「薄妃の恋」
仁木英之「薄妃の恋」新潮文庫
僕僕先生のシリーズ2作目。
仙人の師・僕僕先生は、見た目は美しい少女。
開元3年(715年)田舎町でぐうたらしていた青年・王弁は弟子にして貰い、さまざまな冒険に加わりました。
とはいえ、仙人になれる身ではないので、いぜんとして大きな差があります。
世間の目には、薬草を扱う薬師としては認められるようになりましたが。
5年後、僕僕が戻ってきて、共に旅に行くことになります。
すぐ横に寝ている美少女に、どぎまぎする王弁。
何千年生きているかも知れない相手に、どこまでついていけるのかと悩む哀しさもありつつ。
僕僕と旅をする途中、なぜか料理対決に出場させられます。
素人なりに頑張っては見るのですが…
試合相手の弟子に反感を持たれ、絡まれますが…?
川辺で、色っぽい関係の男女をのぞき見てしまった王弁。
男のほうには死相がある、と僕僕はいう…?
女性は何と薄い皮だけの身だった(これが薄妃)ので、ぺらぺらの姿のまま、旅に加わることに。
恋人の男性に本当のことを教えた方がいいのか?
「知らない方がいいだろう」と思う王弁に、「もしも自分が薄妃のような存在だったとしても王弁には真実を知って欲しい」という僕僕。
あらま?
雷神の子が友達を得る話なども、可愛いくて~好きです。
ほのぼのした空気が漂うファンタジー。
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