「イニシエーション・ラブ」
乾くるみ「イニシエーション・ラブ」文春文庫
「蒼林堂古書店」がとても感じが良かったので、これが出世作というのを借りてきました。
こちらは、誰でもどこか似た経験をしていそうな恋愛もの。
ちょっとイヂワルなところも~実は、ミステリなんですね。
大学4年生・鈴木夕樹が初めての合コンで知り合った女の子・マユと、順調につきあい始めます。
最初からいいなと思った女の子。
海へ行ったときに彼女のほうから近づいてきて、こっそり電話番号を交換。携帯がない時代なのよね。
デートで会ったときに服装にもっと気を遣うように言われて、素直にアドバイスに従います。
マユは歯科技工士としてもう働いているので、会うのは彼女の都合を優先。
週に一度のデートで、ゆっくりとつきあいが深まっていくのでした。
理系で真面目だがやや奥手な男子が、こういうときにはこうすればいいのか?と迷いながらも、まあごく普通の手順をたどる。
一部、失敗もありますが。
女の子の方は、こういう相手をリードするにはこうしたらいいのね!というのがわかる?かも‥
静岡の大学にいて知り合い、一緒にいるために、一流企業の内定を蹴ってまで静岡本社の会社を受け直す。ところが、研修後の勤務先が東京になってしまうのです。
予想以上のハードな仕事に、戸惑う日々。
遠距離になって、すきま風が吹き始め‥?
会社の同僚でなかなか美人の女性に、誘いを掛けられるし…
学生と社会人は違うよね!
…にしても、なんか…いや、でも…?
ちょっとこの女のコ、どうなのかなあ…
‥こういうときに、こんな事いうかな?なんかおかしいな?と、ちらちらっと思う部分が最後のページで、あれっという衝撃に…
誤植?じゃないか。
ということは…えーと、つまり…あ、そうか!
結末も含めて、案外ありがちな恋愛の形として、参考になります?!
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