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おすすめ本

2013年4月 6日 (土)

「謎解きはディナーのあとで 2」

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで 2」小学館

人気シリーズ2作目。
テンポ良く、気楽に読めます。

国立署の刑事・宝生麗子は、じつは世界的に有名な大富豪・宝生グループ会長の一人娘。
地味なスーツに、太い縁のだて眼鏡で、刑事らしくふるまっています。
それにしても、ばれそうなものだけど…
この本では、本人もそう思って首をかしげているシーンがあって、おかしい。
家に帰れば華やかなワンピースに着替え、セレブな友達とも付き合うのですが。

上司の風祭警部は、ジャガーを乗り回す派手な男。
こちらは、風祭モータースの創業者御曹司。
やや口説きモードに入ったせいか、麗子は前作にもまして嫌がっていますが、彼のおかげで、お嬢様は注目を浴びないで済んでいる?
周りも触れたくないのかも…
身近にいたらめんどくさいだろうけど~脇キャラとしては十分、役に立っています。
しかし、他の刑事が一人も出てこないって…徹底してる~?

お嬢様に付き従う執事の影山が、真の探偵役。
家全体の面倒を見る執事ではなく、お嬢様専属で、運転手でもあるらしいですね。事件に興味があるせいか、現場にも出没。
慇懃無礼に「お嬢様は頭がお悪いのでは」などと罵倒しつつ、すいすい謎を解くのがお楽しみ。
イラストで見ると、ちょっとイメージが違う…
というか、このほうが原作に忠実なのに、既にドラマの映像に脳内変換してるのよね。

掛け合いでは、二人の仲に変化があるようには見えないけど~
犯人との対決で、影山のことをお嬢様が「大切な人」と口走ったのはポイント?

「アリバイをご所望でございますか」
「殺しの際は帽子をお忘れなく」
「殺意のパーティにようこそ」
「聖なる夜に密室はいかが」
「髪は殺人犯の命でございます」
「完全な密室などございません」
というタイトルも楽しい。
ドラマでも見ました~☆

2013年2月 4日 (月)

「放課後はミステリーとともに」

東川篤哉「放課後はミステリーとともに」実業之日本社

学園ユーモアミステリ。
元気のいい高校生の一人称で。
気楽に読めます。

国立市恋ヶ窪にある私立鯉ヶ窪学園高等部。
探偵部の副部長の霧ヶ峰涼は、エアコンみたいな名前と言われるのが悩みの種。
探偵として活躍したいと、何かと謎解きに挑戦するのですが…?

「霧ヶ峰涼の屈辱」は、E館と呼ばれる校舎の一角で起きた事件。
探偵部の顧問になって貰おうと、涼が生物教師を訪ねたところ…
視聴覚教室から怪しい人物が飛び出し、居合わせた生徒がつぎつぎに追ったのですが、校舎を出てみたら姿が消えた?!

「霧ヶ峰涼の逆襲」は、帰り道に猫に出会い、ついでに物陰に隠れていた取材記者に出くわします。
人気俳優が、女性のいるアパートに入っていったままだというのです。
ところが、女性は担架に乗せられて出て行き、その後、俳優は出てこなかった。
その謎は?

「霧ヶ峰涼の見えない毒」は、同級生の奈緒子が居候しているお金持ちの家で。
一家の主人である老人の頭に瓦が当たり、涼が頼まれて屋根を捜索することに。
瓦は自然に外れたのか?屋根から落ちかけて宙づりになる涼。
さらに事件が起き、老人は毒殺されかかった?!
解決するのは同級生のほうだったり。

「霧ヶ峰涼とエックスの悲劇」は、数年ぶりの流星雨があると皆が待っていた夜。
緑に光る点がエックス山の方角に見え、地学教師の池上先生はUFOマニアなため、大喜びで向かうのに、ついていく涼。
ところが、畑の真ん中で女性が倒れていました。
首には、絞められた跡…?
池上先生が、警察に連れて行かれてしまう。

調子のいい文体で、ふざけたお喋りのように進みます。
読んだ翌日、何も覚えていなくて…
明るい雰囲気なので、暇つぶしには十分楽しめますよ。

2003年から書かれた短編を集めた物。
探偵部の部長らの話からのスピンオフ。
2011年発行。

2012年6月 7日 (木)

「完全犯罪に猫は何匹必要か」

東川篤哉「完全犯罪に猫は何匹必要か」光文社文庫

タイトルに興味を惹かれたけど、ふざけ過ぎかなとも思ってすぐには手が出ませんでした。
まあ、ある意味では相当ふざけていますけど~楽しかったので良しとしましょう。

事件の舞台は、烏賊川が流れる烏賊川市(いかがわし)。
招き猫をシンボルにしている寿司チェーンの社長・豪徳寺豊蔵が、飼い猫を探してくれと依頼してきます。
家賃を滞納している売れない探偵・鵜飼杜夫がいちおう探偵役。いちおうっていうか探偵そのものなんだけど、そう感じられないというか?
ビルのオーナーで、なかなか綺麗で気の強い朱美も、存在感あります。

行方不明の太った三毛猫・ミケ子を探して、似たような猫を集めて連れて行く鵜飼ら。
あちこちで餌を貰っている呑気な猫たちは、急にさらわれてビックリでしょう。(エピローグでちゃんと元に戻して貰えるので大丈夫)

豪徳寺豊蔵は、招き猫の蒐集家とわかってきます。
屋敷には年の離れた美しい後妻、先妻の息子、後妻との間の子たち、そして遠縁の居候も。
ところが、豪徳寺が殺され、現場には巨大な招き猫が外門から移動して置かれていた‥?
通りを歩いていて招き猫を見た目撃者はけっこういるのですが、証言は食い違う。
じつは10年前にも同じ庭のビニールハウスで殺人が。迷宮入りしたままでした。

葬儀でも一悶着あったりと、ユーモラスな展開。
警部が「ダイイング・メッセージにはこだわりすぎない方がいい、クイーンの昔から、間違える元だ」とか、ミステリ好きにはよくわかるくすぐりが各所に。
タイトルの意味もそれなりに納得。

ちょっとまとまりがない印象もありましたが~
軽い読み物もまた、必要なのよね~。

2011年6月 3日 (金)

「謎解きはディナーのあとで」

東川篤哉「謎解きはディナーのあとで」小学館

本屋大賞受賞の話題作。
ユーモア・ミステリです。

国立市の警察に勤める若い刑事、宝生麗子。
地味に作っていますが、じつは財閥の総帥の一人娘なのです。
直属の上司・風祭警部は自動車メーカーの御曹司で、派手な服装でジャガーを乗り回しています。
お嬢さん呼ばわりしている部下が、本物のお嬢様、まさか自分よりも金持ちの家柄とは知らないでいました。

麗子はリムジンの迎えが近くまで来ていて、家に帰ればドレスに着替え、フルコースの食事。
1ヶ月前に来た執事の影山は、長身で黒の似合う30代の男性。よく出来ていて、そつはないのだが、ときどき突然口が悪くなるのです。
そして、お嬢様の話を聞いただけで、事件を解決してしまうのでした。
「この程度の真相がおわかりにならないとは、お嬢様はアホでいらっしゃいますか」などと言いつつ。
麗子は「クビよクビ!」と叫ぶのですが…好奇心に負ける。

上司が気づかない男なので、この秘密は勘づかれないのかな??
タイトルも「殺人現場では靴をお脱ぎください」「殺しのワインはいかがでしょう」「綺麗な薔薇には殺意がございます」といった調子。

薔薇園の中で、若い美女の死体が発見されます。
豪邸の住人の一人と交際中で、水商売のために結婚は反対されつつ、滞在していたのですが…?
うちの薔薇園のほうが大きいとなにげに自慢する警部に、内心「うちは3倍はある」と思う麗子。
というふうに現実離れした展開なので、ゲーム的に楽しめます。

麗子が友達の結婚式に出た所、その後の披露宴の最中に花嫁の姿が見えなくなり、2階の自室で刺されていた?!
駆けつけた人々の他には、誰もいなかった…密室?事件など。

ときどき吹き出しながら、気楽にどんどん読めるので、もっと書いて欲しい気はしますが。
そう遠くない国立市内に住んでいて、大金持ちといつまでもばれないまま?でいるのは、さすがに不自然じゃないのかしら~。
二人(いや三人?)だけで捜査しているかのようなのも、ずっと続くの?
国立市の駅前あたりには行ったこともあるので、何となく雰囲気はわかるような気もします。

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