フォト

おすすめ本

« アメリカ杯、カナダ杯、中国杯 | トップページ | 「ブレイズメス1990」 »

2011年11月 7日 (月)

「紳士と月夜の晒し台」

ジョージェット・ヘイヤー「紳士と月夜の晒し台」創元推理文庫

イギリス黄金期のミステリ、今になっての発行です。
1935年の作品。

月夜の晩に、ロンドンから離れた村の広場で、紳士の死体が発見されました。
昔の晒し台に、足を突っ込んで状態で。
アントニア(トニー)というヒロインのイメージが強いので、最初はヒロインもののミステリ、コージー系と分類しましたが…いや?

探偵役は、シリーズ物(1作目)としては、ハナサイド警部。
今回のホームズ役は、アントニアの従兄で弁護士のジャイルズが活躍という。
警部とジャイルズが親しくなってしまうのは、現代ならアウトだろうな~。

恵まれた育ちだけれど、大金持ちというわけではない~兄ケネス・ヴェレカーと妹のアントニア。
腹違いの兄アーノルドが、ほとんどの財産を継いでいたのです。
ケネスは画家で才能もあるのですが、年中ふざけたことばかり言っていて、嫌っていた異母兄の殺人事件にも動じず、財産を継げることを喜び、仮定として様々な推理を繰り広げます。
浮世離れした態度に、周囲は呆れたり、戸惑ったり、煙に巻かれたり。

妹のアントニアもぶっ飛んでいますが、兄よりは無邪気で率直。
しかし婚約者に疑いがかかっても、「殺したとしても気にしない」と言い放つ始末。
アントニア自身、異母兄ジャイルズに婚約を反対されたために、怒って車で兄の別荘に駆けつけていました。誰もいなかったため、のんきに一人でくつろいでいたのです。
つまり、現場の田舎町にいたわけですが。

ほかにも次々に、怪しい人物が登場。容疑者には事欠かない事件。
果たして、真相は?
ミステリ読みなら難しくはないけど、本格物として十分楽しめます。

同時期のセイヤーズやクリスティにちょっと似た部分があり、古きよき時代を思わせ、ゆったりしていてユーモラス。
いかれた連中のお喋りで笑わせるあたりは、クレイグ・ライスも思わせます。
わかりやすくて、ロマンス物作家としても有名だというのも納得。
ヒストリカル・ロマンスの草分けだそうです。

[追記]マイリスト機能がどうかしているのか??
サイドバーに本の画像を出すことが出来なくなっています。
直ると良いけれど…???

追記の追記:翌日の夜、出来るようになりました!よかった~!

« アメリカ杯、カナダ杯、中国杯 | トップページ | 「ブレイズメス1990」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「紳士と月夜の晒し台」:

« アメリカ杯、カナダ杯、中国杯 | トップページ | 「ブレイズメス1990」 »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ