フォト

おすすめ本

« グラタンのプレート | トップページ | 「モンティニーの狼男爵」 »

2011年10月 3日 (月)

「ロザムンドの死の迷宮」

アリアナ・フランクリン「ロザムンドの死の迷宮」創元推理文庫

中世イギリス・ミステリの2冊目。
アデリアは、女ながらシチリアの大学を出た医者。
事件の調査のために、シチリア王からイギリスに派遣されました。
当時のイギリスでは女医など考えられず、魔女扱いされる危険が大きいため、サラセン人の召使いの男性を医者として、自分は通訳兼看護師としてふるまっています。

シチリア帰国をイギリス国王ヘンリーに許されず、一作目に出来た恋人との間の愛娘アリーを一人で育てているのでした。
頼りになる乳母はいるけどね。
アリーの父は、ロウリー司教。結婚はアデリアが断ったのだが、それを受け入れて去っていったことを怒っている女心。

今回の事件は、国王ヘンリー2世の愛妾ロザムンドの毒殺事件。
王妃エレアノールは王に幽閉されていたが、脱走。疑われるが、雲隠れしたまま。
ヘンリーとエレアノールは何人も子をなした仲なのですが、しだいに険悪に。王妃幽閉の理由は、下々には、はっきりしていませんでした。
仲違いの理由は~度重なる浮気のうえに、麗しのロザムンドと歌われた愛妾のせい?
しかし、ロザムンドの暮らす塔の庭を迷宮にしたというのは…ヘンリーは何を考えていたのやら。
…ロザムンドが太っていたというのは…事実??

子供達は皆、けっきょく母親の味方というのは、ヘンリーに問題もありそうですね。父である前に王だったのでしょうか?
このとき王が激昂すれば、国を二分する戦乱が起きそうな事態に。
ロウリーからの呼び出しに、複雑な心境のアデリアなのです。

傑物の王妃エレアノールが登場。華やかで楽しめます。
質素な暮らしをするアデリアからすれば、他国の王妃には違和感もあるのだが、次第に特異さも認めるようになります。
作者はヘンリーの大ファンのよう。
急逝が惜しまれます。
まだ続きが2冊あるのは、翻訳して貰えそう?!

« グラタンのプレート | トップページ | 「モンティニーの狼男爵」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ロザムンドの死の迷宮」:

« グラタンのプレート | トップページ | 「モンティニーの狼男爵」 »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ