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2010年9月26日 (日)

「ダブル・ファンタジー」

村山由佳「W/F ダブル・ファンタジー」文藝春秋

村山由佳の新境地として、受賞に輝いた作品。

35歳のヒロイン、高遠ナツメこと奈津は、シナリオライター。
劇作家としてスタートしましたが、テレビドラマの脚本で認められています。
どちらかというと辛口な脚本で売れたのですが、本人は優等生的で、夫にも遠慮している所がありました。
夫の省吾は仕事を辞めて彼女のマネージャーのようになり、家の周りの畑で野菜を作りながら暮らしていたのです。
結婚後10年。穏やかなようで、どこか物足りず、じつは支配的な夫の態度に心傷つくことも少なくない日々。

過激な仕事ぶりで知られる劇作家・志澤一狼太に強く惹かれ、長いメールを交わすようになります。
ひそかな激しい恋がきっかけで、新しくスタートする決意をして、東京に仕事場を持ちます。
志澤には急に冷たく去られてボロボロになるのですが、仕事柄また再会も。

この年になって初めて得た親友・杏子に、何でも話すことが出来る幸福もありました。
その後押しもあって、次第に自分を見つめ直していくことに。
仕事で香港に出かけた先で、学生時代の先輩で優しい岩井に再会します。
愛人である前に友達、というお互いに縛りつけない関係が始まり、素直に自分をさらけ出せるようになります。
一時はこれまでになく安心して満たされるのを感じますが‥忙しい彼には家庭もあり…

さらに、新たな出会いも。
ついに、お似合いの相手に巡り会った‥かも?
恋愛遍歴を重ねながらどこかで抑えていた自分を解放し?作家として開花するためにもがくという話かな。

こんな話も書けるぐらい、大人になったんですね~。
思わず実体験か?!と思うような内容。
自身は、結婚後17年で離婚。
自然が豊かな環境でストレスがなくなり、小説が書けなくなってしまったのだとか。最近、再婚したそうです。

ふつうの女性にとっては、自分が出来ない冒険を読める?
‥男性にとってはごく一部だけ参考になる点もあるかも…?
すべての女性がこう感じているというわけでは、もちろんないんですが

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