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2011年3月21日 (月)

「英雄たちの朝」

物資の輸送が進んできたようで、少しだけ、ほっとしています。
一日も早く、被災した皆さまが暖かく過ごせるように、安心できる暮らしになりますように!

予約投稿をしておいたものの中から、少しずつご紹介していきます。
ほっと和めたり、読んで勇気が出てくるような作品をね。

ジョー・ウォルトン「ファージングⅠ 英雄たちの朝」創元推理文庫

話題の歴史改変ミステリ。
面白かった~!
名前ではわからないけど、作者は女性。ウェールズ出身でカナダ在住とのこと。
2003年に世界幻想文学大賞を受賞しています。

イギリスがはやばやとナチス・ドイツと講和条約を結んだと変えられていると聞いて、そういうイギリスってあんまり…
と、すぐには手が出ませんでした。
ところが、これが面白い。
1作目に関しては、クリスティなどを読んでいるミステリ読みならすぐになじめる雰囲気で、わかりやすく展開します。

イギリスでその講和を導いた~政治中枢を担う面々が、ファージング・セットと呼ばれているのです。
このときも、ファージングにあるエヴァズリー卿の屋敷で、パーティーが開かれます。
社交界の花形であるエヴァズリー卿夫人は、やり手で美しいが傲慢で、娘には冷たい。
この夫人と不仲の娘ルーシーの視点と、事件が起きてから呼ばれたカーマイケル警部補の視点で、交互に。

令嬢ルーシーは、亡き兄の戦友だったユダヤ人デイヴィッド・カーンと恋に落ち、反対を押し切って結婚しています。
親たちの政策に真っ向から反抗したのですね。
デイヴィッドは、イギリス生まれで裕福な銀行家の息子。
イギリスは大陸とは違う民主主義の国と信じ、いつかは受け入れて貰えると考えている善良な男なのですが。
翌朝、下院議員がベッドで死んでいるのを発見されます。
ユダヤの星が突き刺されていたため、ユダヤ人のデイヴィッドに疑いが…?

1941年にドイツと講和したので、ドイツは負けずに1949年になってもまだロシアとの戦争がだらだら続いている、という状況。
ユダヤ人に対する苛酷な処遇は、ドイツが敗れて一気に公表されたほどには知れ渡っていないでしょうが、徐々に知られてきているといったところ。
三部作なので、結末はこの独特な歴史改変に関わっています。
続きはまた、大きく展開するらしい。
けど、知り過ぎちゃってもつまらない?ので、後書きは先に読まないように!

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