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2010年3月 6日 (土)

「ルイザと女相続人の謎」

アンナ・マクリーン「ルイザと女相続人の謎」創元推理文庫

若草物語の作者ルイザ・メイ・オルコットを探偵役にしたミステリの1作目。
ルイザは投稿していますが、まだ芽が出ない時期の~21歳という設定です。

長い新婚旅行から帰国した友達ドロシーの様子がどこかおかしいと思っていたら、港で変死。
ドロシーの夫に疑いがかかり、衝撃を受けたルイザは、しだいに事件に興味を抱き始めます。

ドロシーは大富豪の家柄なのですが、なぜか実家では冷たくされていた様子があり、その理由は?
ドロシーの兄エドガーの放蕩ぶりと、愛人の女優、ルイザ一家が関わる未婚の母のホームでのお産など、さまざまな状況が描かれます。
ルイザが一人で男性に質問をしに行くと、町中に評判が立ってしまう時代なんですね。

オルコットの父は、高名な教育者・哲学者でした。理想家で、生活能力はあまりなかったんですね。
名家の出でしっかり者の母が賢明に節約して暮らしながら、もっと貧しい人たちへの慈善も熱心に行っている家庭。しかも、
逃亡奴隷の地下組織とも繋がっています。
金持ちの友人とはだいぶ違う苦労があるのですが、むしろ家庭的には幸せと噛みしめるルイザでした。
理知的なルイザ像には、違和感ないです。
ボストン警察のコバン巡査は、好意を抱いた様子。

親友のシルヴィアも実在の人物なのかな?
四人姉妹のモデルは、姉は遠方にいて、妹たちは小さいのね。
ルイザの頭の中で、ジョーというヒロインが生まれ出ようとしている様が楽しい。
作者は、別名義で歴史小説を何冊も書いている人だそうです。

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