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2014年10月18日 (土)

「「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート」

コリン・ジョイス「「ニッポン社会」入門―英国人記者の抱腹レポート」(生活人新書)日本放送出版協会

イギリス人記者による日本論。
読みやすくて、笑えます。

世界の中で日本人はどう生きるべきなのか‥などと昨今の情勢が気になり、働かない頭を捻りつつ、こういった物からでも読んでみようかと。
日本の良い所を外国の人に言ってもらえるのを読むのは、楽しいもの。
面白おかしく、外国人の戸惑いや、日本人の勘違いなども書かれていますが、おおむね好意的。

親切な日本人に出会って感動したり。
手先の器用さに驚いたり。
お花見、銭湯など、日本人の独創的な発明の数々。
コラム的に次々、具体例が書かれています。
日本語の習得には苦労したそうですが、実は基本的には難解ではないという。
(それは知ってます‥)
ただ漢字カタカナひらがなの表記は難しく、特に漢字は覚えるのにかかる年月を考えると日本人にとっても大変すぎるのではと。
(いやいや、これが一目でわかって便利なんですよ~味わい深いしね)

コリン・ジョイスは、92年来日し、神戸で日本語を学ぶ。
高校の英語教師、「ニューズウィーク日本版」勤務を経て、英高級紙「デイリー・テレグラフ」の記者に。東京特派員として記事を送る。
イギリス人は日本に対してさほど関心がないため、真面目な記事を送っても残念ながらほとんどそのまま載ることはないそう。
日本の記事の位置がそもそもトピックスというか、色物扱いなのね‥

日本人は「イギリスと日本は似ている」と言いたがる人が多いが、イギリス人はそんなこと考えたこともないという。
そのへんは片思いなのね。
(そりゃ~日本は鎖国していたのが、いきなり世界と付き合う羽目になり、追いかけようと必死になったとき、もとは小さな島国だけど頑張っている国を見つけて意識したんですよ。
そういう歴史がイギリスには全然ないわけだから。当時の真面目な日本人にとって陽気で社交的なラテン系はついていけなかったので、まだ近いと思ったのかも‥)

ただ、日本はイギリス人やヨーロッパ人にとって世界でも一番エキゾチックな国なんだそう。
長い間、隔絶した遠いところで発展してきましたから‥
理解できない風習と伝統に、奇妙な魅力があるわけですね。
今のクール・ジャパン人気はこの頃、始まってはいたのかな。

2006年発行の本書。
日本のいわゆる「失われた十年」と、著者の日本滞在がほぼ一緒。
この十年の間に、日本の経済は停滞したが、サッカーはぐっとレベルが上がり、ビールも美味しくなったそう。
サッカーとビールをこよなく愛する著者にとって、偶然とは思えないそうです。
また逆に、イギリス人は日本人ほどグルメに興味がなかったのが、最近はだいぶ追いついてきたとか。

著者は1970年ロンドン東部のロムフォード生まれ。
訛りが強く、オックスフォード大学で最初は教授に頭が悪そうに思われたとか。
ヨーロッパではイギリス人といえば(日本人が考える「ジェントルマン」ではなく)フーリガンと思われるというのは、彼がそう誤解されるような外見と喋り方なのかも?と思ったり。
フットワークが軽い印象ですね。
面白く読めました☆

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