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2017年12月 9日 (土)

「夏を殺す少女」

アンドレアス・グルーバー「夏を殺す少女」創元推理文庫

オーストリアのミステリを初めて読みました。
ドイツ語圏で数々の賞を受賞している人気作家のセンセーショナルなヒット作。
アンドレアス・グルーバー日本初紹介です。

オーストリアの若手女性弁護士エヴェリーンは、単なる事故と思われた事件を調べていくうちに、別な事故死現場に同じ少女がいたという不審な事実に気がつきます。
一見、何の関係もなさそうな事件だったが、私立探偵のパトリックと共に調べていくと‥?

一方、ドイツでは、ライプツィヒ警察の刑事ヴァルターが病院での不審死の調査を始めていました。
中年のヴァルターは、5年前に妻をなくして幼い娘を育てるために、定時に帰れる地方警察の仕事に移った男。
ドイツでも警察官の間で格差があるらしく、州刑事局の若造に軽く扱われたりするが、実は殺人事件の捜査経験も豊富で、粘り強く仕事ができるプロなのだ(笑)

二人の捜査が交錯する時、事件の全容がしだいに明らかに。
背景はヨーロッパ的な陰惨さを感じさせますが‥
テンポよく場面が変わる展開で、意外性もあって読ませます。
若々しいエヴェリーンの勇気ある行動と、しぶといヴァルターの地道な捜査が効果をあげていくのが小気味いい。
それぞれに胸に秘めた過去がある二人。
悲痛な思いを乗り越えていくところも、読む者に希望を与えてくれます。

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