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2013年5月

2013年5月31日 (金)

「ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ」

絵國香織/松浦理英子/角田光代/金原ひとみ/桐野夏生/小池昌代/島田雅彦/日和聡子/町田康「ナイン・ストーリーズ・オブ・ゲンジ」新潮社

源氏物語千年紀にちなんで、有名なエピソードを現代語で書き直したアンソロジー。
ほとんどそのままの新訳もあれば、性格や心境を独自に書き込んだもの、まったく別な時代の話にしているものも。
なかなか変化に富んだ面々なので、楽しめました。
2011年に別なタイトルで文庫化されているみたいです。

松浦理英子「帚木」
え、一番最初が空蝉?と思ってしまった‥
なるほどねえ~ある意味、現実味のある女性?
紀伊守の父の後妻という受領階級の人妻で、身分の高い貴公子に迫られまくって一度はそういう仲になったものの、その後は源氏をきっぱり拒絶した女性。
源氏はまだ10代と若く、正妻の葵に冷たくされてふらふらしていた時期。
雨夜の品定めで中流階級の女性がいいと聞かされて、好奇心を起こしたのでした。
当時はまず通い婚が主流だったけど、この場合は夫が同じ屋敷内に戻っているので、そりゃ、続けたくないんじゃない?
もし違う立場だったなら‥と、空蝉が内心考えるのも正直な。

江國香織「夕顔」
どこか頼りなげで素直な夕顔。
男性の人気ナンバーワンだそうですよね。
ほとんど人生をあきらめているかのような面と、ふわふわと女っぽい面と。
夕顔はまあ‥
ともかくとして、六条御息所がかわいそうなのよね。

角田光代「若紫」
現代版に大胆な書き直しをした辛口な作品。
東南アジアかどこか?父に売り飛ばされた少女が、まだ店には出られない年齢で下働きをしているんです。
そこへ現れた金持ちの男に、自分を引き取らせようとたくらみ、まんまと‥?

町田康「末摘花」
これ、傑作!吹き出しちゃいました。
美貌を誇るいい調子の若者の一人称で、でもけっこう周りに振り回されているのね。
頭の中将がストーカーめいたキャラになっていて、おかしい。
末摘花の家が質素を通り越した貧乏なのを勝手に理想化するあたりも、いかにも。

金原ひとみ「葵」
現代に舞台を移し、光の母親も生きているが上手くいっていないという設定。
妊娠がわかって動揺する葵と、頼りない若い夫?の光。
いつしか強くなろうとする葵。
生々しさで読ませますけど、源氏物語と関係なさすぎかも。

島田雅彦「須磨」
別れの寂しさを嫋々と描いて、独特な雰囲気。
歌のやり取りを丁寧にしていく文化が、ありありと感じられます。

日和聡子「蛍」
源氏の元に引き取られている玉鬘の君。
父親のように思っていた源氏に言い寄られて困惑することに。
源氏はほかの男性に引き合わせることも考えていて、玉鬘の姿を垣間見させるために蛍を飛ばすという手も使う。
落ちがないけど、当時の生活ぶりや源氏の考えが出ているくだり。

桐野夏生「柏木」
尼になっている女三の宮の一人語りが、面白いです。
皇女だったが、14歳で40歳ほどの源氏に降嫁しました。
ほんとうは三の宮は気が進まなかったという。
教養豊かな美女揃いの六条院の館で、源氏は紫の上に気をつかって、あまり渡っても来ない。
おっとりして気が利かない三の宮は、何かと叱られてばかり。
柏木に姿を見せたうかつさは、実は確信犯だったという。

小池昌代「浮舟」
現代の女性が、わがことのように浮舟を感じ取る話。
一人暮らしで、勤めて50年になる会社でもうすぐ定年を迎えます。
源氏物語にはまり、毎晩読みふけっていたのです。
浮舟の心境を実感する様子が無理なく描かれていて、いい読後感でした。

2013年5月30日 (木)

焼きサバ定食とお弁当

130319_165717大戸屋さんでのランチです。

ヘルシーにお魚で☆
130319_165701
炭火焼きが美味しい
シンプルメニューです。

130319_213354夜のために
お弁当を買って帰りました。

130319_213547鶏の黒酢あんかけ☆
美味しそうでしょう?

130319_213454
栄養バランスも
良いですね!

2013年5月29日 (水)

「湿地」

アーナルデュル・インドリダソン「湿地」東京創元社

アイスランドの巨匠、初登場。
北欧五カ国のミステリの中で最優秀と認められる「銀の鍵賞」を受賞した作品。

アイスランド共和国の首都レイキャビク。
北の湿地(ノルデュミリ)にあるアパートで、ホルベルクという老人が発見されました。
ずさんで不器用な突発的な強盗殺人のようで、最初は典型的な「アイスランドの殺人」(自嘲的にこう呼ぶらしい)かと思われたのです。
しかし、現場に残されたカードには、三つの単語からなるメッセージが。
計画的な犯行か?
レイキャビク警察の犯罪捜査官エーレンデュルの捜査が始まります。

エーレンデュルは、昇進を断ってまで現場にこだわり続けるベテランの警官。
上司も同僚も,、エーレンデュルの言うことはそのまま通すようになっています。
若いシグルデュル=オーリは、新しい捜査法に通じている違うタイプだし、女性警官のエーリンボルクも不満を感じることがあるようでした。

ホルベルクを調べていくと、過去にレイプで訴えられていました。
応対した警官がひどい態度をとったらしく、女性は訴えを取り下げていたのですが‥
ホルベルクの複雑な過去が、しだいに明らかに。

こういう題材にしては書き込みは少なめですが、文体にある種心地よい緊張がみなぎり、できるだけ簡潔にしようとしている意図が伝わってきます。
読みなれている人なら、途中から展開も読めると思いますが。
アイスランドならではのある事情を背景に、何の罪もない人に起きた思いがけない出来事の痛みがなんとも‥言葉を失う思いにさせられます。
しみじみと哀切な印象が長く残る、やはりこれは傑作でした。

エーレンデュルは、もじゃもじゃの髪の大男で、50歳になります。
別れた妻とは、20年も会っていません。
子供二人と会うこともできなかったのですが、子供のほうが、大きくなってから父親を探し当てました。
エーレンデュルは両手を広げて迎えましたが、子供達は悲惨な状態にありました。
娘のエヴァ=リンドの抱える闇は深く、薬を買うための金をせびりにきます。息子は少しだけましですが更生中というか。
間に合ううちに子供達を捜さなかったことを深く後悔し、できるだけのことをしようとしているのでした。
エヴァ=リンドとのやりとりが短いけれど、たびたび出てきて、印象としてはかなりの比重を占めています。
緊迫して救いがない苦痛に満ちた関係のようでいて、立ち直りたいという気持ちがないでもないエヴァ=リンドの様子に、目を開かされます。
妊娠したエヴァ=リンドが、エーレンデュルの苦しみに寄り添おうとするシーンも。
シリーズを読み続けていたら、ここは感動的なところだろうと察せられます。

アイスランドは、北海道と四国を合わせたほどの国土に、人口は32万人。
そのうち20万人が都市に住む。
火山が多く、家の暖房は地熱でまかなわれているとか。
人の正式名は名前のみで、電話帳も名前のみ。
家の名というものはなく、姓にあたるものは、親の名前にその息子、その娘という意味がつくものしかない。
インドリダソンというのはインドリディの息子という意味。

著者は1961年レイキャビク生まれ。
父親は高名な作家で、インドリディという名前。
新聞社に就職、後に映画評論家となる。1997年にエーレンデュルのシリーズ第1作で作家デビュー。
小さな国なので連続殺人やカーチェイスなどは似合わず、ミステリは彼が登場するまで軽んじられていたらしい。
3作目の本書と、次の作品で、ガラスの鍵賞を連続受賞。
次の作品ではCWA賞も受賞しています。
シリーズは世界40ヵ国で出版され、700万部を超えるヒット作に。

2013年5月28日 (火)

チェックブラウスとサロペットで

130511_144000赤と紺の細かいチェックのシャツブラウスを着ているmomokoさん。
この雰囲気だったら、こんな着こなしも‥
サロペットを合わせてみましたよ。
裸足で気持ちよさそう?

130511_144843「初夏は庭仕事が忙しいのよねえ!」
って雰囲気?

130511_150151
「日差しがけっこうきついし」

130511_145328
「あ、この帽子なら
この靴よね」

バービーさんのだけど。

130511_145444

「やる気出るぞ~!」

乗ってきた?

130511_145737
「‥働きすぎ~
眠くなっちゃった‥zzz」

この椅子はこうも使えます♪

「冷たい校舎の時は止まる」

「冷たい校舎の時は止まる」講談社文庫

辻村深月のデビュー作。
メフィスト賞受賞。
高校が舞台で、ホラー的な構成の作品です。
悩み迷う様子は、いたってリアルに、まじめに描かれています。

ある雪の日、進学校に通う8人の男女は、ほかの生徒が来ないことに戸惑います。
こうこうと明かりがついている校舎には、ほかに誰もいない。
閉じ込められ、2ヶ月前の事件を思い出す‥
文化祭の最終日に、屋上から飛び降り自殺をした生徒がいたのです。
ところが、それが誰だったのか、どうしても思い出せない‥

それぞれに人には言えない悩みを抱えている高校生たち。
委員長でしっかりしている鷹野、特待生の清水、鷹野とは幼馴染の辻村深月、深月が苦しんだときに相談に乗った昭彦、髪を茶色に染めている梨香、梨香に片想いの充、梨香と幼馴染の景子、停学が終わったばかりの菅原。
クラス委員をつとめる仲間で、居心地のいい関係だったはずなのですが。
誰かが自殺したいほど苦しんでいたのを見過ごしたのか?
この状況は、その生徒が作り出した空間らしい‥

悩みがあるとみんなが知っているのは、このうちでも辻村深月くらい。
友達だと思っていた相手に距離をおかれ、理由を聞いたところ、再三ひどく傷つけられたのです。
食事を取ることが出来ない時期があり、カウンセラーの下へも通いました。
自分でも、最初は自分が自殺したのではと考え込むほどでしたが‥

上巻はペースが遅くて、正直、長い。
少しずつ、登場人物の境遇や気持ちがわかってはくるけれど、本筋に迫る決定打はないので。
文章は難しいわけではないから、一気に読めるし、一人また一人と姿を消すホラー効果は出ています。
構成が二重三重に凝っていて、それが話の運びに生かされています。
よく練り上げられていますね。
前半でやや謎に思った点は、すべてヒントに。
重い内容ですが、救いがあり、読後感がよくなるように考えてあるのがいいですね。

このヒロインの名前をペンネームと同じにするとは、痛々しいけれど。
真摯な気持ちでそうしたのだと思います。
ネタばれしないで、これ以上書くのは難しいかな‥
心に食い入るような作品でした。

2013年5月27日 (月)

「危ない夏のコーヒー・カクテル」

クレオ・コイル「危ない夏のコーヒー・カクテル」武田ランダムハウスジャパン

[コクと深みの名推理]クレアのシリーズ、4作目。
舞台をセレブの集う避暑地に移し、開放的な夏の出来事を描きます。

クレア・コージーは、老舗コーヒーショップ<ビレッジブレンド>のマネージャー。
結婚10年、離婚後10年の小柄でいきいきしたアラフォー女性。

高級リゾート地、ハンプトンズ。
ニューヨークからは100マイルほどですが、プライベート・ビーチが続く別世界。
クレアは、常連のお客さんであるデイビッド・ミンツァーの舘に滞在していました。
夏の間だけ、彼のレストラン<カップJ>の喫茶部の指導と、パーティーでのコーヒーの仕出しを引き受けたのです。
娘のジョイも、バイトしているが、これも条件の一つでした。
親離れしかかっているジョイが危なっかしくて、心配でしょうがないクレア。
クレアの元夫の母親であるマダムも来ていますが、こちらは本物のセレブだから。

花火の夜、一緒に働いていた若者が、デイビッドの部屋で狙撃された。
デイビッドと間違えられたのではと疑うクレア。
どこから狙撃されたのか?夜なのに独りで舘の外を見回り、薬莢を見つけます。
友人であるデイビッドの身を守るためと、娘と元姑も守りたいのです。
元夫のマテオも、仕事がらみで近所のパーティに来ていました。
地元ではないから、旧知のクィン警部補に頼るわけにもいきません。
クレアはずばずば推理して、いつもより行動的な印象。近隣の人にしがらみが少ないせいか?

忍び込んだ先で出会ったカメラマンのジム・ランドが好みのタイプで、気をつけなくてはと思うのですが…?
娘のジョイは花開こうとしているのですが周りをハラハラさせ、高齢のマダムもひと夏の恋を楽しむと宣言して、ジョイを驚かせます。
まじめな性格のクレアは心配しすぎてジョイとぶつかっていましたが、ここへ来て少し互いに歩み寄り、理解した様子。
ジョイのことを父親に似たのか冒険好きだと心配すると、マダムに「姐御肌で世話焼きであなたとそっくりじゃないの」と笑われます。
クレアもひと夏の恋を楽しむことに☆

夏向きのレシピも魅力的。
クレオ・コイルは夫婦合作のペンネーム。
男性の手が入っている印象はあまりありませんでしたが、この作品はぐいぐい進むので~なるほどそんな感じ。
2006年の作品。

2013年5月26日 (日)

誕生日のご馳走

130515_210728兄夫婦がお寿司屋さんへ連れて行ってくれました。
10日ほど前なんですが~

130515_210746私の誕生日だったのです☆

突き出しもいろいろ♪

130515_212645

中ぐらいのセットで♪

130515_212700つやつやと美味しいネタが‥
ここは美味しいお店なんですよ~!
高幡不動駅前の「おおまさ」です。

130515_213707

お味噌汁も美味しい☆


130515_223548お寿司屋さんへ行く前に寄ったケーキ屋さんで☆
いつものケーキ1個プラス誕生日らしいショートケーキにしました。
ストロベリーチーズケーキ。
チーズはあまり感じないけど、普通のショートケーキよりもこくがあるの。
BASEL(バーゼル)のです♪

2013年5月25日 (土)

「年収100万円の豊かな節約生活」

山崎寿人「年収100万円の豊かな節約生活」文藝春秋

年収100万(不労所得)は確保している人の、お金をかけない快適な人生術。

著者は1960年、大阪府生まれ。東大卒。
大手酒類メーカーに勤め、広告マンとして活躍するが30歳で退職。
どこか合わない生活で、無理をしていたらしい。
中古マンションを賃貸しして年収100万があり、再就職はしないままで暮らして20年。
プータローが天職と心得る日々。

仕事をしようと思えばできた人だからこそ、仕事で自分の幸福や健康をすり減らす必要はないと断言できる。って感じかな。
100万の家賃収入があるのは恵まれているけど、なかったとしても忙しくない仕事につける可能性もありそう。
職を失ってショックを受けたとき、こんな考え方もあると知ってもいいかも?

お金をかけずに有名店に負けない味の料理を食べるために、研究を惜しまず、そういう意味ではかなり労働している人ですよ。
外で食べるよりも、自分で作るほうが安い。
確実に安く上げるためにはチラシで比較したり、安いものを探すコツもあるでしょう。
しかも、友達を呼んで喜んでもらえるほどの腕前なら、楽しい暮らし。
確かにこれはなかなか豊かです。
料理が好きなら、面白いでしょう。
レシピなど、具体的に詳しく書いてあります。
ホームベーカリーを駆使し、ハーブを育て、スパイスは取り揃えているんですね。
読んでいると、節約したくなるというよりも、ピッツァ焼き釜とか、なんか買いたくなる‥(笑)

もしものときの貯金はあるのか?保険は?
といったあたりがちょっと、気になる。
同じ条件の人はどれぐらい世の中にいるものか、わからないけど‥
年金などで、使えるお金が年100万円程度の人は、今後増えると思いますから~そういう場合の参考になるかと思います。

2013年5月24日 (金)

サロペットのネルラ

130510_223655何が似合うかな?
と研究中☆
ぷちモードコレクションの中から、着てもらいました~☆
モデルはプーリップのネルラさん。

130510_223524チェックのサロペットが可愛いんじゃないかな、と。

「今日のボクはちょっとイメチェンさ」

130510_222747「薔薇の花も咲いたし~」

「出荷準備も完了だよ」

130510_223020
「え、アップで見たい?」

130510_223400「モッズコートも似合うだろ?」

「フードに頭は入らないけどね!」

「怪物はささやく」

パトリック・ネス ジム・ケイ シヴォ-ン・ダウド「怪物はささやく」あすなろ書房

2007年に惜しくも早世したシヴォーン・ダウドが遺したメモをもとに、パトリック・ネスが肉付けして完成させた作品。

コナー・オマリーは13歳。
母さんと二人暮らし。
ある夜、怪物がやってきました。
教会の墓地の真ん中にあるイチイの巨木が、裏庭までやってきたのです。
「コナー」と名を呼びながら。

なぜかコナーは怖いと感じませんでした。
母さんが病気になって1年。途中からコナーは毎晩、恐ろしい夢を見るようになっていたのです。
誰にもいえないその夢ほど、怖くは無かったから。

学校では母の病気が知れ渡り、かわいそうな子として遠巻きにされていました。
ただ優等生のハリーがなぜかコナーに目をつけ、子分二人といじめるようになっています。
幼馴染のリリーはコナーをかばおうとしますが、みなに事情が知れたのはリリーがしゃべってしまったのが発端なので、リリーを許せないコナー。

父は6年前に家を出て、アメリカで新しい家庭を持っています。
治療のたびに母の具合が悪くなると、祖母が世話をしに家に来るのですが、まったく気が合わないため、気が重いコナー。

たった13歳で感じやすいのに、つらすぎる状況で、心はがんじがらめ。
イチイの木の怪物は、3つの物語を話して聞かせるという。
4つ目はコナーが話すのだと。
それは‥?

イチイというのは非常に寿命が長くて、数千年もあるほど。葉や種に毒があるのが薬としても有用で、ヨーロッパでは死と再生の象徴とされているそうです。

一筋縄ではいかないイチイの怪物が話す物語に、魅了されます。
第一の物語は、この地に王国があった頃。
王には4人の息子がいたが、戦争や病気で死に、跡取りは孫だけになった。王は後妻として新しい王妃を迎える。
王がなくなったとき、孫息子が成人するまでの間、王妃が摂政として実質的に女王となった。
孫の王子には恋人がいたが、殺されてしまう。そして‥?

第二の物語は、150年前のこと。
薬草に詳しい薬剤師のアポセカリーは強欲で気難しかった。教会の司祭は進んだ思想の持ち主で、思いやりのある人柄だった。
アポセカリーがイチイの木を切らせてくれるように頼んだが、司祭は拒む。そして、アポセカリーの治療は時代遅れと村人に話したため、患者は医者にかかるようになる。
ところが、司祭の娘達が病に倒れ、司祭はアポセカリーにすがった‥

物語の意味がすぐにはわからないけれど‥
矛盾を抱えた人の心。
大事なのは、行動なのでしょう。
さまざまな苦しみを経て、コナーがたどりつくのは‥?
ハッピーエンドとまでは行きませんが。
葛藤を経て、コナーは素直な心で母のそばに‥
救いのある結末です。

大胆な筆致の黒っぽいイラストが多数挿入され、ホラーっぽいムードを盛り上げます。
中学の課題図書だったそうですね。
それにしては重いけれど、完成度は高い。考えさせる題材ですね。

パトリック・ネスは1971年アメリカ生まれ、後に渡英。オクスフォード大学で創作を教えながら、さまざまな活動をしている。
YA向け三部作の3作目でカーネギー賞を受賞している。

シヴォーン・ダウドは、1960年ロンドン生まれ。オクスフォード大学卒業後、人権擁護に携わる。2006年にデビュー。
死後に刊行された「ボグ・チャイルド」でカーネギー賞を受賞。5作目に構想していたのがこの作品。

2013年5月23日 (木)

「万能鑑定士Q」

松岡圭祐「万能鑑定士Q」角川グループパブリッシング

博識な女性が謎を解くシリーズ。
事件簿のⅠとⅡを収録した本。
とっぴな展開が気に入るかどうかで、好みが分かれるでしょう。

万能鑑定士Qという変わった看板を掲げるのは、まだうら若い美女・凜田莉子。
猫のような大きな目で、ほっそりしています。
週間角川の編集者・小笠原悠斗は、力士シールの鑑定を頼みに訪れて、その若さに驚きます。
力士シールとは、数年前から裏通りなどにいつの間にか大量に貼られているもの。意味はわからないのですが。

おそろしく記憶力のいい莉子ですが、実は高校までは沖縄の島育ちで、勉強が苦手ののんびりした子だったという意外な展開。
何か故郷の波照間島の役に立ちたいという一心で、やみくもに上京してから、ふとした出会いで記憶術のコツを身につけることに。
チープグッズというリサイクルショップに物を売りにいったところ、社長の瀬戸内にヒントを授けられ、すぐに飲み込んだところから見込まれて、ついには鑑定士の看板をあげるようになったのです。
ある程度はありそうだけど、程度がとっぴ過ぎる‥ こんな早くに万能は無理でしょう?

そして、その直後に偽札が出回る事件が起きて、円が信用されなくなり、日本が大恐慌に陥るという。
小笠原と莉子は、妙な料理教室に出くわして、事件に巻き込まれていきます。
週間角川が廃刊になりそうな危機に、犯人を捜そうとする小笠原。
手がかりを追って、莉子はひそかに帰郷していました。
おおお?と興味を惹かれて読みました。
う~ん‥
大胆な発想がけっこう面白いけど、なんとなく微妙。なぜかな‥

シリーズはどんどん続けられているようなので、この設定を生かした事件簿になっているのだろうと推察します。

2013年5月22日 (水)

春の片隅

130319_224028だいぶ暖かくなってきました。

どこにいるのかな‥?


130319_224040窓際の椅子の奥に
丸まっているのは~

130319_224142うちの猫・みゅんです☆

窓際が
暖かくなってきたんですね。

130319_224121でもなぜか、こんなに隅っこで‥

130319_224109鼻まで突っ込んで~~

狭いところが良いのかな??

2013年5月21日 (火)

「ピーチコブラーは嘘をつく」

ジョアン・フルーク「ピーチコブラーは嘘をつく」ヴィレッジブックス

お菓子探偵ハンナ・スウェンセンの第7弾。

ハンナの店<クッキー・ジャー>の向かいに新しいベイカリーが出来て人気を集め、ハンナの店はがらがら。
しかも、その店を出したのは、刑事のマイクに色目を使っているショーナ・リーとその妹のヴァネッサ姉妹。
ヴァネッサは裕福な未亡人で、店の内装は豪華らしい。
マイクがショーナと時々会っているという噂に、ハンナは沈みます。

面白くないハンナは、妹アンドリアに様子を見に行くように頼みました。
買ってきたものを食べてみると、ごく普通の味。
ピーチコブラーというのは、南部風のデザートだそう。
このピーチコブラーは、24時間営業のコーヒーショップにあるような味だと試食したノーマンがいいます。(これは後にあたっているとわかる)
開店祝いにサービス満点にしているのと、身体のラインが出る制服で、客の気を引いているらしい?

ハンナの共同経営者リサの結婚式があった夜。
いつまでも灯りのついている店に不審を抱いたハンナは、またまた事件に遭遇。
母ドロレスのボーイフレンドの英国紳士ウィンスロップ・ハリントンⅡ世にも、なにやら問題が‥?!

マイクはその日、ショーナと会う約束をしていたらしいのです。
前任地でショーナと知り合いだったマイクは、妻の死後にショーナに力になってもらった時期があり、レイク・エデンにやってきたショーナを心配して、何かとつき合わされていた様子。

ハンナの猫モシェがネズミ捕り名人と誤解され、あちこちで貸してくれといわれるようになります。
モシェは大きな猫でかっては捕まえたのかもしれないけど、最近は捕ろうともしないというユーモラスな場面も。モシェがいるだけで、ネズミは逃げていくようでしたが。

マイクはショーナのことで心配をかけたことを反省し、ついにプロポーズ?!
そこへ駆けつけるノーマン!
あら、前に9冊目の「キーライム・パイはため息をつく」を読んじゃったんだけど、ぜんぜんどっちとも決まってなかったわよねえ‥?(笑)

2013年5月20日 (月)

赤いワンピのネルラ

130510_224632プーリップのネルラさん☆
赤いワンピースを着てもらいました。

130510_224725リカちゃんのですけど~
かなりボリュームがあるので、似合うだろうと。

「今日の私はお姫さま気分♪」

「薔薇はやっぱり赤い薔薇が良いわね」

130510_224830
下には
momokoさんの白いチュールスカートをつけています。

「‥何か忘れてるような‥」




130510_225325「‥‥‥きっと、いいことが‥‥むにゃ」

5月はお誕生日月だったので、
なんとなく~

「ロートケプシェン、こっちにおいで」

相沢沙呼「ロートケプシェン、こっちへおいで」東京創元社

高校が舞台のミステリ。
女子高校生マジシャン・酉乃初が謎を解く。
「午前零時のサンドリヨン」に続く2作目。
このシリーズは表紙イラストが可愛くていいですね。

1作目の終わり、クリスマスに酉乃に告白したはずが、それだけだった須川くん。
返事ももらわず、連絡先も聞かず、会うこともできなかったヘタレぶり。
(このへんがポチなのか?)
冬休みを悶々として過ごす羽目に。
酉乃がマジシャンとして出ている店「サンドリヨン」は、7日まで休業だったのです。

新年に数人でカラオケに行ったときの謎解きから、始まります。
一方、ほかのクラスで起きているいじめの噂が少しずつ挿入され、どう絡んでくるのか‥?
クラスの中心になっている女子が、ちょっと目立った子を無視しようと言い出します。
それをかばった生徒が、ハブされることに。
文芸部の雑誌にペンネームで小説が発表されていたのが、作者はクラスメートだと気づかれてしまう。
ネットでプロフをやっていた彼女は、プロフが炎上。
悪口を言う話し声を間近に聞いて、黒板に「赤ずきんは狼に食べられた」という言葉を書き殴って飛び出す騒ぎになった。
その後、不登校になってしまったらしい。

「サンドリヨン」に、ハンサムな桐生純平というマジシャンが登場。
1年前までバイトしていたという彼は、東大生。
桐生と笑顔で話す酉乃を見た須川くんは、うちのめされます。
バレンタインのチョコは、桐生のものか?

アシェンプデルという素敵なケーキ屋さんに、酉乃と行くことにこぎつけた須川くん。
そこにはロートケプシェンというケーキがありました。
赤頭巾という意味の‥
バレンタイン当日、八反丸芹華からチョコを渡されて受け取ってしまう須川くん。
これ実は一種の嫌がらせなんですが‥
しかも、酉乃にそこを目撃されてしまった。
なかなか進まないもどかしい初恋模様がかわいらしい。

みんなが貰ったチョコレートが、教卓の上に集められていたという事件も起きます。
誰が何のために?

以前からのいじめのエピソードが底流として流れているので、いやな雰囲気がちらつき、どうなることかとはらはら。
いじめを傍観した後悔や、いじめの原因となるねたみや怯え、行き場がなくなって追い詰められる気持ち。
でも‥
誰もほんとうに悪い人間というわけではないという~ほっとするような展開に。
マジックと絡めてあるせいか、目くらましにあったような感覚が残るけど。
2011年11月発行。

2013年5月19日 (日)

「ファイアーウォール」

ヘニング・マンケル「ファイアーウォール」創元推理文庫

スウェーデンの警察もの。
刑事クルト・ヴァランダーのシリーズ第8弾。

仕事は有能だけど、数年前に離婚し、世話がかかった父をなくし、恋人バイバには去られ、糖尿病を抱える50男ヴァランダー。
かっての親友ステンも、牧場を売って遠くへ行こうとしています。
娘のリンダとはうまく行っているが、遠くに住んでいて忙しい。
付き合う相手を求めたらどうだというリンダの勧めで、迷いつつも広告を出すことに。

19歳と14歳の少女がタクシー運転手を襲って金を奪い、怪我させたのがもとで死なせてしまう事件が起きます。
罪悪感がなくふてぶてしい二人の様子にショックを受ける大人たち。
ただ金が欲しかったというのは、嘘だと直感するクルトですが‥

14歳のエヴァが母親に何度も殴りかかるのをとめたクルトは、エヴァを殴ったところを写真に取られ、新聞に報道されてしまう。
母親はエヴァが殴ったことを否定。問題となったため署長に疑われ、クルトは苛立ちます。
19歳のソニャは署内から脱走してしまい、後に変電所で死体となって発見されることに。
自殺か他殺か? 事件は奇怪な様相に。

中年の男性ファルクがATMの前で倒れていたという事件も起きていました。
ファルクはITコンサルタントで、当初は心臓発作かと思われたが、不審な点があり、しかも遺体が盗まれてしまう。
ファルクの遺したコンピュータは異常に警備が厳重で、クルトらはハッカーの少年を頼ることになります。

コンピュータ犯罪がテロリズムに悪用されるという現代的なテーマ。
国際的なスケールになっていくと、作者の独壇場ともいうべきペースに。
アフリカに住んでいたこともあるマンケル。
今回はルアンダでの出来事が事件の背景に。
原著は1998年ですが、古さは感じません。
コンピュータに詳しかったら、やや古いのかな?

署内での問題も起こり、内憂外患といった趣だけど、娘のリンダが将来を決めたと報告してくる喜びも。
リンダ中心の作品も出るのかな?

2012年翻訳発行。
あと2作で完結だそうです。
その前にシリーズ外作品が発行されるとか。
それも楽しみ。

2013年5月18日 (土)

ひの新選組まつり

先週なんですが~
地元で、ひの新選組まつりという催しがありました。
日野市は土方歳三が生まれたところなんですよ!
歳三が育ったお兄さんの家に今も子孫が住み、一部が資料館になっています。
土方姓の人がたくさん住んでいるんですよ。
展覧会ではないですけど、衣装が面白いので、[衣装展]のカテゴリに入れておきますね☆

130512_150709_2パレードは午前中は甲州街道で☆
夕方、高幡不動尊参道で行われます。
不動尊を出るパレードの最後のほう。
会津奴隊です。

130512_151109前日の土曜日に土方歳三コンテストがあり、歳三だけでなく主だった人物十数名はコンテストで選ばれます。
今年の優勝者は女性でした。
笑顔が素敵で、この格好が似合ってました。りりしいですね~。
お小姓役も名前がわかっているので、選ばれた人がやってます。
左の馬上は、近藤勇に選ばれた人です。
お馬さんがかわいい‥
黒い羽織の二人は馬の世話係なので、靴が違います♪

130512_151426派手な衣装の司会役は会津の家老・西郷頼母。
130512_151433
手前は斉藤一。

130512_154402参道の中ほどにテントがあり、きものクイーンに選ばれたばかりの人もいます。
紺の振り袖で素敵でしたよ。
向かって右端の隊士は確か山南さん。
左端が伊東甲子太郎、次が芹沢鴨。

130512_151542
会津藩の役ですね~容保の後に照姫さま。


130512_155139左手前は会津の娘子隊。実践女子大のなぎなた部だそう。
お馬さんがこっち見てます。
近藤勇の傍にいるのは、石田散薬を売っていたころの扮装をした歳三。

130512_154930
パレードが終わって、
参加者が写真を撮り合っているところです。
カメラを構えているのは、歳三の許婚者役。

130512_155615
不動尊での退陣式。

去年はこの頃、見に行ってとても楽しかったので~
今年は早めに行ってみたんです。
天気もよかったし、面白かったですよ~

「窓の向こうのガーシュイン」

宮下奈都「窓の向こうのガーシュイン」集英社

宮下奈都さんはいいですね~。
この作品は、これまでと少し語り口が違います。
それがまたなんともいい感じです。

女の子の一人称で、淡々と語られます。
未熟児で生まれ、子供の頃から人の話す言葉が聞き取りにくい障害がある~19歳の佐古さん。
目立たないので、いじめられるまではいかなかったのですが、友達は出来ないまま。
父親はふいと三ヶ月いなくなったり、母親は部屋を片付けないという育ち。
10歳の頃に、よその家のほうが片付いていて居心地がいい事に気づき、自分から家事を手伝うようになりました。
団地の部屋に寝転がって、拭いた窓を見上げるのが好きだったのです。

就職先がすぐにつぶれてしまい、ホームヘルパーの資格を取ることに。
会話がスムーズにいかないので、すぐに担当替えを申し出られたりしますが。
横江さんの家はなぜか落ち着き、話す言葉も聞き取れたのです。
左半身が不自由な横江先生は、79歳で要介護度1、息子と二人暮らし。
品が良く優しい人柄で、ちょっと茶目っ気があるお爺さん。
認知症もおき始めているようです。

その息子は、額装が仕事で、家の正面が店になっています。
横江先生に「友達になってやってくれ」と頼まれ、戸惑う佐古さん。
思いがけなく、佐古さんはここでどうやら天職にめぐり合います。
午後は額装を手伝うことに。

横江先生の孫は、なんと中学の同級生の隼でした。
確か金髪だった?と思い出す佐古さん。
隼は、祖父の認知症にいたたまれない思いをすることもある様子。
隼も額装をやってみますが、これは向いてない。
そういうこともあるのですね。

「サマータイム」の曲は好きですが、歌詞の意味はぜんぜん知りませんでした。
確かに哀愁に満ちた曲調です。
素直に幸福な情景を思い描いていた佐古さんでしたが。
エラ・フィッツジェラルドが歌う内容は、そういうことだったんですね‥

佐古さんの控えめでユニークな感性。
寂しさもはっきり意識しないで生きてきた彼女が、少しずつ新しいことに目を開かれ、いつしか前に進んでいく‥
静かな雰囲気と、こまやかなユーモア。
心温まります。

著者は1967年福井県生まれ。2004年「静かな雨」でデビュー。
この本は2012年5月の作品。
植田真さんの挿画もすてきです。

2013年5月17日 (金)

「トゥルーブラッド6 女王との謁見」

シャーレイン・ハリス「トゥルーブラッド6 女王との謁見」ソフトバンク文庫

トゥルーブラッド第6弾。

ルイジアナ州のヴァンパイアの女王ソフィに招かれて、ニューオーリンズに行くスーキー。
従姉で長く行方不明だったハドリーの遺品を引き取るためで、ハドリーは実は女王の愛人だったという。
(ソフィにすでに一度会っているという話が途中で出て、1巻読み飛ばした?と思う人も多いでしょう)

ソフィは少女の頃にヴァンパイアになったため、見た目は女王というには幼いのですが、千年も生きているだけあって威厳がありました。
アーカンソー州の王との結婚を控え、そちら側の面々も訪れていて、緊張感が漂う館。
結婚といってもヴァンパイアどうしのことだから子孫はできないし、普段は離れて住むので、共同統治の契約のようなものらしいです。

従姉ハドリーは、なぜ死んだのか?
ハドリーの部屋の階下に住む大家のアメリアは、快活でチャーミングな女性だが、実は魔女でした。
アメリアが部屋に魔法をかけておいたため、保存されていたのは‥?
アメリアの力を借りて、ハドリーに何が起きたか、調べることに。

虎に変身するシェイプシフターの大男クインが、スーキーに交際を申し込んできます。
なかなかいい男だけど、果たして‥
一緒にいると、なぜか次々にトラブルに巻き込まれてしまう。
誰が何を狙っているのか?

最初の恋人ビルがスーキーに近づいた理由がわかり、スーキーは大ショック。
ビルは思いっきり株を下げます。
でもこれは、きっかけがどうでも、後に本当に愛したということが十分ありうるけどね。
どっちへ転ぶか?わからないダイナミックな展開で、読ませます。

2013年5月16日 (木)

チェックブラウスのmomoko

130510_230703こんなシャツブラウスもありました☆

細かいチェックで感じが良いです。
たぶん写真撮ってなかったと思うんで‥
モデルは夏姫ちゃん☆

130510_230756長袖1枚の季節はさわやかですよね。

シティ・イン・ザ・シーさんの白いショートパンツを合わせてみました。
靴はウェッジソールパンプス。

130510_231302シャツはたぶん渋谷のmomoko展で購入したんじゃないかなあ。
ストックマーケットのもの。
つまり、れっきとしたmomoko用だと思うんですが~
糸のほつれに阻まれて、袖が通しにくい‥っ(汗)
カフスがある服は、縫い代だらけになってしまうのよね。

130511_174202ハーフパンツに替えてみました。

帽子はmomokoさんの‥
靴はたぶんバービーさんの。

130511_174320

リアルクローズですね☆
ハーフパンツは
リカちゃんのだけど。

「いわゆる天使の文化祭」

似鳥鶏「いわゆる天使の文化祭」創元推理文庫

コミカルな学園ミステリ・シリーズ第4弾。
夏休みも終盤。
目前に迫った文化祭に向けて、市立の生徒たちは大張り切り。

美術部の葉山君は、絵が描けるし工作も得意なので何かと引っ張りだこ。
2年3組の出し物は、女子が民族衣装を着たがったためのペルー屋台。
飾りに置く巨大なアルパカをみんなで製作中です。
早朝、登校した葉山くんは、奇妙なイラストが描かれた貼り紙を見つけます。
演劇部部長の柳瀬沙織が、あちこちの部室に貼られているというので、驚くことに。
ピンク色の天使ともペンギンともつかない絵で、各部にちなんだ内容になっているのですが。
いたずらか愉快犯かと思われましたが‥

吹奏楽部の奏(かなで)という女の子の視点からも、描かれます。
美人だけどいささか変人の上条先輩に、今日も首筋をなでられる日々。
2年先輩の智くんは、じつは親戚のお兄さんで、奏のことを心配します。
好奇心が強い奏は、貼り紙の謎に興味を持ちそうだから。

奏は葉山君と出会い、謎を解くため、協力することに。
葉山君は、奏についてきた智くんには、娘の恋人をにらむ父親のように観察され、上条先輩にはなかなか美味しそうと舐めるように観察される羽目に。

葉山君は、化学準備室で何かしている人影を見かけました。
そして、文化祭のホームページが改ざんされ、脅迫状が?!
文化祭2日前まで、つまり4日のうちには犯人を突き止めると校長に宣言する柳瀬さん。
知恵を絞る葉山君と奏。身近に犯人がいると気づくのですが‥
深刻さを増した事態に、いよいよ伊神さんも登場。

高校生活をにぎやかに描き、恋愛色は少ないけど、ちょっとしたシーンが印象的。
あれ?と思うトリックに~気づくかな?
文化祭のシーンで、余韻を残します。

2013年5月15日 (水)

「時の娘 ロマンティックSF傑作選」

R・F・ヤング ジャック・フィニイ他 「時の娘 ロマンティック時間SF傑作選」東京創元社

タイムトラベルものの短編集。
往年の名作ばかりで、タイプの違うものを取り揃えてあります。
SFにしてはかなり読みやすい方。
ロマンチックなのがやっぱり好きかな。
これは日本人の特性らしい?
「夏への扉」や「たんぽぽ娘」がオールタイムベストにいまだに入るのは日本だけだそう。

「チャリティのことづて」ウィリアム・M・リー
1700年のマサチューセッツ。
11歳の女の子チャリティは熱にうなされ、不思議な光景におびえます。250年後に同じ土地で、高熱を出したピーターと、互いに見ているものが繋がったのです。
魔女狩りにあいそうになったチャリティに知恵を貸すピーター。
そして‥?

「むかしをいまに」デーモン・ナイト
人生をさかのぼっていく男サリヴァン。
彼だけではなく、この世界ではそういうことになっているという設定?
どうやら死んだところから始まり、長い結婚生活の後に出会いがあり、出会う前の孤独がやってくるのです。
技巧的な小説ですが、なくなった母親が生きているのと出会う喜びで締めくくられるのが感動的。

「台詞指導」ジャック・フィニイ
若くて美しい映画女優ジェシカと列車に同乗することになった台詞指導係ジェイク。
実はジェシカには役に必要な経験も演技力もなく、撮影が困難なのは目に見えていました。
今はない古いバスを撮影に使うことになり、深夜に衣装を着て、試運転に乗り出します。台詞指導係も車掌の服で。
ジェシカはそのとき出会った男性に一目ぼれされるが、実はバスは過去の時代に入り込んでいたのです。
そして撮影当日‥?!

「かえりみれば」ウィルマー・H・シラス
ミセス・トッキンが30歳のとき、15歳にさかのぼってしまったという話。
もっとうまくやれたのにと教授に話したことがきっかけでしたが。
15歳のときの学校の勉強が意外に大変で、すっかり忘れているため大変な目に遭う。
一週間の出来事でしたが‥

「時のいたみ」バート・K・ファイラー
妻のサリーのもとに10年をさかのぼってきたフレッチャー。
36歳にしては急にふけてしまったが手当をして身体も鍛え、おかしくはないぐらいになれました。
妻の危機を助けるために戻ったのだと気づきますが‥?

「時が新しかったころ」ロバート・F・ヤング
白亜紀後期にタイムトラベルして調査にやってきたカーペンター。
トリケラトプスに見えるトリケラタンクに乗っています。
子供が二人いるのに気づいて仰天。誘拐されたという姉マーシーと弟スキップは、その時代の火星人だという。
当時の火星は生物が住める環境で、文明が非常に進んでいたという。
子供らを守りながら恐竜と誘拐犯と戦い、出来るものならカーペンターのいる時代に連れて行きたいと思いながら、やむなく別れを覚悟します。
ところが‥?
これが好き~!

「時の娘」チャールズ・L・ハーネス
三人の男を愛したと語り始める女性。
その母親は、未来を予言する能力がある占い師として富豪になったのです。
娘はそんな母を嫌っていましたが、新聞の見出しをひたすら暗記するという妙な教育を受けていました。
行方不明の父親の事を聞いたところ‥
原題は「クロノスの子供」といった意味で、クロノスは時の神。

「出会いのとき巡りきて」C・L・ムーア
ありとあらゆる冒険をして生きてきた荒っぽい男エリック。
時間旅行を発明したというダウ博士の提案に乗り、時間旅行に出ます。
スモークブルーの瞳をした印象的な美女に、さまざまな時代でめぐり合うことになりました。
同一人物というわけではなく、生まれ変わり‥?
そして‥

「インキーに詫びる」R・M・グリーン・ジュニア
失った音楽的才能を捜し求めて、過去へ旅をするウォルトン。
過去の自分と出会うことが可能らしい設定。
うまくいかなかった恋人モイラも絡み合って登場します。
ちょっとジョナサン・キャロルを連想する酩酊感で、目まいがします。こういうのをキャロルは好きだったのかな。

とても良い企画だと思うけど、ただ「時の娘」というタイトルにはちょっと。ジョセフィン・テイの名作に乗っかり過ぎ!あれはSFじゃないし~
「真理は時の娘」という言葉から来ている歴史ミステリ。
こちらの原題はこう訳しなくなる気持ちはわかるけど~訳さなければならないタイトルではないですね。
とはいえ、ツボにはまりました!

2013年5月14日 (火)

シャツワンピの海子さん

130509_192137初夏らしく~
さわやかなシャツワンピを着てもらいましょう。

モデルは、「海と太陽」の瑛美ちゃんです☆
前は太陽さんって、略してたんですが、
海子さんのほうが通ってるみたいなので~
確かにこの方が特定できるし、女の子らしいかな、と。

130509_192356襟を立ててみました。

チェックのシャツワンピ。
ローウェストのシルエットが面白くて~
裾フリルが可愛い。
商品名ではブルーですが、
ブルーというかペパーミントですね。

130509_192943前に
おてんばさんこと春海ちゃんに着せたときは、黒のブーツでした。

どうかな‥
これでも合います?
130509_192957
きりっとした感じに見えるかな。

130509_193540夏向きに
サンダルはどうでしょう~。

夏姫ちゃんのを借りました。
ちょっと日に焼けた長い脚がまぶしいですね♪

「学生時代にやらなくてもいい20のこと」

朝井リョウ「学生時代にやらなくてもいい20のこと」文藝春秋

爆笑!
朝井リョウって、こんな人だったの?

「少女は卒業しない」の後だと、ギャップが‥
「チア男子!」の後なら、まあ繋がるかな。

学生時代に体験したことをそのまま描いているエッセー。
ダンス部だったそうですが、部活そのものは出てきません。
ダンス部ののりのいいメンバーが一緒というケースはあります。

早稲田大学では、100キロハイクという催しがあるのだそう。
仮装で埼玉から大学まで歩き、仮装をも競う。
バスローブでワイングラスを持つという仮装で電車に乗って目的地へ。
仮装に本気の人たちはこんなもんじゃなかったという。
途中から足はたまらなく痛み、駐車場で痛み止めを飲みシップを貼りまくり、寝転んで休む。
雨が降り出し、バスローブは驚異の吸水力を実証するとは‥!

島で花火を見ようという企画が、嵐で島に接岸できずに東京まで一度戻り、23時間船に乗り続けたという。
これはその後すぐに、大島まで行き、無事に夏を楽しむことはできたのですが。
レンタカーでコンサートに行こうという北海道旅行の計画が、無残に流れるにいたるいきさつやら。

就職活動について書くように2年生のときに求められ、何もわからずに適当にでっち上げたエッセイを収録、自分で突っ込みまくってあります。
就職については、すでに小説家デビューしていたので意外に思われることもあったとか。
(いやそりゃ‥冷静に考えれば、小説を書き続けられる保証はないし、まして売れ続ける保証もないもの)
それに経験豊富なほうがネタに困らない‥?

学生時代の経験からして、すでにネタを超えている感じだけど~
京都まで自転車で行こうと二人で企画し、一日100キロ以下という計画を立てる。‥連日?!正気か~っていう。
途中で友人に連絡を入れたら「頭悪いね」と言われてしまう。
出会った人に「自転車で東京から来た」と答えたら、ドン引きされたり。
それでも何とか行けてしまった体力がすごい!実行できたのだから無謀とも言い切れない‥
けど!
しかし、やっと就職したばかり。若いねー!

2013年5月13日 (月)

「首斬り人の娘」

オリヴァー・ペチュ「首斬り人の娘」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

珍しいドイツの歴史もの。
とても気に入りました。

1659年、ドイツ南部バイエルンの小さな町ショーンガウ。
子供が殺され、遺体にあった奇妙なマークのため、魔女の仕業かと疑われます。
産婆のマルタが投獄され、町の為政者たちは、問題をてっとり早く片付けようとするのです。
事件が長引けば、遠くの本拠地にいる領主らが大挙して訪れ、その滞在費を町の有力者達が負担することになるからでした。

町の首斬り人クィズルは拷問を担当する係ですが、マルタの無実を信じ、手立てを工夫しようとします。
クィズルの娘マクダレーナに惹かれている新米の医者ジーモンは、クィズルを尊敬していて、犯人探しに協力することになります。
首斬り人は、まともな職業とは思われず、人は避けて通る存在で、家も町外れの城壁の下にありました。
マクダレーナは美貌で生き生きした娘だが、その美しささえ悪魔と取引したと噂される始末。ジーモンとは身分違いで、悪くすれば彼女が晒し台にかけられる危険さえありました。
実際にはクィズルは安く医療を施すのが日常の仕事で、町でも指折りの知識人だったのですが。

最後の宗教戦争といわれた三十年戦争でドイツ全土が荒廃し、それから10年たっても町にはまだ傷跡が残っていました。
そして、70年前には、ショーンガウでは魔女狩りの嵐が吹き荒れました。
戦争に行った経験のあるクィズルは、決して魔女狩りを繰り返してはいけないと動くのです。

大柄で冷静で知識豊富で勇気もあるクィズルがなんといってもカッコイイ。
当時の独特な政治体制や、人々の偏見、遅れている医療などの重い状況と、若い世代の住民のおしゃれな格好や、走り回る子供達の活躍など、いきいきと描かれています。
荒々しい雰囲気もありつつ、危機を乗り越える冒険が上手くできていて、わくわくするような展開に。

作者の祖母がクィズル家の出で、祖母の従兄弟が膨大な資料を集めていたそう。
クィズルとマクダレーナは実在。この物語のような詳しいことがわかっているわけではないのでしょうが。
愛のこもった綿密な描写と構成で重厚さを出しつつ、楽しめる読み物になっています。
4部作だそうなので、続きが楽しみ!

2013年5月12日 (日)

豚、鶏、牛の晩御飯

130405_195429大戸屋の晩御飯です~。

130405_195443まず私は、豚肉のしょうが焼き。

お肉がたっっぷりでした☆

130405_195458

付け合せもカラフル♪

130405_195406兄が頼んだのは、手ごねつくね重。
ポイントが溜まったので~この分は無料なのです。

130405_195354そして、兄嫁が頼んだのは
塩麹漬け牛たん重☆
これは無料になるメニューの対象外なんだけど、
一番高いから~こういうときに、ね♪
少しずつ交換したので、
3種類のお肉がある豪華メニューとなりました☆

「八重の桜 前編」

「八重の桜 前編」NHK出版

2013年のNHK大河ドラマのムック本。
配役、人物関係表、俳優&脚本家インタビュー、出演者座談会、あらすじ、歴史のまとめ、会津の写真、豆知識など。

きりっとして清潔感のある綾瀬はるかの八重さん。
のびのびした個性で生き抜けそうです。
まじめで古風なもともとの会津と、これから激動していく時代の雰囲気が伝わり、期待しています。

時は幕末。
会津藩の砲術師範の家に生まれた山本八重の生涯を描きます。
年齢の離れた兄の山本覚馬が、まず活躍。
父と兄の背を見て育ったおてんばな八重は、女だからと止められながらも本を隠れ読み、鉄砲を撃ってみたいと憧れます。
素朴だけどバイタリティがある少女。

覚馬は藩から遣わされ、江戸で兵学者・佐久間象山の塾に学びます。
会津に戻ってから、蘭学塾を開こうとしますが、最初は反発される。
時代の必要性から、やがては出世の道を歩みますが‥
覚馬を追って会津に来た同門の川崎尚之助と、八重は結婚。
覚馬は京都で洋学所を開き、他藩の人材にも門戸を開きます。
こんな人がいたとは!

八重は若松城の篭城戦では、最新銃・スペンサー銃で奮戦。その頃に夫とは離縁。
父は戦死。兄の覚馬は捕らえられますが、幽閉中に新国家の青写真を描いた「菅見」を新政府に提出、高く評価されます。

八重の夫になる新島譲は、密航してアメリカにわたり、明治維新の激闘は経験しなかったという。
(ある意味、帰国子女の走り?)
覚馬と知り合い、八重と結婚して、同志社大学を設立することになります。

八重は洋装を取り入れた大胆な格好で京都の町を闊歩し、悪妻と思われますが、夫の譲は八重の生き方がハンサムだと評しました。
日露戦争のときに八重は看護婦を組織して看護にあたり、日本のナイチンゲールとも呼ばれるようになったそうです。

なかなか配役も内容もいいと思うけど‥
注意点は地味になりすぎないように、ってことかしら~老婆心ながら(^^;

この文を書いたのは昨年12月20日。
つまりドラマはまだ始まってなかったんで~予習でした。
今はドラマで八重と尚之助は仲が良い夫婦なので、どんないきさつで離縁しちゃうんですかねえ‥??
しかし、ちょっと展開、遅くない?
この時期の混乱はややこしくて早く描けないのかなあ。

2013年5月11日 (土)

「この世をば」

永井路子「この世をば」新潮文庫

藤原道長の生涯を描いた小説。
自信満々の傲慢な野心家というイメージがあるが、平凡で穏やかな人間として描いています。

その時代で一番の権力を築き上げた父・兼家の三男に生まれた道長。
恵まれた立場ではありましたが、年の離れた長兄・道隆の才覚や、次兄・道兼の激しさは持ち合わせない。
事実、若い頃の出世は遅く、長兄の息子で8歳下の伊周に追い抜かれます。

姉の詮子の後押しで、22歳のときに、左大臣・源雅信の娘・倫子と結婚し、運が開けていきます。
当時は婿が妻の実家に通い、その一員になる感覚で、姑に着物を用意してもらったり、舅からも援助を受けるのが当たり前なんですね。
詮子は、円融帝の妃で、一条帝の生母。
一条帝の時代になった後は押しも押されもしない母后として、政治を動かす力も発揮していきます。
第一皇子を生みながら、皇后になることは出来なかったという屈辱も実はあったという。ほかの女性を皇后に立てたということは、そちらのほうを愛していると天皇が公言したも同然ですからね。

ほとんどの要職を藤原氏が占める時代。
親戚はみな競争相手なのです。
とくに摂政・関白になるには、天皇との血縁がものをいう。娘を入内させ、皇子をもうけて次の天皇の外祖父となるのが道筋。
年頃の娘がいなければ話にならず、娘がいても無事に入内出来るかどうか、皇子を生めるかどうか、それまで自分が生きていられるか、と次々にハードルがある。
長兄の道隆でさえ、娘の定子が一条帝に愛されましたが、孫が天皇位につくまで生き延びることがかなわなかった。

道長の場合、30歳の頃に、自分よりも上位にいた人間が次々に疫病で世を去った。
道隆が関白、道兼が右大臣だったときは目立たなかったのに、翌年にはこの二人ともが亡くなってしまう。美食もたたったらしいけど。
ほとんど転がり込んだ出世だったんですねえ。
時々強引なこともしているので、平凡とまで言っていいのかという気もしますが。

平家も同じようなやり方で権力を握ったけれど、続かなかった原因はなんだったのか?などとふと思いました。
徳川家が大奥に身分を問わず女性を集め、側室の実家がそれほど実権を持たないようにしたのは、外戚の強大化はまずいと歴史に見習ったからなんでしょうね。

995年、道長は右大臣となり、同時に藤原氏の氏の長者に。
それでも、伊周の妹の定子は一条の中宮で、安定した仲。
伊周は博学な才子で、公卿の会議の席で道長をやりこめることもあったほど。
伊周の弟・隆家はまだ17歳だったが気が荒く、花山法皇との間に事件を起こして墓穴を掘り、兄とともに都から放逐されてしまいます。(花山法皇は兄弟の父・道隆の計略で天皇位を退いた人物でまだ29歳だった)

道長は娘の彰子がやっと入内できる年齢になったので、さっそく一条天皇に入内させます。
ところが、兄弟の不祥事で一度は尼になって退いたはずの定子が、妊娠しているとわかり‥
道長は一条と政治的には協力体制でしたが、妃たちを巡っては何かと力の押し引きが始まります。
道長がただ強引だっただけではない、複雑さが読みどころ。

雅な歌会や華やかな行事のかげに、疫病の恐怖、付け火による火事も度重なる時代。
朝廷の人間は庶民のことなど考えず、出世競争に明け暮れていました。
内裏が焼ければ再建費用を出したり、自分の屋敷を進呈したりするんですね。
一条天皇は道長が進呈した屋敷を気に入り、内裏再建後もよく滞在していたという。
天皇一家が貴族の屋敷に行幸した後は、その褒美として位階が昇進するってのが、すごい。
大病をすれば呪詛のせいと思い、治すには祈祷だけが頼り。天皇家の人間の病気には恩赦が行われる時代。
伊周、隆家も恩赦で都に戻ってくる。
道長も病気をすると気弱になり、引退を口走ったそう。

彰子が二人の男子を出生し、道長は栄華を極めることとなります。
だが関白になると別格となって公卿の会議に列席できなくなるため、関白の座につくことはなかったという。(御堂関白は俗称)
実資といううるさ型の人物が「小右記」という当時の記録を残していて、その視点がところどころ挿入されているのが面白い。
藤原氏の本流の嫡男という意識があり、教養もあって、九条流の三男でしかない道長に批判的で、何かと意地悪なことを書いたり悔しがったりしています。
事態の推移が良くわかり、面白かったです。

2013年5月10日 (金)

リボンとレースのアメリ

アメリさんの記事、3つ目です。
手をそろえて座れるかな?
130123_231023
おお、
かなり出来ますね~!

手首はほとんど曲がらないんですが、
腕の付け根とひじが曲がるのね。

130123_231817レースのスカートのアップ☆

あ、靴紐ほどけてる~~!

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ヘアアクセサリを着けてみました。
帽子のほかにもう一つ、
あったんです。

130123_233344
これもいい感じ?

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とても綺麗なお顔なんですが~
アップを撮るのが難しい‥

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髪がたっぷりしていて、
白いレースが映えますね。

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後姿です。

靴底もおしゃれ。
あ、
ドレスの上の部分は
はずせるのかな‥?

2013年5月 9日 (木)

「鐘の音は恋のはじまり」

ジル・バーネット「鐘の音は恋のはじまり」二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション

半人前の魔女と堅物の公爵のロマンス。
魔法をつぎつぎに失敗するのがコメディ映画的。
にぎやかな出来事が続くうちに、公爵の心を溶かしていきます。

ジョイは21歳。スコットランドでおばのマリーと暮らしていました。
マリーは有能な魔女なのですが、ジョイのほうは魔法が苦手で失敗続き。
おばが留守になる間、祖母の家にひとっ飛びのはずが失敗、飛び込んだのはベルモア公爵アレクの腕の中。
豊かな栗色の髪、緑の目に純真な表情をたたえたジョイ。
背が高くて自信に満ちた銀色の髪のハンサムな公爵に抱き上げられて、ジョイは一目ぼれ。
アレクの冷たい瞳の中に潜む絶望に、ジョイの何かを求めるものを感じ取ります。
アレクのほうは婚約者に振られたばかりで、体面をたもつために、ジョイと結婚することに決めるのです。
遊び仲間のダウン伯爵とシーモー子爵も、何かとかかわってきます。

先祖代々の広大なお屋敷ベルモア・パークに驚くジョイ。
魔女であることを告げられたアレクの驚愕は、それどころではありません。
魔法を使うことを禁じますが、つい使ってしまうジョイ。
皇太子のパーティーに夫婦で招かれ、参加するまでの間にレディ教育が始まります。

威厳のあった亡き両親を見習って、伝統と格式を重んじて生きてきたアレク。
愛は愚か者が求めるものと考え、ジョイに惹かれながら、なかなかそれを認めない。
実は、父の厳しいしつけは虐待に近いものだったのですが。
家を出されていた弟スティーヴンに対面したとき、父の欺瞞に気づきます。何も知らないスティーヴンにやさしく接するジョイ。

波乱続きの展開ですが~泣いたり笑ったりする世間知らずな魔女の明るさで、楽しく読めます。
ときは1813年。
摂政皇太子、ボー・ブランメル、ウェリントン公爵など、実在人物もチラッと登場。
使い魔のビーズル(オコジョ)が、いつも寝ているか従僕長ヘンソンの髪を噛んでいるかで、まったく役に立たないというおとぼけも。

作者は南カリフォルニア生まれ。大学で歴史学を学ぶ。
初めて仕事に就いたのはディズニーランド。
1990年のデビュー以来、ベストセラーリストにたびたび登場している。
これは1993年の作品。

2013年5月 8日 (水)

アメリの髪と靴とペンダント

アメリさん、箱から出て、ゆっくりしています。
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白い帽子のほかに、
リボンのついたものと、
靴が別についていました。

130123_172847靴は
momokoさんのように後ろが開いてはいません。
エナメル風の合成皮革というか~
なかなかリアルです。

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靴下を履いていると、
そのまま履かせるのはややきつい?かも~

ほんのちょっとリボン結びを緩めると、入ります!

靴下なしなら、どうかしら?
すんなりそのまま。

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顔をアップ目に~

ペンダントトップを見せてみました。

130123_174354髪は、
つやつやして、
うねりがあるウェーブヘアです☆

「禁断のパンダ」

拓未司「禁断のパンダ」宝島社文庫

第6回このミステリーがすごい!大賞受賞作。この大賞とりあげたの、初めてかなあ‥海堂さん以外に?
それでデビューした作家さんということです。年間ベストにあがったんじゃなくて。

調理師免許を持ち、フランス料理店で働いた経験もある著者。
料理の説明が詳しく、実感がこもっていて、実に美味しそう。

柴山幸太は、神戸で<ビストロ・コウタ>のオーナー・シェフをやっている新進気鋭の料理人。
小さいがすべてを一人で扱い、本格的な味の新作を次々に出す店です。

妻の綾香の友人・美佐の結婚披露宴に夫婦で出席し、中島という老人と知り合います。
新郎の木下貴史の祖父で、人間離れした味覚を持つ料理評論家。教会に併設されているレストランも経営していました。
幸太は中島にセンスをほめられ、後に中島はビストロを訪れます。

神戸ポートタワーで、一人の男性の刺殺体が発見されました。
木下貴史の家族が営む会社の社員だったのですが‥
しだいに事件に巻き込まれていく幸太。
事件の行方は?

最初に読んだのが2作目の「蜜蜂のデザート」で、美味しいスイーツの描写に引き込まれ、日常の謎的な気分で読んだのです。
こちらは受賞を目指したために派手なのか、連続殺人事件。
主人公にも、危機が迫ります。
それが迫力あっていいといえばいいけど‥
無理に大掛かりにしなくても?
まあどっちも書ける人なんですね。

2013年5月 7日 (火)

「特捜部Q ―Pからのメッセージ」

ユッシ・エーズラ・オールスン「特捜部Q ―Pからのメッセージ」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

デンマークの警察小説。
シリーズ3作目にして、最高傑作。(4作目も出たようです!)

コペンハーゲン警察本部の、特捜部Qで働くカール・マーク警部補。
じつは予算を得るために新設された部署で、署員は体よく左遷されたカール・マークのみ。
助手はシリア出身の移民アサドだけで、母国では知的職業にあったらしく有能ですが、警察官ですらありません。
ここに、秘書として変わり者の女性ローセが入ったのが、2作目。

事件は、少年二人が監禁されている状況から始まり、瓶の中に助けを求める手紙を入れて流すという出だし。
この手紙が外国へ流れ着き、まわりまわって特捜部へ。
必死に書かれたかすれた文字を判読しようとするローセら。

一方、夫に疑惑を抱く妻。
入ってはいけないと言われていた部屋をのぞくと、別人の名前の夫の写真が‥

視点をつぎつぎに変えて、犯人の側からも、描かれます。
何も知らない妻との生活。
犯人自身の過去。
そして今、次の標的を選び、近づいていく。
一般社会とあまり交わらない生活を送る家庭の子供を狙っている‥

カールは、銃撃事件で全身麻痺となった同僚ハーディを、病院から自宅に引き取ります。
絶望を見ていられなかったのです。
下宿人が家事に堪能で人がいいので、可能だったことですが。

奔放な妻に出て行かれて以来、恵まれなかった私生活。
担当カウンセラーのモーナを好きになったが、彼女は海外へ行ってしまいました。
帰国したモーナが、何か吹っ切れたようにカールとの交際に応じて、しばしハッピーなひととき。

なぜか突然ローセが休暇をとり、双子の姉ユアサが代役として勤めだします。
そっくりな顔でローセとは正反対の服装、強引に居座る姉にあぜんとするカール。
カールの身近ではテンポのよい喜劇のように、あれこれ巻き起こり、振り回されるカールは少々気の毒ながらも、軽快な筆致で息抜きになっています。

被害者とその家族の切ない思いが、胸に迫ります。
視点の切り替えが頻繁なのにわかりやすく、犯人の正体に気づき始めた一般人も絡んでの追跡が盛り上がり、見事なお手並みでした。
北欧5ヵ国で選ばれるミステリの最高賞「ガラスの鍵」賞を受賞。

2013年5月 6日 (月)

「真夜中のパン屋さん」

大沼紀子「真夜中のパン屋さん」ポプラ文庫

今、BSでタッキー主演でドラマ化されています。
「西洋骨董洋菓子店」をちょっと思い出しました~あの頃は、生意気な若い子をやっていたのよね。いつの間にやら、12年もたってました!

真夜中が開店時間というちょっと変わったパン屋さん。
首都高と国道246が重なり合う町の~駅からはちょっと離れたあたり。
男二人でやっているその店に、高校生の女の子が転がり込んだ。

篠崎望実は、なかなか家にいつかない母親にネグレクトされて育っていました。
ある日、家に帰ると母親の荷物がなく、手紙には異母姉の暮林美和子の元へ行けとあったのです。
パン屋「ブランジェリークレバヤシ」のオーナーは、美和子の夫ですが、美和子は事故で急死した後だった‥

当然のように~望実を受け入れる暮林。
白いコックスーツを着た30代後半の、眼鏡をかけたいかにも人がよさそうな男。パン作りも習っているのですが、主にレジを担当。半年前までは海外勤務のサラリーマンだったのです。
パンを作っているのは若くてハンサムな柳弘基で、黒いコックスーツが似合う。こちらは口が悪い。
望実は、弘基とはすぐ口喧嘩になるのでしたが。
学校でいじめに遭っている望実ですが、気丈に対処していました。

ある日、パンを万引きしようとした男の子こだまを見つけ、その子の家を訪ねると、後で母親が殴った様子。
しかも、何日も母親が家を空けることを知り、何かと世話をすることに。
こだまは、健気にも、大好きな母親・織絵ちゃんの帰りを待つために家にいると言い張るのですが‥

何かと店を手伝うようになった望実。
パンの宅配も受け持つことになったのですが、配達に行った先でまた思いがけない出来事が。

それぞれにかなり強烈な過去を抱えた登場人物たち。
急いで読むと、虐待を含む不幸の連鎖に押しまくられそうになりますが。
しっかり踏みとどまろうとする意思や、若々しい勢い、何気ない人のあたたかさに救われます。

おだやかな暮林の生き方。やりがいのある国際組織での仕事に熱中していたのですが、突然妻を失って、途方にくれたこの半年。
美和子は弘基の憧れの女性でしたが、実は暮林と出会った若い頃にはきつい性格だったとは。
「心を半分あげる」と美和子に言われたその意味とは‥
救いがなさそうなほどの過去に縛られた思いが、いつの間にかふっとほどけるその瞬間に立ち会えて、じわりと泣かされます。

著者は1975年、岐阜県生まれ。
脚本家として活躍するかたわら、2005年坊ちゃん文学賞大賞を受賞して小説家デビュー。
この作品は2011年6月発行。

Misakiのアメリ、初登場

これは何でしょう?
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初めて見る、この箱は‥
なかなか、あけ方もわからない‥

実は~

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Misakiさんです!

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素敵でしょう?

6分の1スケールのファッションドールなのは、
うちにいるドールと同じです。

丁寧なつくりですよ~~!
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長身で、ファニーフェイス。
名前がミサキというように~
パリで活躍する日本のファッションモデルを
イメージしているんだとか何とか?
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前から憧れてはいましたが、
どれかひとつというと決め手を欠いて‥
ところが、このお嬢さんに一目ぼれ!
ちょうど少しだけリーズナブルに歩み寄ってくれたタイミングで、ぽちっとしました。

130116_230557正確に言うと、
Misakiの中でもアメリというタイプになるようです。
フレンドドールみたいなもの?
アメリの発売当初はかなり顔が違ったんですが、いささか不評だったようで、
よりMisakiに近い雰囲気の顔に変わりました。
アメリカのIntegrity Toysというメーカーの製品。
日本での販売はアゾンインターナショナルです。

2013年5月 5日 (日)

「影の王」

スーザン・クーパー「影の王」偕成社

シェイクスピアの時代が好き。
タイムトラベルものも大好き。
こんな作品があったとは!
出会えて嬉しいです。

ナットらは、シェイクスピア劇を上演するために、指導者アービーの訓練を受けていました。
アメリカ全土から集められた、11歳から18歳までの少年俳優達とスタッフ24名はロンドンに渡ります。
シェイクスピアの時代のグローヴ座を再建した新グローヴ座で、400年前のままの様式での公演が行われるならという条件で、資金を提供してくれた人があったのです。
当時のままとは、女性の役は少年が演じるということ。
ナットは、アクロバットが得意で、「真夏の夜の夢」のパックの練習をしていました。

ある日、悪寒がして眠った朝、ナットは1599年にいた!
一週間前に聖ポール少年劇団から来た同じ名前のナットという少年と思われていて、年恰好も似ているらしい。
悪臭と喧騒、ろくなベッドもない生活。
熊いじめといった当時の催しにも驚きますが。
憧れのシェイクスピアがいる宮内長官一座の舞台に立てるのだ!
同じ少年俳優のローパーには嫌がらせをされますが。
シェイクスピアはまだ30代。四大悲劇などの傑作を書く前でした。
知られている肖像とはちょっと違う顔で、深みのある豊かな声をした威厳のある人物だったのです。
ナットに何かを感じたのか、ローパーに困らせられる彼を家に引き取って住まわせてくれます。

ナットは早く母を亡くし、それで気力を失った父が自殺するという悲しい経験をしていました。
シェイクスピアと暮らすうちにそのことを話したナットに、シェイクスピアは美しいソネットを送ってくれます。愛は失われることはないのだと‥

このまま傍にいたいと思うほどになったナットですが、突然、現代に‥
入れ替わりに16世紀から来た少年は、現代でペストの治療を受けていたと知ります。
シェイクスピアとも突然別れることになったナットは苦しむのですが‥

ナットの話を聞いた仲間が色々当時のことを調べてくれて、救いを見出す展開に。
晩年の最後の芝居。シェイクスピアはずっと、あのナットのことを忘れなかったのだ‥

スーザン・クーパーは、1935年イギリス生まれ。
アメリカにわたって新聞の特派員として活躍。
ハイ・ファンタジーのシリーズで高い評価を得ている大家です。

2013年5月 4日 (土)

ふくらむベッド

130316_004227どこにいるのかな?

後姿で真っ黒ですが~うちの猫・みゅんです☆

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ふくらんだタオルケットの中に埋もれて~
クッションに囲まれた王侯貴族のよう?

130316_004248冬の間は毎晩、
ふとん乾燥機にかけていたので、
猫もその上で温まっていました。
最近は毎晩ではないんですが~
ちょっと冷えてきたなというときには、温めています。

130316_004409そうすると、やって来るんですね♪
「ちょっと冷えるよね~
これがあったまるよネ」って感じで。

130316_004439ただ‥
ちょっと動くと、まわりがすぐに膨らんじゃうから~
どっちに行ったら良いか困っちゃう?

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ちょっとだけ、ね

「図書館内乱」

有川浩「図書館内乱 図書館戦争シリーズ(2)」角川文庫

映画も公開されている~図書館戦争シリーズ2作目。
楽しみに取ってありました。
間が開きすぎて、設定を忘れていたけど‥
戦争というと剣呑だけど~本をきびしく検閲しようとする一派(メディア良化委員会)に対し、本を読む自由を守ろうとするのが、図書隊。

笠原郁は、一等図書士として関東図書隊に入隊。
戦闘職種である図書特殊部隊の配属だということを、保守的な両親には隠しています。
その両親が突然、見学に来るという‥
みなに協力を頼んで、事務職のふりをすることに。
心配性で子離れできない母親が重たくて、苦手な郁。
親の前では良い子に振舞ってしまう郁に気がつく堂上でした。
堂上に接する父のほうは、どうやら色々察して、挨拶に来たよう。なるほどね。

小牧の家の近所に住む中澤毬江という高校生が登場。
聴覚障害がある毬江に対して、10歳上の小牧は兄のように何かと親切にしていて、毬江は薦められた本を借りに図書館によく来ていました。
ところが、そのことが誤解を受け、良化特務機関に小牧が連行されてしまいます。
4日帰らない小牧を案じて、郁と同期の手塚は、疎遠な兄を頼ることに‥

郁と同室の柴崎麻子は、郁とは対照的な要領のいい美人で、頭は切れるが、意外に恋愛には恵まれていない。
図書館利用者の男性・朝比奈にランチを誘われ、思惑のある周りに盛り上げられて、行ったほうが面倒がないと、応じることにしますが‥?

主要キャラが少しずつ掘り下げられていき、事件の展開と絡み合って、恋愛模様も。
郁があこがれの王子様の正体に気づくまで。

甘々な展開でキュンキュン~気恥ずかしいぐらい。
その背景には骨のあるストーリーがあり、その上なぜか皆、口が悪いのよね~。
その絡み具合がうまくて、読んでいると~なんだか元気が出てきます!

2013年5月 3日 (金)

「解錠師」

スティーヴ・ハミルトン「解錠師」ハヤカワ・ポケット・ミステリ

錠を開く才能がある少年の進んだ道は。
切ない初恋に心貫かれます。

8歳の時の事件以来、口を利くことが出来なくなったマイク。
「奇跡の少年」と報道され、カウンセラーにもかかりました。
酒店を経営する伯父に引き取られ、ミシガン州デトロイトの小さな町で育ちます。
高校の美術クラスで思いがけず才能を認められ、初めての友達が出来ました。
17歳半の時、上級生が卒業間近の夜の悪ふざけに、マイクが錠を開く才能を使うように求められ、事件に巻き込まれます。

奉仕活動のために被害者マーシュの家に通い、仲間の名を明かすよう求めるマーシュに、炎天下でプールを掘ることを命じられます。
その家の娘アメリアに恋をするマイク。
母を失っているアメリアのほうでも、どこか通じるものを感じたのです。
ほとんど表情も変わらない、話すことが出来ないマイクの中にあふれ出る感情。
気持ちをどう伝えたらいいか悩み、漫画的なイラストにして心の中の声を吹き出しに書いて、彼女の部屋に置いてくるのでした。
ここで漫画という形が出てくるのが、最近の作品ならでは?

今は服役中のマイクの手記という形で、犯罪に巻き込まれていくいきさつと、1年後の事件のなりゆきが交互に描かれます。
錠に魅せられたマイクの特技は、あまりにも危険な性質を持っていた。
大切な人を守るために特技を使うしかなくなり、ゴーストという解錠師に仕込まれ、依頼人を持つ立場になります。
心ならずも犯罪者となっていく中盤は重いですが、犯罪小説としてまずまずの読み応え。
利用されてしまうマイクがかわいそうで、どこか捨て身な態度にもはらはら。
そして、しだいに明らかになる子どもの頃の事件…
一筋の純愛が、希望をつなぎます。
意外に心地良い結末へ。

著者は1961年デトロイト生まれ。
1998年のデビュー作「氷の闇を越えて」で高い評価を得る。
これは2010年発表の作品。
2011年アメリカ探偵作家クラブのエドガー賞最優秀長篇賞と英国推理作家協会のイアン・フレミング・スティール・ダガー賞をダブル受賞しています。
2011年12月翻訳発行。
好評なため、すでに文庫化もされました!

2013年5月 2日 (木)

魔女っ子ブラウスのリセ・2

130304_185558白いブラウスに黒いスカートいう段階の
写真を撮ってませんでした!
というわけで~
まずは、オーバーブラウスで。

130304_185807どうでしょう?

大きな帽子をのっけて~
魔法の杖も持てる手にしてます。
この、手首から取り替えられるというのが
独特なところです。

130304_190045
ブラウスをインにして~

130304_190307

帽子を深くかぶってみたら、
どうかな‥

あれっ‥?

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なんか雰囲気変わる~!

新しい魅力かも☆

130304_190726あ、
もう一つ忘れてた!
襟元に
細いリボンがつくんですよ☆
失敗、失敗

「午前零時のサンドリヨン」

相沢沙呼「午前零時のサンドリヨン」創元推理文庫

高校生マジシャンが謎を解く学園ミステリ。

須川くんは、高校に入ってクラスメートの酉乃初に一目惚れ。
窓の外をぼんやり眺めていることが多い彼女は、長い髪の美少女。
孤独がちな暗い雰囲気で、話しかけることも出来ないでいました。

姉につれられて入ったレストラン・バー「サンドリヨン」で、マジックを披露している彼女に遭遇。そこは初のおじの店だったのです。
別人のように華やかで大人っぽい彼女に、ますます惹かれます。
昼食も一人で食べる初と一緒にすごそうと、探し回る須川君。
不思議な出来事が起きると彼女に相談を持ちかけたり、何かと努力するのですが?
中学時代のあだ名がポチという、やさしい男の子。
酉乃初の心をつかめるか?

内気な酉乃が抱えていたこととは。
八反丸芹華(本名)という派手な女子は酉乃と中学が同じで、露骨な敵意を向けてきます。
それにも理由があったのですが‥

マジックの技も楽しめるミステリ。
頭が切れる酉乃初だけど、心はナイーブな16歳。
さらに、ヘタレ気味の須川君の視点から描かれるので、もどかしくもかわいらしい青春ものになっています。

2013年5月 1日 (水)

「夜色の愛につつまれて」

リサ・クレイパス「夜色の愛につつまれて」原書房

ザ・ハサウェイズの一作目。(2作目を先に読みました)
19世紀初頭のイギリスが舞台のヒストリカル・ロマンスです。

ハサウェイ家の長女アメリアは、何日も帰宅しない兄のレオを探しに、慣れないロンドンの歓楽街へ。
賭博クラブの支配人キャム・ローハンに、出会います。
兄レオは恋人をなくして自暴自棄になり、みなに心配をかけていました。

両親はすでになく、資産もないハサウェイ家。
長女のアメリアは妹3人を守り育てるために気を張っていて、自分は結婚もしないつもりでいました。
遠縁から継いだラムゼイ子爵の所領に移りますが、城は荒れ果てて廃屋同然。
身体の弱い次女ウィンは、咳が止まらなくなって寝込んでしまう状態に。
隣家のウェストクリフ伯爵夫妻が、親切にしてくれます。

黒髪で色白で地味な服装の、見るからに健全なアメリアに、キャムは一目ぼれ?
キャムはロマ(いわゆるジプシー)との混血で、エキゾチックな外見。当初はとても縁がなさそうな二人なのですが。
再会した二人の恋愛模様は‥?
まだ子供っぽい下の妹二人は、ちょこちょこ引っ掻き回しながら、アメリアが堅物すぎると、恋愛をけしかけます。

楽しく読めるロマンスです。
ウェストクリフ伯爵夫妻らが前のシリーズで描かれているらしいので、そちらもいずれ読むつもり。

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