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2011年4月13日 (水)

「マドンナ・ヴェルデ」

海堂尊「マドンナ・ヴェルデ」新潮社

「ジーン・ワルツ」の続編というか~
代理出産の話を、生む側から描いた物。

クール・ウィッチの異名を取る女医の曾根崎理恵。
子供を産めなくなった理恵のために、その母親の山咲みどりが代理出産をすることになります。
みどりは見合い結婚した夫を早くに亡くし、女手一つで理恵を育てた人。
今は一人暮らしのみどりが鰹節を削ったり、日本情緒のある食事の支度風景が良く出てきて、無機質なやりとりの多い雰囲気を転換する役に立っています。
なんだか淡々としていて友達が少ない?変わった人のような気も…というか女性の描き方が偏ってるってことかしら。

まあ回りが家庭的だったりスゴクにぎやかだったら、こんな企画は立てられないか?
アメリカにいる理恵の夫・伸一郎のクールさもなんとも…
母になる女性に選択権があるって彼がいうのは、まあ正しいと思うけど。

娘の願いに驚き戸惑いながらも、結局受け入れる母のみどり。
診察室で一緒になった若い娘~未婚の母となる青井ユミとは親しくなっていったり。

代理母が法律上は実の母親になるという、日本の法律の奇妙さが指摘されています。
生物学的には卵子提供者が実母なのに、おかしいかも。
代理母の不倫みたいになっちゃうし。
それと同時に、代理母の心情というのも書かれています。お腹にいる間に愛情が芽生えたり、心境が変わってくるということ、あるでしょうね。
生んだら終わりで何の権利もないというのもまた、妙な話。
アメリカでは、希望すれば毎年会ったりする関係になってるみたいですけどね。

理恵の強引さは一つのキャラとして、前よりも描けているかな。
「ジーン・ワルツ」は主張だけで、小説になってるのかみたいな感じだったから…
ちょうど映画が公開になりますが、俳優の存在感で自ずと血肉が通ってくるかしらね。

結末がちょっと妙。
理詰めで独断的に事を進める理恵が、一矢報いられるという。
それはまあ、成功させることを優先した、あざといやり口なので~ありうるけど。
いったんはこうなるというのはギリギリわからなくもないけれど。
この後…どうなるの?

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