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2010年7月15日 (木)

「あるキング」

伊坂幸太郎「あるキング」徳間書店

2009年8月発行の作品。
ある天才野球選手の運命を、周りの人間の視点から描いた物。

山田王求(おうく)は、弱小チームの仙醍キングスの熱烈なファンである両親の元に生まれる。
誕生の日は、折しも~著名な監督が引退する日だというのに、チームが屈辱的な負け方をしてしまった日。

素人ながら熱心な両親の英才教育を受け、幼いうちから才能を見せる。
ところが、リトルリーグでは敬遠され続け、敬遠しないように相手チームに親が金を払う始末。

中学生になっても、一人だけ大柄で、落ち着いていた王求は、クラスでも別格。
対等に話そうとする級友も、追っかけのようになってくるのでした。
上級生に絡まれて殴られたことから、ある事件が…?

事件のために、高校もやめ、野球への道を閉ざされかけた王求。
仙醍キングスのオーナーはどら息子に代替わりした頃で、気まぐれで王求を雇いますが…?

力強く、ぐいぐい書かれています。
思いっきり書きたかったという作者の勢いは感じられますね。
9割打者というとんでもなさはまあ小説なら可能だけど、それが全然幸福に繋がらない。
成功物語じゃなくて、悲劇が書きたかったようですね…

シェイクスピアのモチーフがときどき出てくるファンタジックな展開。
しまいに神話的にまでなる?
あっという間に終わっちゃったので、どう紹介したものか、戸惑いましたが。
傑作とは言えないんだけれど~これはこれで印象的。
伊坂作品の中で有名な一つになるでしょう。

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