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2011年1月 2日 (日)

「修道女フィデルマの洞察」

ピーター・トレメイン「修道女フィデルマの洞察」創元推理文庫

日本で編まれた短編集の第二弾。
さっそうと事件を解決するフィデルマ修道女。
フィデルマが若い頃の初期の事件も含まれ、興味深く読めます。

7世紀という古い時代に、アイルランドでは、女性が案外活躍していた事実を背景に。
それにしても、若い美女で高位の弁護士資格を持つというのは珍しかったことでしょう。
高位の弁護士は王の前で椅子に座り、話しかけることが出来たというのも、法律が重んじられていたということでですね。

「毒殺への誘い」は、族長が客を呼んだ会食の席で。
強欲で嫌われ者の族長が招いた客は、最初の妻をはじめとして、彼に恨みを持つ人間ばかり。謝罪したいというのですが‥?
そこで殺人が!

「まどろみの中の殺人」は、眠っている間に殺人が…
まじめな若い修道士が目覚めたときには、横に女性の死体、服と手には血が付いていました。
当時、犯罪はお金で償われることが多かったという風習も興味深い。
フィデルマの推理は?

「名馬の死」は競馬場で。
ラーハン王の名馬と張り合って損をし続けていたブレッサル大司教。
王の騎手になっているイランが、元は大司教の騎手だったことから執念を燃やしていました。そのイランが殺され‥?
当時のアイルランドで、こんなふうに競馬に人気あったとは。

「奇跡ゆえの死」は、アイルランド南西の孤島で。
訪れていた女子修道院長が崖から転落死。
その地域一帯の大族長の元に滞在していたフィデルマが派遣されます。

5編収録。
謎解きは、だんだんフィデルマの行動に誘導されていくうちにわかってくる感じですが。
歴史ミステリの手堅い味わい。

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