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2010年3月31日 (水)

「エリザベス-華麗なる孤独」

石井美樹子「エリザベス-華麗なる孤独」中央公論新社

エリザベス1世について、詳しく書かれた本です。
もともと興味のある時代ですが~
AXNで放映中のヘンリー8世のドラマを何回か見ているので、特に興味が湧いてきました。
ややこしい家系図も少しでも理解したいし。
これは小説ではなくて歴史書ですが、いきいきと描かれていて、面白かったですよ~。

ヘンリーの6人もの妻も、それぞれに個性があったんだなぁと興味深かったです。
みんな断頭台に上がったわけじゃないんですよね…2人だけ(だけ?)
自分の母が死んだときには小さくてよくわからなかっただろうけど、その後をずっと見ていたのだから、多感な時期のエリザベスは大変でしたね。

ヘンリー8世の6人目の妻キャサリンは、さすが晩年には穏やかさを求めたのか?結婚歴がある未亡人。穏やかな大人の女性で、エリザベスにとって良き母だったそう。
その義母もけっこうしたたか?ヘンリーの死後まもなく、実は以前に関わりを持ちかけた有力な貴族トマス・シーモアと再婚してるんですね。
彼女の没後にシーモアは、年頃になったエリザベスと結婚しようとしたかどで、大逆罪で処刑。それを宣告したのは最高の実力者だった彼の兄とはまた仰天。
エリザベスにとっても初恋の人らしいですが、立場上結婚は難しいとわきまえていたようです。

ヘンリーとアン・ブリンはやはり強烈な個性がありますが、まわりもけっこう負けていないですねえ。
寵臣の権力争い、宗教の絡んだ対外戦争、つぎつぎに組んだり敵対したり反乱を支援したり…
処刑された大貴族の多さに驚きます。血で血を洗う時代だったのですね。

エリザベスがのらりくらりと縁談を引き延ばす工作も面白い。
スペイン王フェリペは晩年の陰険そうなイメージが強いけど、若い頃には姉メアリ女王の愛する~風采のいい年下の夫だったんですね。
エリザベスは結婚はついにしませんでしたが、恋愛は意外に華やか。独身の女王が寵臣を持つと、相手が思い上がるので~これも十分に危険だったようです。

エリザベスを破門した教皇が実は「女の身で、あんなちっぽけな国の君主が各国に畏れられるとは」とその政治力に舌を巻いていたという。
育ち方の大変さも教訓になったのでしょうけれど、聡明さと使命感に感嘆。
長く栄えた女王の時代が、異常にエネルギッシュなヘンリー8世の~男の跡継ぎを求める執念から生まれたのは皮肉と言うべきか…

アン・ブリンの愛(数年間とはいえ真実の)から、娘の健やかさが生まれたと思えば自然かな?
母親の生き方は、主に反面教師だったようですけど。
おしゃれで華やかだったのは母親の血?

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