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2011年6月23日 (木)

「隻眼の少女」

摩耶雄嵩「隻眼の少女」文藝春秋

「このミステリーがすごい!」のリストにあったので、読んでみました。
本格ミステリです。

1985年、両親を相次いで亡くした青年・種田静馬は、ひなびた温泉地を訪ねます。
前に来たことのある琴乃湯という旅館に、泊まることにしました。
洪水を起こす龍の首を、乙女スガルが蓬莱の琴を奏でて落とし、村を守ったという伝説のある村。
スガルは、神代の力を持つ天女と人間の父の間に生まれて、力を併せ持ったから、出来たという。
その家系を継ぐ琴折(ことさき)家の女性が代々「スガル様」という生き神として、村の要となっていたのです。

静馬が、龍が岩になったとされる奇岩に上っていたところ、風変わりな少女「御陵(みささぎ)みかげ」に出会います。
赤い袴に白い水干を着た時代がかった衣装をつけた白拍子のような姿。しかも片眼は義眼で緑色がかっていました。
父と共に滞在していて、亡き母のような名探偵になるべく見習い中だというのですが、まだ17歳。
折しも、琴折家で殺人事件が起こり…

スガル様である比奈子の三つ児の娘達。
長女で跡継ぎの春菜が殺されたのです。
静馬は成り行き上、気の強い美少女・みかげの助手として、協力することになります。
女系家族の跡継ぎ問題に、狭い世界での因縁~と、横溝風。

わかりやすい文章で、切れ味よく、ぐいぐい書かれています。
気の強い少女探偵の真剣さに特徴があります。
ここで解決するにしてはまだ厚さがあるな?と途中で思うと…
さらなる展開が!
捻ってある面白さはありますが…
エラリー・クイーンと横溝が好きでたまらない人なら我が意を得たりという工夫かしら。
これって、ちょっとぎりぎり…?
奇想が好みなら面白いと思います。

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