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2012年5月15日 (火)

「007 白紙委任状」

ジェフリー・ディーヴァー「007 白紙委任状」

現代で活躍するジェームズ・ボンドを描いた物。
イアン・フレミング財団からの依頼に応えた作品です。

政府組織「海外開発グループ(ODG)」の表向きは、コンサルタント。
実は秘密機関で、MI6も行わない破壊工作などの実行部隊でした。
軍隊経験の後にこの仕事にスカウトされ、まだ30代前半、長身で見事に均整の取れた外見のジェームズ・ボンド。
2000年代に携帯はもちろんのこと、さまざまな機器を駆使して活動します。

上役など幾つかお馴染みの役名は、そのまま使われています。
調査に当たってくれる有能な美女フィリーは、ボンドの理想の女性。婚約を破棄したという噂に…?
車についての蘊蓄や、グルメを楽しむシーンも満載。
テンポ良く、ディーヴァーが喜々として書いているのが伝わります。

国内では世論が厳しくなって法律が出来ていて、活動が制限されているため、白紙委任状というより灰色委任状というのが実態というのが面白い。
敵が国内に逃げ込んだ途端、やりにくくなるという。
組織は複雑になり、やたらと頭文字で表現されます。
MI5も6も既に古い時代の組織扱いで、このボンドは違う所に所属しているのです。

イギリス政府通信本部が傍受したメール。
「20日金曜夜…死傷者は数千に上る見込み」
大量殺人の計画が浮かび上がり、謎の男アイリッシュマンを追って、セルビアに侵入。
グリーンウェイ・インターナショナルという廃棄物処理の会社を経営するセヴェラン・ハイトという人物が浮かび上がります。
ロンドンへ、そしてドバイへ。雲を掴むような断片から次第に犯人グループに迫っていくボンド。

上司にも隠しての単独行動が多いのは、性格?
急遽、海外に飛ぶために個人的なコネも活用。
同業者からスパイされたり、無防備に見える行動だったりも、二転三転していき…
これまでには犯罪歴のない業者の異様な方向性とは。

南アフリカ共和国では、美貌の警部ベッカ・ジョルダーンも登場。
白人男性に対する警戒心が強くてボンドに反発、また警察の性質上、事件が起こらないうちに踏み込むことは出来ないなど、色々な対立もあるのです。
日本の小型車を用意したと巡査長に言われ、期待しないで行くとそれはジョークで、ファミリー向けの車ではなく、メタリック・ブルーのスバル・インプレッサだったとか。

今の時代にスパイって…?
というのも、2000年代らしい設定になっています。
ボンドの私生活や生い立ちなども色々書き込まれています。
美女も次々に登場して、色っぽさを振りまき、さてこの中の誰かと…?
期待させますが、ボンドもあれこれ気をつかうあたりも今風?
2011年発表で、その年の内に翻訳刊行。

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