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2011年3月 8日 (火)

「僕僕先生」

仁木英之「僕僕先生」新潮文庫

第18回(2006年)、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。
昔の中国が舞台のファンタジー。
ユーモラスな語り口で、入りやすいです。

金持ちの息子で、のらくら日を送っていた王弁。
仙人に憧れる父親に、届け物を申しつかって、渋々ながら里山に登ります。
そこにいたのは、軽やかな美少女。
仙人の僕僕だと、名乗るのですが…?!
いかにも仙人のような白髪の老人の姿にもなれるので、真の姿はわからないのでした。
酒を酌み交わし、天界から降りてきた仙女の舞いを見せられた王弁。
王弁には仙人にまでなる素質はないけれど、仙縁があると言われ、弟子になることに。

父親は官吏として成功し財を蓄えた後に、道術に凝って家まで建て替え、道服を着て暮らすようになったのですが、俗物過ぎて仙縁はないのだという。
淡々としている王弁には、怪異なことにそれほど驚かず偏見を持たない良さもあったよう。
半信半疑だった彼ですが、目の前の師が何年生きてきたかも忘れたほどの存在と~しだいに認めざるを得なくなります。

僕僕は貧しい病人に薬を渡して助けていましたが、妖しい術を使うと役人が調査に来たため、これ以上騒ぎにならぬように旅に出ることに。
ぽっかり宙に浮かぶ小さな雲に乗って、寝ころびながら進む旅。
尋常ならぬ迫力のある人物に出会っては酒を酌み交わし、弟子の王弁のために万里を走る馬を手に入れ、引き連れて皇帝の元へも出向きます。
何もやる気のなかった青年が、つぎつぎに思いも寄らない冒険に巻き込まれ、しだいに熱心な顔も見せるようになっていくのでした。

後に楊貴妃とのことで有名になる玄宗皇帝が、まだ若く清新だった頃の時代設定。
好評で、シリーズ化されています。

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