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2015年8月 8日 (土)

「レイチェル」

ダフネ・デュモーリア「レイチェル」創元推理文庫

ヒッチコックの映画「レベッカ」の原作者として有名なデュモーリア。
これは「レベッカ」と双璧をなすといわれる作品だそうです。

フィリップは、幼くして両親を失い、年の離れた従兄アンブローズに育てられます。
時代は19世紀。ひろびろとした荘園で、独身男ばかりの気楽な暮らし。
フィリップも成人した後、療養のためイタリア旅行に出かけたアンブローズはかの地で出会った女性レイチェルと結婚。
ほどなく病で世を去ります。
衝撃を受けたフィリップは、レイチェルを恨み、怪しむ。

訪ねてきたレイチェルを迎え撃とうという勢いでしたが、小柄でおとなしやかな美しいレイチェルに、あっという間に魅了されてしまいます。
微妙に態度を変えるレイチェルに翻弄されるフィリップ。世間知らずですからねえ‥
レイチェルは果たして悪女なのか‥?

クリスチアナ・ブランドの「領主館の花嫁たち」を読んだ後、似たテイストのものをもっと読みたくてたまらなくなって。
こういう話の大御所ともいうべきデュモーリアならいいかな、と。
堪能しました。

雰囲気たっぷりで、レイチェルの姿が目に浮かぶよう。
引き込まれて、あっという間に読めます。
いまや古典的な作品なので、ある意味ではシンプルなのですが、レイチェルの態度とフィリップがそれをどう解釈していくかというあたりが、何とも上手い。
じわじわと盛り上がっていく~そして、最後のスリリングな展開、この集中させっぷり、さすがです。

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