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2019年1月10日 (木)

「昨日のまこと、今日のうそ」

宇江佐真理「昨日のまこと、今日のうそ 髪結い伊三次捕物余話」文春文庫

人気シリーズも終盤です。
惜しくて、大事に少しずつ読んできましたが‥

廻り髪結いの伊三次は、同心の不破親子の手伝いもしています。
江戸市中で起きるいくつかの事件の探索と交えながら、身近な人間模様を描いていきます。

不破の娘・茜は、松前藩の奥女中。剣の腕を見込まれての警護役ですが、若君に気に入られていました。
側室にと望まれて、最初はとんでもないと思った茜ですが‥
お世継ぎ争いに巻き込まれそうになります。

伊三次の弟子の九兵衛は、大きな魚屋の娘と縁組が決まっていたのですが、身分違いがどうしても気になっていました。祝言を前に、一旦はやめようと決めたのですが‥?
そっと見守る伊三次には、すべてお見通し(笑)

伊三次の息子の伊与太は、若い師匠のもとで絵の修行中。
才能のある新弟子が入ってきて悩んでいるときに、思わぬ批判を受けて落ち込みます。
葛飾北斎と娘のお栄がさりげなく慰めてくれるのは、伊与太のほうにも才能や人柄がいいところがあるのを認めてもらえたのかな、なんて。
ちょっと嬉しくなりますね。

不破龍之進ときいの間には(前作の終わりに)子供が生まれました。
妹の茜が突然里帰りするというので、大慌てで御一行を迎える準備をする不破一家。
さっさか一人で歩いてきた茜に、驚くやらほっとするやら。
悲しい思いをした茜も落ち着いてきた様子。詳しいことを知らぬままの家族も、何かを察していたのでした。

これまでの長い物語、一人一人の挫折や迷い、紆余曲折があってのこと。
ほのかに心が通い合う様子に、こちらも胸に染み入る思いがしました。

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