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2013年2月20日 (水)

「極北ラプソディ」

海堂尊「極北ラプソディ」朝日新聞出版

海堂尊の医療エンタテインメント。
「極北クレイマー」の続編。

大赤字を抱えて破綻した極北市。
極北大から非常勤外科医として極北病院に赴任した今中医師でしたが…

今は、極北市民病院の副院長となっていますが、無気力になりがちな日々を送っていました。
市民病院の良心だった産婦人科の医師が告訴されて、いなくなってしまったのです…
新任院長の世良の方針で、もはや医師は二人だけ。
救急を引き受けず、すべて隣の雪見市にある極北救急センターに回すという方針を徹底したため、他の患者もほとんど寄りつかなくなっていました。
看護師も減ったのですが、車で訪問看護に回っているので、彼女らは結構忙しい。
さらに今中には、提出した博士論文が落ちたという通知が来て、がっくりします。

世良院長に引きずり回されながら、極北市の抱える問題を突きつけられる日々。
極北市は巨大な赤字を抱えていたが、実は病院はそうでもなかったという事実。医療費未払いが大きな問題だったのです。
強引さについて行けないものを感じつつも、はらはらして見守る人の良い今中でした。

極北市民病院が断った患者が、路上で倒れ、雪見市に搬送されたものの間に合わず死亡するという事件が起きます。
非難に晒される世良。
頭が切れて口先が上手いので、会見では煙に巻くことに成功しますが、批判が完全に消えはしない。
今中は、救急センターの支援のためという理由で、雪見市に派遣されることに。

そこは、あのジェネラル・ルージュこと速水医師がいる病院。
ドクターヘリが活用されている現場に飛び込んでいく今中。
最初の時には、患者の家族を乗せるために、今中は現地に置いてきぼりになってしまう。これは新人が必ず経験することなのだそう。
ヘリは短時間で患者の元へ駆けつけられるのですごくカッコイイのだが~天候不順だとフライト出来ないこともあるのです。
その判断をするのがCS(コミュニケーション・スペシャリスト)の越川。地上でヘリと救急隊、管制塔との連絡をする係で、これも重要な職務なのです。
熟練パイロットの大月と、越川の間には、信頼関係があり、この二人は良いですよ~。

速水はヘリには乗らず、「自分の所へ患者を連れてこい」という~傲慢だけど、その速水の態度もわかります。
ここの描写は活気があって、市民病院での状況と好対照~わくわくします。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」は読んでおくか、あるいは、さかのぼって読んでも良いかも。
花房看護師長もちゃんといるのだが、二人の仲は意外な…?!

世良の語る構想に、衝撃を受ける今中。
癖のある世良が、神威島で見せた素顔とは…
なかなか面白かったです。
ちょっと密度にむらがあるんだけど~シリーズ中、良い方に入りますね。何番目かなあ…

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