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2015年5月23日 (土)

「領主館の花嫁たち」

クリスチアナ・ブランド「領主館の花嫁たち」東京創元社

本格ミステリの巨匠クリスチアナ・ブランドの最後の長編。
謎めいた雰囲気はありますが、推理小説ではなく、ゴシック・ロマンスです。
ブロンテ姉妹の作品や「ねじの回転」「レベッカ」、あるいは「秘密」などのケイト・モートンなどがお好きな方はぜひ。

1840年、ヒルボーン一族が住むアバダール屋敷は、当主の妻がなくなり、悲しみに包まれていました。
幼い双子の姉妹クリスティーンとリネスの家庭教師として、アリス・テターマンが雇われます。
すぐにテティと呼ばれて家族に慕われるようになった若い女性ですが、彼女もまた癒しがたい傷を負っていました‥

250年前、エリザベス朝に起きた不幸な出来事から代々、領主の妻たちは狂気に見舞われてきたという。
信じがたい不可思議な出来事がしだいに、疑いようもなく起きていくのですが‥
双子の姉妹も娘らしくなっていきましたが、家を離れることは亡霊が許さないかのよう?
見える人にははっきり見える美貌の姉弟の亡霊に、存在感があるのが異色ですね。
そして、亡霊よりも、もっと怖いのは‥

性格の違う双子の選んだ道は。
奔放だけど憎めない華やかなリネスと、真面目で大人しいクリスティーン。
二人を見守り続けてきた管理人のヒルは、亡霊の呪いを終わらせられないかと悩みます。
ヒルと家庭教師のテティは惹かれ合いますが、思いがけない事情がおきて‥

時代色たっぷりに丁寧に描きつくされる登場人物、悲劇的な愛と憎しみ。
特異な状況の空気感まで、ありありと感じさせるのに感服しました。
ミステリではないけれど、ブランドの読者にもおすすめ。
なかなか、これだけの作品は読めませんよ。
長年培った技巧を結集させたゴージャスな作品です☆

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