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2018年3月24日 (土)

「ブーリン家の姉妹3 宮廷の愛人 上」

フィリッパ・グレゴリー「ブーリン家の姉妹3 宮廷の愛人」集英社

「ブーリン家の姉妹」シリーズ3作目、ということになるのですね。
アン・ブーリンの娘であるエリザベスが、若き女王になってからの話。
このあたりの時代が好きなので、詳しく描かれているのは嬉しい。

1558年、エリザベスが女王に即位し、祝福されます。
異母姉のメアリー女王が没するまで、プロテスタントの迫害があり、国は混乱していたから。
今度はカトリックの肩身が狭くなる番だが、エリザベスは宥和政策を取ってバランスを取ろうとします。
女王は他国の王家と婚姻して、有意義な同盟を結ばなくてはならないのですが‥

幼馴染の寵臣ロバート・ダドリーを主馬頭に任命し、宮廷の催しを任せます。
ロバートの父はかって宰相でしたが大逆罪で処刑され、ロバートもしばらくはロンドン塔に投獄されていた身。釈放されても仕事がないままでした。
それでも、エリザベス自身よりも宮廷で暮らした時期が長く、儀礼に通じていたというのが面白い。
どう振る舞ったらいいかわからないエリザベスにしきたりを教え、巧みにイメージアップを図っていくのです。

ロバートには若くして結婚した妻のエイミーがいるのですが、農場暮らしが好きで宮廷が嫌いという女性なので、都には出てこないまま。
互いに見た目で恋をして結婚してしまったこの夫婦が、いかに合わないかがありありと描かれていて、よくわかり、なんとも言えない気持ちに。
離婚が難しい時代の辛さというか。この時代でも不可能ではなかったので、エイミーは別れたほうが良かったのにね、というか。
(ロバートの場合、もしも、16歳で結婚しちゃわなかったら、父の謀反にもっと加担させられて命を落としただろうと思うと、ナンですが)

前の作品に比べると、命がけの危険が続く重さが薄れている分、読みやすいかも。
この作者はどうも、メアリー女王のほうが好きなんだなというところが微妙ですね(笑)

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