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2012年11月 6日 (火)

「ビブリア古書堂の事件手帖2」

三上延「ビブリア古書堂の事件手帖2 栞子さんと謎めく日常」メディアワークス文庫

好感度の高い小説で、ベストセラーになっています。
日常の謎系で、柔らかな語り口。

ビブリア古書堂は、北鎌倉にある老舗の古本屋。
店主は、まだ若い篠川栞子(しおりこ)さん。昨年亡くなった父の跡を継いだのです。
美人で博識なのですが内気で大人しく、客の相手も苦手そうな楚々とした女性。

語り手は、店員の俺こと五浦大輔。
入院中の栞子さんと知り合って夏から店番を始め、一度は辞めたのですが、また戻ってきたばかり。
年上の栞子さんに、憧れを抱いていますが、まだ恋愛まではいっていない微妙な関係。

プロローグとエピローグには、坂口三千代「クラクラ日記」
坂口安吾の奥さんが書いた手記だそうです。

第一話 アントニイ・バージェス「時計じかけのオレンジ」
中学生がこの問題作の感想文を書いた内容が、学校で問題になったという相談を持ちかけられます。
原作と映画は結末が違うとは、知りませんでした。

第二話 福田定一「サラリーマン 名言随筆」
見かけない名前だと思ったら、司馬遼太郎の本名だそう。
大輔の高校時代のGF・晶穂から依頼を受け、「宅買い」つまり出張買い取りに向かうことに。
本は父親の遺産なのですが、査定は晶穂にと遺言されていたらしい。

第三話 足塚不二雄「UTOPIA 最後の世界大戦」
何となく気になる名前だと思ったら足塚は手塚治虫にちなんだ名前。それで不二雄というと、正体はつまり…?
本の査定を頼みに来た男が、住所を途中まで書いて、いきなり帰ってしまった。
栞子は置いていかれた本から、客がどの家に住んでいるかを推理します。
そこで、意外な話となり…?

テーマになっている本は珍しい物が多く、かなり渋い!
桃源社刊国枝史郎「完本蔦葛木曽筏」って…

本のことになると途端に生き生きとする栞子さんが、謎を解決していきます。
明るい性格の妹・文香とは仲良しで、帰宅するなり~大手を広げて抱き合うのに大輔はびっくり。まあ他に人がいない環境の仲良し姉妹ならね。
栞子さんの母親は、家出して行方不明という環境。
最後の話で、いくらか謎の一部が見えてくる…?

語り手は、実は本が読めないという設定なのが、不思議なニュアンスを添えています。
だんだんトラウマが解決して、読めるようになるのかな…?
2011年10月発行。

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