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2017年10月 7日 (土)

「きりこについて」

西加奈子「きりこについて」角川文庫

自分がブスだと気づかずに育った女の子は?
ユニークで面白い。

きりこはぶすである、と断言されて始まる話。
見た目もけっこう良い両親に愛情たっぷりに、「かわいい、かわいい、世界一かわいい」と言われて育ったため、自信満々。
まわりの子供もその自信に引きずられ、何となく納得?きりこ中心で遊んでいたという。
「子供というのは11歳ぐらいまでキョトンとしている」というのが面白い。

ちょっと素敵な男の子こうた君に告白して見事に振られ、初めて、「ぶす」と言われたきりこ。
どういうのがブスなのかもよくわからなかったのだが‥
ひきこもりになってしまう。

きりこが幼い時に拾った賢い黒猫ラムセス2世は、きりこの味方。
しだいに人の言葉が話せるようにまでなるのでした。
もともと猫は長く生きていて、知能指数が人間より遥かに高いという。
猫達にとっては、きりこの外見もうっとりするほど魅力的だったりと、不思議で楽しい展開。

クラスメートがそれぞれに成長していく中、きりこも外見の意味を少しずつ理解していく、その過程もまた、印象に残りました。
派手な中学生だったちせちゃんがさらに経験豊富になっていったある日、事件が。
それと察したきりこが駆け付けます。
もとからパワフルなきりこは、ひきこもりと猫との暮らしで、勘が鋭くなっていた?
ちせちゃんが男性に不本意な目に遭わされたことを訴えに行ったところ、相談所でも女性から思わぬ偏見を向けられてしまう。
‥う~ん、あるかもしれないねえ。

若い女の子と猫達のたくましいネットワークに、元気が出ます。
鋭い指摘もたびたびで、ニヤッとさせられたり。
‥偏見は、自分にもまったくないわけではないな、とちょっとドキッとしたりもしますが。
生きが良くて、ぐいぐい読まされました。
面白かった!

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