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2010年8月28日 (土)

「エルサレムから来た悪魔」

アリアナ・フランクリン「エルサレムから来た悪魔」創元推理文庫

楽しみな歴史ミステリのシリーズが始まりました!
12世紀のイングランドを舞台に、検死のできる女性医師アデリアを主人公とした歴史もの。
CWAの歴史部門であるエリス・ピーターズ賞の受賞作です。

ケンブリッジで起きた、子供を狙った連続殺人。
磔のような姿だったために犯人はユダヤ人とされて、暴動が起きます。
当時、ユダヤ人が復活祭にキリスト教徒の子供を殺す?!という噂があったのだとか。
ユダヤ人すべてをケンブリッジ城内に匿ったまま1年、犯人はわからず…
シチリア王国に、事件の調査が依頼されます。

派遣されたのは、ナポリのシモンで通る調査官と、検死を専門とする女医のアデリアと、その従者のサラセン人マンスール。
三人は薬売りとして旅をし、アデリアは娼婦と誤解されたりする羽目に。
国際都市サレルノでは尊敬を受けていた若いアデリアは、仕事に身を捧げた飾り気のない女性。
サラセン人の従者を医者に仕立てて、通訳兼調剤助手として同行することに。居心地の悪さを感じつつ、腕を発揮していきます。
調査官のシモンは穏やかな人柄で、最初は女性の派遣に驚愕しつつもアデリアを認めるのでした。
バーンウェル修道院長のジェフリーも、治療を受けてから、アデリアを信頼するようになります。

マチルダ女王の時代18年間続いた内乱も治まり、その息子ヘンリー2世の元で、国が平和になりつつある時代。
容疑者を水に落として溺れなければ無罪、という審判法はなくなったとか!
つまり、ちょうど~修道士カドフェルのすぐ後に続く時代なのですね。
とはいえ、女性の医者など異端として殺されかねないという野蛮さ。

愛想はいいが謎のある王の税官吏ロウリー・ピコウ卿。
彼に不審を感じたアデリアですが、しだいに惹かれていき…?
十字軍で数年間、村を離れていた男たち数百人が、戻ってきている時期でもありました。
ヘンリー王もさっそうと登場します。
ヘンリー2世というと王妃はアリエノールですからね。次回登場?!

シチリア王国のサレルノには、1050年から医科大学があったのだそうです。
そこでは女性も学び、資格を取ることが出来た!
ちょっと修道女フィデルマのよう?

修道院長の紹介で、沼沢地の出身で料理のうまい老女ギルサに世話をして貰い、その孫で、みすぼらしいがじつは利発な少年ユルフとも、次第に仲良くなります。
このコンビがいいですねえ!
シリーズ化されるのが楽しみ。

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