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2012年5月 8日 (火)

「チャイナ・レイク」

メグ・ガーディナー「チャイナ・レイク」ハヤカワ・ミステリ文庫

デビュー作。
にしては、厚みのある描写でスリリング。

ヒロインのエヴァン・ディレイニーは、SF作家として売り出し中。
元は弁護士で、今も少しはそういう仕事をしています。
舞台は、カリフォルニア州サンタバーバラ。
一人暮らしでしたが、兄の妻が出て行き、8ヶ月前に兄が太平洋勤務に出てからは、幼い甥ルークの面倒を見ています。

弁護士仲間だったジェシー・ブラックバーンが恋人。
ジェシーはハンサムで長身で、今も水泳で鍛え上げられた身体。
交通事故で2年のリハビリを経て、松葉杖で立つことは出来るが脚の感覚がほとんど無いという状態でした。
車椅子を巧にあやつって移動しつつ、仕事もしています。

兄ブライアンは、海軍中佐で戦闘機パイロット、二人の父親も軍人。
エヴァンもボーイッシュで、兄を誇りに思っていますが、銃は嫌い。
ブライアンは肉体的にあまりに優位なため、車椅子のジェシーを見てうろたえ、ヘマな発言をして、元々皮肉屋のジェシーにやり返されて険悪になる一幕も。

家を出た兄の妻タビサが街に戻ってきて、しかもカルト的な集団レムナント<生き残りし者>に所属していました。
親友の母の葬儀に押しかけて、エイズ死を汚れていると非難するプラカードを掲げる彼らとケンカになるエヴァン。

周辺で見え隠れする~不気味な動き。
何か起こそうとしているらしい彼らの意図は?
なぜか、ルークに執着している様子が見える…
脅しは、どこまで本当なのか?
6歳のルークを守ろうと奔走するエヴァン。

チャイナ・レイク基地に勤務する兄の家で集団の指導者が殺されているのが発見され、兄は容疑者に…
エヴァンとルークはジェシーの家に移り住むのですが、そこにも魔の手が!

体当たりの果敢なヒロインが、孤軍奮闘します。
SF作家だというので、狂気の集団が起こそうとしているテロの意図を警察に説明しても、想像が過ぎるのではと本気にされなかったりするという。
銃なしでその場にある物で応戦。
これほどの危機を乗り切れるのなら、何にだって勝てそう。
読み応えがありました。

作者は1957年生まれ、サンタバーバラ育ち。ロースクールを出ている。
イギリス人と結婚して、夫と子供3人とイギリスに住む。
2002年に、イギリスで本書を発表。
アメリカではイギリス人が書いた物と思われて発行されなかったが、スティーブン・キングに見いだされて刊行。
2009年のMWA最優秀ペーパーバック賞受賞。

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