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2010年3月10日 (水)

「ずっとお城で暮らしてる」

シャーリィ・ジャクスン「ずっとお城で暮らしてる」創元推理文庫

スティーヴン・キングが激賞した作家の名編。
町から離れた由緒あるお屋敷で、かって起こった事件とは…?
料理上手な姉コンスタンスと、身体のきかない伯父と共に、ひっそり暮らしている娘キャリーメイの視点から、描かれていきます。

町の人には遠巻きにされ、親戚からも絶縁されたまま。
キャリーメイが週に一度買い出しに行っても、白い目を向けられます。
もう何年かたったらしい事件…決して家を出ない姉。
一体、何があったのか?

遠方の従兄が突然現れて、姉に取り入り、一家を助けてあげようと申し出ます。
どうやら金目当てに、ここでの生活を変えようともくろんだ所から、次第に事態は破綻へ向かいます。
じわじわ~と怖いです。
童女のような、思春期のような、キャリーメイの語り口がどことなく詩的でもありながら、なんとも怖いのです。

ホラーっぽい雰囲気ですが、ジャンル的にはミステリで良いのかな…
自らも心身の病気に苦しんだ作者が、この作品を最後に書き上げて好転したというのも、何だか意味深げ。
精神的には救われたらしいのに、その後、あまりたたずに亡くなってしまったとは。
もったいないけれど、これだけの作品を書き上げるまでの葛藤で、精根尽きたのでしょうか。

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