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2017年11月18日 (土)

「希望荘」

宮部みゆき「希望荘」小学館

杉村三郎シリーズ、4冊目。
短編連作というか、中編連作というか。
離婚の衝撃の、その後、を描いています。

社誌の編集をしていた杉村は、時おり巻き込まれて調査のような仕事もしていました。
財閥令嬢の妻と離婚して職も失い、今は私立探偵になっています。

「聖域」
亡くなったはずの女性が目撃された事件。幽霊なのか?
杉村が調べていくと、じつは‥
娘を訪ねてアパートに行くと、そこにいたのは?
頼りなげな杉村だが、既にご近所さんに親しげにされ、かっての勤め先で常連だった喫茶店のマスターまで近くに店を出しているという。
あたたかな環境にほっこり。

「希望荘」
息子からの依頼で、老人ホームで亡くなった父親が生前、殺人をしたかのような告白をしていたという。
本当なのか‥?
起きていたことを淡々と順々に調べていく杉村。
希望という名は皮肉なのか、何なのか‥

「砂男」
離婚後、一度故郷の山梨に帰っていた杉村。もともと結婚には反対されていて、口の悪い母親には当たられるのが強烈‥でも、こういう人はいる気もします。
周りは仕事口を探してくれて。
行方不明になった人物の謎を解いたことから、蛎殻という名士に見込まれ、調査員になるよう勧められることに。

「二重身(ドッペルゲンガー)」
古い建物にあった杉村の事務所は震災で倒れ、広い屋敷に間借りしています。
家の様子をうかがっていた黒ずくめの少女は?
東日本大震災が起きてから、行方がわからないという男性がいた‥

基本は現実味のある設定ですが、普通は起こらない、思いもよらない展開になるのが、さすが宮部さん。
日常の中に潜む悪意というか、最初は悪人というほどではなかったとしても、状況に応じてやることがだんだん‥
何考えてるんだかという人物がいろいろ登場します。
人間は勝手な思惑でぶつかり合うものなんだねー、と。

大人しく真面目でのほほんとしているようで~実は結構変わり者かもしれない杉村。
杉村の味方がだんだん増えていく のが、救いとなっていますね。

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