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2010年7月28日 (水)

「退出ゲーム」

初野晴「退出ゲーム」角川グループパブリッシング

学園物の日常の謎系。
いきいきしていて、楽しく読めます。ちょっとだけ、頭を捻りながら。

高校生の穂村チカは、吹奏楽部。
といっても、中学時代はバレーボール部に明け暮れていた子。
優雅なクラブに憧れて文化系を探し、廃部寸前のところへ入部して、部員集めに奔走中です。
フルートもまだちゃんと吹けないのですが。

高校で再会した幼なじみの上条ハルタは、女の子が欲しい特徴(色白で睫毛が長い…など)を全部持っているような美少年。
ホルン奏者でしかも頭もいいが、性格は…う~ん、オタクだけど、性格悪いわけじゃないのよ。チカとは恋敵だから。
どっちも片思いだけど、顧問の草壁先生を巡るライバルなのだ!?
軽めのノリですが、人の命に関わる話もあり、切ないです。

「結晶泥棒」は、文化祭前に、硫酸銅の決勝が紛失…
表沙汰になれば、文化祭中止になりかねない危機に。
さて、犯人は?
「クロスキューブ」は、同級生の成島さんが才能のあるオーボエ奏者と知り、勧誘しようとすると、病気で弟を失った苦しみから音楽を捨てたというのです。
弟の遺したパズルとは…?

「退出ゲーム」は、中国系アメリカ人のマレンの勧誘をめぐって。
演劇部にいるもののやる気がない彼、じつはサックス奏者。
成島さんと共に、ハルタとチカが、退出ゲームに対戦させられることに。
舞台の上の設定から、何か言って自分が退場するように工夫するというわけなんですよ。

「エレファンツブレス」は、妙な発明をする困った兄弟の発明品を回収することに、生徒会長の日野原から協力を求められたチカ。
監視カメラに写っていた画像を見ると、そこに写っていたのは…
名前だけで色がわかっていないエレファンツ・ブレスとはどんな色?また、複雑な謎を考えたものですねえ。
生徒の祖父の行方がわからなかった年月。失われた記憶とは‥
高校生活にとどまらない~長い苦しみを解き明かす中編で、締め。

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