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2010年10月17日 (日)

「想い雲」

高田郁「想い雲」角川(時代小説文庫)

みをつくし料理帖の第3弾。
四つの物語には、おいしい料理一品をポイントに。
とてもいい感じです。

上方から出てきた娘・澪は、蕎麦屋の種市に見込まれ、今では「つる屋」を任されています。
庶民向きだけれど、上方の料理を基礎に、江戸の材料を生かし好みを考えて、手をかけた細やかな料理。
評判をとったために、模倣が現れるのですが、へこたれずにまた次の品を出していく才能の持ち主。
高価な鰻は出せないので、料理は「う尽くし」で楽しいメニューに。

ご寮さん・芳の赤い珊瑚のかんざしを巡っての「豊年星」
芳の息子で行方の知れない佐兵衛の事が少しわかるのですが、思いがけない話に?

「想い雲」は吉原で鱧を料理して欲しいという依頼で出かけていくと…お料理は「ふっくら鱧の葛たたき」
はもが噛みつくとは!しかも、血に毒があるって知りませんでした。

「花一輪」の章は、「ふわり菊花雪」
澪は女性ということで偏見も持たれますが、女性の料理人を売りにした店も出ます。
しかも、いぜん「つる屋」があった場所に…
驚く澪は抗議して突き飛ばされ、足を捻る羽目に。
しかも、その店が食中毒を出したために、澪の店が出したのかという濡れ衣で客足が遠のきますが…
又次に来て貰い、酒を出す日を作る工夫でまた繁盛するように。
憧れの小松原に、駒繋ぎという花にたとえられて、ほんのりする澪。

「初雁」の章の料理は、「こんがり焼き柿」
下足番のふきの弟が、奉公先から逃げ出して、行方不明に…?
けなげな子供達も成長していくんですね。
生きる厳しさもありつつ~ほのぼのとした気持ちになれます。

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