈の描写など、気分よく読めます。
コーヒーについての薀蓄はかなり詳しく、いきなり没入するような感じ。
元気のいいヒロインで、全体的にはテンポよく動きのある展開。
互いに憎からず思っていたマイク・クィン警部補とも、ようやく交際をスタートさせます。
夫婦で合作のシリーズだそうで、そのせいか集中して書かれているところとそうでもないところがあるような。

娘のジョイはもう調理師学校の最終学年。インターンとして、有名レストランに勤務しています。
そこで付き合っている男性というのが、魅力的ではあるけど50代の妻子あるシェフとわかり、クレアは大ショック。
やや堅物で娘に関しては世話焼きのクレアも、だんだん折り合いをつけて娘の自由を認めるようになっていたのでしたが、これだけは認められない‥?
次の巻へ続く!

2013年5月27日 (月)

「危ない夏のコーヒー・カクテル」

クレオ・コイル「危ない夏のコーヒー・カクテル」武田ランダムハウスジャパン

[コクと深みの名推理]クレアのシリーズ、4作目。
舞台をセレブの集う避暑地に移し、開放的な夏の出来事を描きます。

クレア・コージーは、老舗コーヒーショップ<ビレッジブレンド>のマネージャー。
結婚10年、離婚後10年の小柄でいきいきしたアラフォー女性。

高級リゾート地、ハンプトンズ。
ニューヨークからは100マイルほどですが、プライベート・ビーチが続く別世界。
クレアは、常連のお客さんであるデイビッド・ミンツァーの舘に滞在していました。
夏の間だけ、彼のレストラン<カップJ>の喫茶部の指導と、パーティーでのコーヒーの仕出しを引き受けたのです。
娘のジョイも、バイトしているが、これも条件の一つでした。
親離れしかかっているジョイが危なっかしくて、心配でしょうがないクレア。
クレアの元夫の母親であるマダムも来ていますが、こちらは本物のセレブだから。

花火の夜、一緒に働いていた若者が、デイビッドの部屋で狙撃された。
デイビッドと間違えられたのではと疑うクレア。
どこから狙撃されたのか?夜なのに独りで舘の外を見回り、薬莢を見つけます。
友人であるデイビッドの身を守るためと、娘と元姑も守りたいのです。
元夫のマテオも、仕事がらみで近所のパーティに来ていました。
地元ではないから、旧知のクィン警部補に頼るわけにもいきません。
クレアはずばずば推理して、いつもより行動的な印象。近隣の人にしがらみが少ないせいか?

忍び込んだ先で出会ったカメラマンのジム・ランドが好みのタイプで、気をつけなくてはと思うのですが…?
娘のジョイは花開こうとしているのですが周りをハラハラさせ、高齢のマダムもひと夏の恋を楽しむと宣言して、ジョイを驚かせます。
まじめな性格のクレアは心配しすぎてジョイとぶつかっていましたが、ここへ来て少し互いに歩み寄り、理解した様子。
ジョイのことを父親に似たのか冒険好きだと心配すると、マダムに「姐御肌で世話焼きであなたとそっくりじゃないの」と笑われます。
クレアもひと夏の恋を楽しむことに☆

夏向きのレシピも魅力的。
クレオ・コイルは夫婦合作のペンネーム。
男性の手が入っている印象はあまりありませんでしたが、この作品はぐいぐい進むので~なるほどそんな感じ。
2006年の作品。

2013年2月24日 (日)

「秋のカフェ・ラテ事件」

クレオ・コイル「秋のカフェ・ラテ事件」ランダムハウス講談社文庫

シリーズ3作目。
クレア・コージーは、ニューヨークの老舗のコーヒーハウス<ビレッジブレンド>のマネージャー。
結婚10年、離婚後10年、アラフォーのチャーミングな女性。

近くの公園で、毎年恒例の大がかりな秋のファッション・フェアが開催されていました。
クレアの店では、デザイナーのロッティ・ハーモンが新作を披露するパーティーをしています。
きらきらのアクセサリーで70年代に一世を風靡したロッティが、ビレッジブレンドの常連となり、カラメル・チョコレート・ラテなどをイメージした新作を作って、人気になっているのです。

ロッティに運ぼうとしたラテを横取りして飲んだ男性が急死。
運んだ店のバリスタのタッカーが逮捕されてしまいます。
今回の担当刑事らは、クレアをよく知っているクィン警部補ではないので、態度が親切ではないのでした。
タッカーがそんなことをするはずはないと、ロッティの周辺を探るクレア。
昨年復活したばかりのロッティの仕事の実態は…?

仕事に関わりがあるタッド・ベネディクトのベンチャービジネスを探るため、元姑のマダムと一緒に説明会会場へ乗り込むクレア。
投資しそうなお金持ちに見せるために、本物のお金持ちのマダムの服を借ります。
マダムの若い頃の服で~ジャッキー・オナシスそっくりになるというのが面白い。
マダムと一緒に、タッカーが拘置されているライカーズ・アイランド刑務所を訪問するくだりも、リアルで驚きました。

元夫のマテオは、182センチの今もセクシーな男。コーヒーの買い付けに世界を飛び回っています。
元姑のマダムの意図で、ニューヨークにいるときには店の上の居住部分の別な部屋で暮らしていました。
一人娘のジョイを心配する親としては、協力し合う二人。
つい魅力に負けて共に一夜を明かしてしまい、後悔するクレア。
マテオが雑誌編集長の美女ブリアン・ソマーと何やら親しげで、イラッとします。
仕事の相談があるらしいのですが…

コーヒー色の愛猫ジャヴァも時々登場。
いずれマテオと復活するのかも~まだまだ波乱があるのかも?

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