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2018年11月 4日 (日)

「少女たちの明治維新」

ジェニス・P.ニムラ「少女たちの明治維新:ふたつの文化を生きた30年」

明治のごく初期に、少女の身で米国へ渡った留学生たち。
日本初の女子留学生の波乱の半生を細やかに描くノンフィクション。

明治4年、岩倉使節団とともにアメリカに渡ったのは、5人の少女たち。
苦難の旅に凝りてすぐ帰国した子もいたが‥
着物姿の少女たちは日本のプリンセスと(半ば誤解されて)歓迎され、裕福な家庭で娘同様に育てられたそうです。

山川捨松(後の大山捨松)は長身で優秀、大学を主席で卒業するほど。
ただし、帰国してみたら、母国にはその優秀さを活かす場がなかった。渡米した当時よりもある意味では保守化していて、女子の教育を推進する空気ではなかったのだそう。
後の陸軍卿・大山巌に請われて後妻となり、鹿鳴館の花と謳われることになります。
会津藩の家老の末子だったことを思うと、何とも激動の人生。

津田梅子は年下で大学を卒業せずに帰国したせいもあって、当初は仕事がなく、悔しい思いをします。
けれども皆で力を合わせて「女子英学塾」をひらいて、それが後には「津田塾大学」となるのですから、今では一番有名と言ってもいいぐらいですよね。
永井繁(後の瓜生繁子)は、順調に音楽の教員になり、安定した暮らしを得ます。

捨松が滞在した家の娘アリスが親友となり、日本に来て長く教育にたずさわることになったり。
知らなかった事情がいろいろあって、味わい深く読めました。
教育の大切さはもちろんですが、新しい道を切り開いていく勇気やパワーはどこから出てくるのでしょう。

今の日本は彼女たちから見たら、びっくりするほど進んでいるのか、それとも‥?(笑)
いや~かなりの部分は進んでいると思うのですが。
まだまだと思われてしまうところもあるかな、などと考えました。

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