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2013年4月25日 (木)

「フォークランド館の殺人」

ケイト・ロス「フォークランド館の殺人」講談社文庫

ジュリアン・ケストレルもの第2弾。
19世紀初頭の英国が舞台の歴史ミステリ。
再読です。

夜会が開かれた貴族の館で、当主の息子アレクサンダーが殺されました。
80人もの客が出入りしていた夜に、何が起きたのか?
父フォークランド卿の依頼で捜査にかかるジュリアン・ケストレルは、社交界の伊達男。
警察組織もしっかりしていない時代で、貴族への事情聴取は難しい。
旧知のロンドン警察刑事にも、快くジュリアンの協力は認められます。

アレクサンダーはハンサムで学識があり、教養もセンスも豊かで、館を美しく飾りつけていました。
妻ベリンダは完璧な美貌ですが、夫の死を嘆き悲しんでいるほどの様子はない。
その夜は、頭痛で部屋に引き取っていたという。

アレクサンダーの館には、学友のクエンチン・クレアというあまり似合わない地味な仲間も出入りしていました。
さらに、アレクサンダーはユダヤ人のアダムスという男と付き合い、社交界の扉を開いてやっていたのです。そのためか?3週前にはアダムズに手形を全額免除にしてもらうという出来事も起きていました。

すべてに恵まれた男アレクサンダーの事情が、だんだん明らかに。
一方、近在で最近起きた事件とも何らかのかかわりが‥?
時代色たっぷりで丁寧に描かれ、ジュリアンの心の温かさに気分よく読み進められます。

歴史物が好きな人のためにご紹介しておこうと~再読しました。
作者は3作を遺して若くしてなくなり、惜しまれます。
女性のミステリ作家は専門職を続けながら執筆する人が多いので、身体を壊してしまうのかもしれませんねえ。

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