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2011年6月 2日 (木)

「バッキンガムの光芒」

ジョー・ウォルトン「バッキンガムの光芒」創元推理文庫

ファージング3部作の最終巻。
読後感、良かったです!

第二次大戦中にイギリスがドイツと講和したという設定の歴史改変物。
この作品では、1960年。
最初の事件で遺児となったエルヴィラが、18歳になっています。
当時は警部補だったピーター・カーマイケルが、引き取って育てました。

ザ・ウォッチと呼ばれる監視隊隊長となっているカーマイケル。
これはイギリス版のゲシュタポのようなもの。
首相に弱みを握られて、心ならずも公務を執行する一方、影の監視隊を組織して、アイルランドに人々を逃がしていました。

エルヴィラは、女子の名門校からの親友ベッツィと1年間スイスのお嬢様学校へ行き、これから社交界にデビューする所。
お嬢様達はそのまま結婚を目指すのですが、ベッツィのたっての頼みに付き合うだけのエルヴィラに、その気はありません。
もとは庶民の出で、後見人は特殊な地位にあるけれど、大金持ちというわけでもない微妙な立場。
秋にはオックスフォードへ行くことになっています。

素直に育っていて頭もいいけれど、政治的には学校でもこれといって習わず、カーマイケルの仕事のことも何も知らないままでした。
ところが、パレードを見物に行ったことから思わぬ騒動に巻き込まれて、逮捕されてしまい……!

危機に継ぐ危機の~大波乱の展開。
スリルだけでは片付かない恐怖感がありますが、希望と勇気の物語です。
作者はイギリス生まれですが、カナダ移住。
ブレア政権の時に、憤りにかられてシリーズを書き始めた由。
楽天的と自ら言っているとか。
楽天的だとこういう話が書けるんだ?…と、納得!

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