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2013年11月 5日 (火)

「本屋さんで待ち合わせ」

三浦しをん「本屋さんで待ち合わせ」大和書房

三浦しをんの書評&エッセイ集。
大の本好きのこと、どこがどんなに面白いのか!喜びあふれるいきいきした指摘が楽しい。
取り上げた本はとても広範囲~読売新聞の書評欄で書いたものが多いから、よけいでしょうか。
自分の体験も交えて、笑わせてくれるのは、いつものしをんちゃんです。

『どうしてこんなに本や漫画が大好きなのか。読まずにいられないのか。たまに自分がこわくなる。ほかにすることあるだろ、掃除とか、洗顔とか、ダイエットとか』というのに爆笑。
洗顔て。
ベッドに積み上げた本の山が崩れてきて全身を覆われ、重いけど、暖かい‥
というところで、キュリー夫人が寒さをしのぐために椅子を身体の上に載せたという(子供の頃に読んで強烈に覚えているらしい)のを追体験?したり。

ひとつのテーマのもとに、複数名の人物の評伝を集めたものを、「星座読み」といっているとか。
平家物語の登場人物の多さと似た名前ばかりなのに閉口して、あだ名をつけて「愛称読み」しているとか。
『とくに平家のみなさん、名前の最後になんでもかんでも「盛」の字をつけるのはやめてくださらんか!』って‥
わかるわ~。「頼」も一家に一人限定にして欲しいぐらいよね!

職業について書かれた本はたいてい面白く、小説の設定のために調べ始めても読みふけってしまうとか。
「漢字は日本語である」という本の著者は、小学1年の夏休みの自由研究で自分なりの漢和辞典(ノート2冊分)を作ったという~す、すごいっ。

読者からの、寛容になれないという手紙にたいして~
「たったひとつの冴えたやり方」や「絶対貧困」を読んでの感想を紹介し、
『怒りの大半は「理解できない」「理解されない」がゆえに生じる気がします。「相手を知りたい」「自分を知ってほしい」という願いを諦めてしまったら、怒りすらわかなくなるでしょう。そう考えると、もっと怒ったっていいのかもしれませんね』
というところへ持っていく。
なるほど‥こういう気持ちのもちようがすがすがしいですね。
少女マンガにみゃくみゃくとある正義感が芽吹いている気がします。

中島敦や太宰治など、有名な作家についても、切り口が面白い。
萩尾望都原画展で、線がまったく枯れずに瑞々しいのに驚嘆し、その理由を考えるところとか。確かに‥
(あ、「マージナル」大好き!)
共感するところもいっぱい。

読んでみたい本もたくさん!
ピンと来なかった本は取り上げないという方針には共感します。
それでも多すぎて、どうしよう~中には、このエッセイの文章が一番面白くて読んでみたらそれほど私好みじゃなかった‥というのもありそうな気がするんだけど、そのへんどうなのか?見抜くのが大変だわ。

4章では、歌舞伎の東海道四谷怪談についてのエッセイも。
伊右衛門の悪の魅力。忠臣蔵とのかかわりとか。そういや、なんで東海道なんだろう‥?などと。
中村勘九郎のお岩について書かれていたのも面白かったです。
あれもこれも‥本のタイトルをメモしなくちゃ!

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