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2009年8月 2日 (日)

「おかけになった犯行は」

エレイン・ヴィエッツ「おかけになった犯行は」創元推理文庫

ヘレンの崖っぷち転職シリーズ3作目。
ゆえあって記録を残さないようにしているため、現金払いの不利なバイトを続けるヘレン。

今回は、電話で勧誘する仕事。
トイレのタンクの洗浄剤を7年分売りつけるのです。
座って電話し続けるストレスで、みんなお菓子をつまむので太り出すとか。
電話での勧誘って、かかってくる側からしたら、時間とられるし、要らないものの説明を長々されたりして、面倒なものですよね。
でも、電話するのは雇われた人間…ひどいこと言われたり、怒鳴りつけられたりして大変な仕事なのね。
はっぱをかけると称して指導する上司の発言が、またなかなかすごいんです。
売りつけるには、騙されやすそうな相手のツボをつく、といった態度で臨まないと成績があげられないという実情…これもストレスになりますね。
会社の搾取もあり、この仕事を続けているのは~密入国者や子連れで来ている未婚の母、犯罪歴のある人間など。
ここにも、格差社会&肥満の増えているアメリカの一端がありました

さて、電話中に人が殺されるような様子を聞いてしまったヘレン。
これが事件です!
通報しましたが現場は何事もなかったように見えたらしく、警官にはとりあってもらえない。
被害者の姉サヴァナと連絡がつき、事情を探り始めます。
上流社会のあやしげなパーティーに潜入。ダイエットしすぎの金髪のマダム達など~こっけいですが、大金持ちのサイテー発言など妙に現実らしくも思えます。
しかしヘレン、あぶなっかしい…元は高収入のキャリアウーマンとは思えません。
この危なっかしさも、このシリーズのある種の魅力?

住んでいるところだけは一定で、80の高齢ながら脚がきれいで粋な大家のマージョリーとの信頼関係はすすみます。
お気楽ムードなフロリダの暮らしの方が、見栄を張っていた以前よりも良いと実感している様子。
これまでよりはずっとマシなロマンスの気配も!
謎の住人フィルも登場。
なかなか勢いがあって~面白かったです。
2004年の作品。2008年12月発行。

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