フォト

おすすめ本

« いただき物のパウンドケーキ | トップページ | 「トワイライト2」 »

2010年1月25日 (月)

「チルドレン」

伊坂幸太郎「チルドレン」講談社文庫

登場人物がリンクする短編集というのか。中編連作?
とっつきやすいので、初めの方にもオススメ。

1話目の「バンク」は、閉店間際に銀行に滑り込み、銀行強盗に出くわした鴨居と陣内という仙台の二人の大学生。
陣内は立ち向かうことが基本方針で、いささかはた迷惑なのですが、ユニークな行動力で異彩を放つ人物です。
対照的に、その場で出会った目の不自由な青年・永瀬はおだやかで、彼の淡々とした推理も光ります。
彼は盲導犬を連れていたのですが、強盗にも何の反応もせず、気配すらしなかったのですね。入り口でじっとしているように命令されたから、それを守って。
でも、そんな盲導犬も、ハーネスつけていないときはだらっとしているとは。そりゃ、そうか。

「チルドレン」では、家庭裁判所の調査官・武藤の視点から。
陣内は卒業してここに勤めているのでした。
少々、乱暴なやり方なんですが、これが意外に効果を上げていて、担当した少年には一番慕われているという。
題名は、子供一人ならチャイルドだが、子供が集まるとチルドレンという別物になるという由来。

突飛な出来事、胸に抱えた深刻さ、現実の猥雑さ。
軽やかな飛躍の救い。
手を叩いて笑いたくなります。

« いただき物のパウンドケーキ | トップページ | 「トワイライト2」 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「チルドレン」:

« いただき物のパウンドケーキ | トップページ | 「トワイライト2」 »

2019年7月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ