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2018年7月30日 (月)

「玉依姫」

阿部智里「玉依姫 八咫烏シリーズ5」文藝春秋

八咫烏シリーズ5作目。

舞台はうって変わって現代の日本、人間の世界に。

高校生の志帆は、祖母と二人暮らし。
自分の親のこともよくわからないまま育ち、親戚から連絡を受けて故郷のことを知りたいと思い、村を訪れます。祭りを見てみたいという気楽な気持ちでしたが、その祭りというのが‥

生贄伝説のある龍ヶ沼と、その隣にそびえる荒山。
祖母が母だけを連れて村を逃げ出したという、その理由は‥
危機に陥った志帆の前に現れたのは?

これまでの作品と急にトーンが違うので、戸惑いました。
土俗的な雰囲気というか、和風ホラーのような。
そういう雰囲気も書けるんだ、とは思いました。
優しい性格の少女がふいに異常事態に巻き込まれるというか、先祖伝来の問題に気付かされるというか。

八咫烏の世界につながってはくるのですが‥
壮大な流れというよりは、逆に世界が小さくなってしまったような印象も受けました。
構成の問題かも‥
無理に大きく繋げず、熱っぽく書き込まれている部分だけでまとめて、後は謎を残したほうが良かったのでは。
まだ十分、謎は残っていますけど。

この部分は異色作で、後はまた違うエピソードになるのか?
はたして面白くなるのか、謎は深まるばかりなのか。
乞うご期待です☆

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