フォト

おすすめ本

« 8月の花たち | トップページ | 天蕎麦でちょっと贅沢 »

2009年9月 2日 (水)

「木でできた海」

ジョナサン・キャロル「木でできた海」創元推理文庫

「蜂の巣にキス」「薪の結婚」に続いて登場、同じ町クレインズ・ビューが主な舞台。
警察署長のフラニー・マケイブが主人公です。

もとは札付きの不良だったフラニー・マケイブですが、今は再婚した妻マグダに感謝しつつ、連れ子の娘ポーリンとも仲良く、幸せに暮らしていました。
ところが、ある日…
年寄りの犬を拾って一目惚れ、警察の執務室で柄にもなく?面倒を見ていましたが、目の前で死んでしまうことに。
老犬は三本脚で、りっぱな首輪にオールド・ヴァーチューと名前が書かれていたのです。

その夜、ある夫婦が忽然と消えました。
いつもケンカしていて警察が呼ばれるほどの騒ぎになる困りものの夫婦だったのですが。
家の中は、たった今まで人がいたような有様なのに…
そこに落ちていた極彩色の美しい羽根を何気なく拾ったマケイブ。
犬と一緒に森に埋めてやったところ、何故か舞い戻ってきます。

友人ジョージに一連の奇妙な出来事を話したところ、動物名画集という本を持って来て、1750年の絵を見せます。
そこには、オールド・ヴァーチューという三本脚の犬の絵が!

女子学生が変死したのでマケイブが調べに行くと、そこにも、 極彩色の美しい羽根が。
不思議なことの起こる現場には残されているのだった…
何が起きているのか?

家では、長く飼っている猫スミスが暗い部屋に入っていき、慣れた様子で見知らぬ少年の膝にのります。
履いている靴を見るとオレンジのカウボーイブーツ。父がよそで買ってきてくれた、およそ流行とは合わない代物でした。まさしく高校の頃のワルだったフラニーがいきがって履いていた物。

時空を越える?思いがけない展開に。
連れ子への愛情や亡き父への思いなど、日常的かつセンチメンタルな描写と共に、ふしぎな出来事が展開します。
木でできた海とは?
元不良マケイブに与えられた機会とは…

スケールが大きくて、描写も大作家らしいゆとりがありますが、ええと…こんなの、あり?という破天荒な展開。
この作者に馴染んでからでないと、この作品からはちょっと
著者は1980年デビュー。
この作品は2001年発表、2009年4月翻訳発行。
2002年世界幻想文学大賞、ノベル賞に名を連ねました。

« 8月の花たち | トップページ | 天蕎麦でちょっと贅沢 »

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 「木でできた海」:

« 8月の花たち | トップページ | 天蕎麦でちょっと贅沢 »

2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

最近のトラックバック

無料ブログはココログ