フォト

おすすめ本

« 「宵山万華鏡」 | トップページ | 着物の展示会 »

2010年6月18日 (金)

「ゼルプの裁き」

ベルンハルト・シュリンク「ゼルプの裁き」小学館

「朗読者」で世界的ヒットを飛ばしたシュリンクのミステリ。
共著ですが、ドイツのミステリとしても画期的な作品だったようです。
ミステリは結構人気があるのに、ドイツ人にはミステリは書けないという感覚があったのだとか…??

主人公ゼルプは、若い頃にはナチス党員で、検事となりましたがまもなく敗戦、公職追放に。
多くの同僚が後に復職したのですが、ゼルプは戦後に初めて知った事実から、復職を潔しとしない人でした。

今では68歳になり、妻を亡くして独り身。
たまにリウマチが出て苦労したりもしつつ、かなり元気で女性とも付き合い、ドライブや美食と生きることを楽しんでいました。
ライン加工という大会社の社長のコルテンから、ある調査を依頼されます。
ゼルプとは幼なじみで、妻になったクラーラの兄でもあったコルテン。カリスマ性のある人物なのです。
妻の死後は疎遠になっていましたが…

テンポ良く展開し、秘書のさっそうとした知的な美女や、セクシーな中年女性も登場。
捜査線上に浮かんだ若い男が、不審な交通事故で死亡。
何かあると疑った思ったゼルプは、いきさつを調査し…
自らの過去とも関わる秘密に、分け入っていくことに。

見慣れない人名、地名、組織名が多いので、まるで別世界の話のようですが、ミステリとしても骨格はしっかりしています。
重厚な芯があり、読み応えがあるエンタテインメント。

« 「宵山万華鏡」 | トップページ | 着物の展示会 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「ゼルプの裁き」:

« 「宵山万華鏡」 | トップページ | 着物の展示会 »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ