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2012年7月10日 (火)

「凍りつく骨」

メアリ・W.ウォーカー「凍りつく骨」講談社文庫

実力派のデビュー作。
スリリングで引きこまれます。
じつに達者なものです。

キャサリン・ドリスコルは、テキサス州の田舎町で、犬の訓練士として地道に成功してきました。
ところが不景気で経済的に追いつめられ、11年払い続けたローンが払えなくなり、22日後には牧場と家が競売に付されるという危機に。
ゴールデン・レトリーバーの愛犬ラーまでも、優秀な資産として売られてしまうという。
ラーは優秀な血統ではありますが特に訓練もせず、ペットとして可愛がっているかけがえのない愛犬なのに。

折りもおり、5歳の時から31年間音信不通の父親から突然、会いに来るようにという手紙が。
頼みを聞いてくれれば、財政的には心配要らなくなるというのです。
迷いましたが、テキサス州の州都オースチンへ出向きます。
父親レスターは、オースチン動物園のベテラン飼育係でした。
ところが、父親はその朝、虎に噛み殺されていたのです。
何者かが、虎が出られないようにするワイヤーをカッターで切っていたのでした。

母親リーンと共に町を出て、その後は父だけでなく親族とは一切連絡を取らなかった生い立ち。
結婚に反対していた祖母は、今は高齢ですが動物園の支援者とわかります。
叔父クーパーが財団の総帥となり、その娘である従妹ソフィーも動物園で働いていました。
祖母は病気で面会謝絶、なかなか会わせて貰えない。
何もかも遅かった気がするキャサリンですが…

父が連絡を寄越したのは何故なのか?
父の家には、大人になったキャサリンを撮った写真がありました。連絡も寄越さなかった父だけど、名乗らずに見守ってはいたのです。
財産らしい物はないのに、倉庫には妙な写真や手紙が。その意味は…
事情を探ろうと、爬虫類館でバイトを始めたキャサリン。
難しい仕事ですが、動物の扱いは慣れています。

同僚で獣医のヴィック・ジャメールと親しくなり、相談を持ちかけます。
しかし…?
動物園を舞台に、ヒロインに危機が迫る!?

翻訳されているのは傑作ばかりの作家。
ブログを始める前に読んだので、ご紹介はしていませんでした。
どれも読んだはずなのに?これは思い出せないので再読。
…だんだん思い出してきました!
作者も、ゴールデン・レトリーバーを飼っているそうです。

1991年の作品。1992年のアガサ賞とマカヴィティ賞で新人賞をダブル受賞している作品です。
作者は1944年生まれ。全部は翻訳されていないけど、寡作のようです。どの作品も高い評価を受けています。

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