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2009年7月26日 (日)

「スリーピング・ドール」

ジェフリー・ディーヴァー「スリーピング・ドール」文藝春秋

前作「ウォッチメイカー」にも登場していた女性をヒロインにした~スピンオフ作品です。
キャサリン・ダンスは、カリフォルニア州捜査局(CBI)の捜査官。
人の表情や仕草で感情や真意を読み取るキネシスク分析の天才。人間嘘発見器ともいわれていました。

カルト指導者的な殺人者ダニエル・ペルが脱獄、尋問に当たっていたキャサリンが指揮をとることになります。
亡くなった夫の友達で付き合いの長い保安官オニールや、この事件のために駆けつけたFBIのケロッグ、犯罪実話作家ネーグルなどと協力しながら、捜査を進めるのでした。
脱獄は周到に用意されたらしく、巧みな追跡はあと一歩でかわされ、困難を極めます。
なぜかモンテレー郡を離れずに隠れているらしい~ペルの目的は何か?

二人の子の母である未亡人のキャサリンの家庭やこれまでの経歴、父母や同僚などしっかり書き込まれた背景も、ディーヴァーにしてはゆったりと読ませます。
かってペルと集団生活をしていた女性達に話を聞き、被害者一家の生き残りの少女テレサとも会おうとするキャサリン。
尋問の天才の面目は?

事件に巻き込まれた女性の気持ちに焦点を当てているのが、新味のあるところでしょうか。
犯人の側の視点も交え、意外な展開でつないでいくのはディーヴァーならでは。
事件の真相も単純ではなく、人間の色々な面が描かれているのが面白いです。
後半は展開が早まり、期待通りに二転三転。面白かったですよ。

2007年の作品、2008年10月翻訳発行。

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