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2019年1月 5日 (土)

「古書奇譚」

チャーリー・ラヴェット「古書奇譚」集英社文庫

古書商が手にとった本には、あのシェイクスピア本人の書き込みが‥?
妻をなくした気弱な男が、古書を巡る冒険に巻き込まれます。渋いタイトルの割に、のりは軽くて読みやすいですよ。

ピーター・バイアリーは古書商。
最愛の妻アマンダをなくして9ヶ月、二人で住むはずだった片田舎の家に引きこもりがち。
鑑定を頼まれて、近所の屋敷に出向きます。気難しい住人の所蔵していた本には‥

最近のことだけでなく~
学生時代のアマンダとの出会いから12年に渡る愛のなりゆきも、少しずつ描かれます。
大人しい文系男子の夢?
図書館に通ってくる美女に声をかけてもらい、スムーズに上手く行っちゃう、しかも相手はお金持ちって(笑)
不思議な縁には、ややファンタジックな要素もあります。
こういうのが好きかどうか?で評価は分かれるかも。

シェイクスピアの時代の出来事と、問題の本が手から手へと渡っていく年月もありありと書かれていて、この部分が面白い。
ピーターが手にとったのは、本当に本物なのか?
それにもう一つの謎、アマンダそっくりの顔をした美女の古い肖像画の謎も。
交互に描かれつつ話が絡み合うのは、だいたいは上手く行っているのですが、傑作になるにはもう一歩かなぁ‥おもに構成が。あと少し、という気がするんですが。
とはいえ、十分、楽しめました!☆

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