フォト

おすすめ本

« 鴨重セット | トップページ | プーリップのネルラさん »

2012年1月21日 (土)

「喪失」

カーリン・アルヴテーゲン「喪失」小学館文庫

スウェーデンのミステリ。
孤独な若い女性が、追いつめられた状態から、立ち上がっていきます。

シビラは、ホームレス同様の暮らし。
18歳で家を飛び出して以来、ずっと身元を隠しているので、仕事に就けません。
ストックホルムの無料で入れる所や、似たり寄ったりの知り合いの住処を点々としていました。

時には古着のブランド物を着て、ホテルのバーで裕福な男を引っかけ、財布を落としたと騒いだりして夕食をおごらせるという手を使っています。
このシビラは、元は、社長令嬢。
街全体に影響力を持つ会社を経営しているフォーセンストルム家の娘だったのですが。
高慢で横暴な母親と、無関心な父親に、精神的に無理な生活を強いられていたのでした。

ある時、食事をおごらせただけで別れた男性が、同じホテルの別室で惨殺されます。
翌朝、警察の声を聞いてとっさに逃げたシビラは、犯人にされてしまう。
しかも、次々に、同じ手口の殺人が起こり…
入院歴のあるシビラは、異常者の連続殺人犯として指名手配されてしまったのです。
髪を染めて点々としつつ、絶望と無力感にさいなまれる…

学校の屋根裏に隠れていたとき、忍び入ってきた少年パトリックと気が合い、ついに正体を打ち明けます。
やはり孤独がちだけれど利発なパトリックは、真犯人を捜そうと協力を申し出ます。
被害者の共通点をネットで探し、ハッカーにも依頼。
ついにシビラは、虐げられたままではいないと決意します。
関係者の元を単身、訪れますが…?!

著者は1965年生まれ。
脚本家から作家に。2作目の本書が、ベストセラー。
北欧ミステリの女王だそうです。

« 鴨重セット | トップページ | プーリップのネルラさん »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「喪失」:

« 鴨重セット | トップページ | プーリップのネルラさん »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ