フォト

おすすめ本

« 花筏としだれ桜、木瓜 | トップページ | ワイドパンツに上着を合わせるmomoko »

2018年4月 7日 (土)

「桜風堂ものがたり」

村山早紀「桜風堂ものがたり」PHP研究所

百貨店内の大きな書店で働いていた青年が、思わぬ事故で辞めることになり‥?
優しい気持ちにさせてくれる物語です。

風早町の古い百貨店本館にある銀河堂書店。
月原一整は、隠れた名作を見出す才能があると店長に認められていました。
才能ある店員が揃っている職場ですが、毎日の重労働に加えて、勧めたい本のポップを作ったり、本の並べ方を工夫したり。
決して楽な仕事ではありません。
地道な取材を感じさせる描写で、ネット販売が主流になっていく時代に、町の書店への応援歌となっていますね。

えてして軽い気持ちで行われる万引きも、実は書店に大きなダメージを与える問題。
思わぬ事件の顛末で書店の評判が落ち、一整が責任を取る形で辞めることになります。
これほど立派な人達が揃っている店なのに、なすすべもなく‥

傷心の一整は旅に出て、以前から交流のあった桜風堂の主人と出会います。
時の流れに取り残されたような山間の小さな町・桜野町で、たった一つの書店が閉店しそうになっていた‥
子猫やオウム、桜風堂の孫の少年らとの暮らし。
そこで出会った作品を巡って、銀河堂の仲間たちと再び‥?
過去にあったことで孤独がちだった一整が、居場所を見つけていく。

この作者ならではの清潔感のある文章の、柔らかな描写が心地よい。
モチーフはやや少女っぽく感じられるかもしれませんが、さすが読ませる力がありますね。
夢のある展開で、盛り上がります!
桜野町に行ってみたい。
この表紙の窓辺へ‥

« 花筏としだれ桜、木瓜 | トップページ | ワイドパンツに上着を合わせるmomoko »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「桜風堂ものがたり」:

« 花筏としだれ桜、木瓜 | トップページ | ワイドパンツに上着を合わせるmomoko »

2020年9月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ