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2009年7月 6日 (月)

「優雅なハリネズミ」

ミュリエル・バルベリ「優雅なハリネズミ」早川書房

バルベリの2作目。
ハリネズミのように地味に暮らしてきたけれど~実は知的な女性が主人公。

ルネ・ミシェル夫人は、高級住宅街にあるアパルトマンの管理人。
貧しい育ちと生まれつきの醜さから、目立たないように生きることを心がけ、知性を隠してきました。
素朴ないい夫を得て穏やかな暮らしをしていたのですが、その夫もなくなってしまいます。

一方、そこの6階に住む国会議員ジョセの一家では…
裕福ではあるのですが、10年もカウンセリングに通っている母。
論文を書いている長女コロンブは、わがまま。
12歳の次女のパロマは、姉にいじめられるので鈍いふりをしているけれど、繊細で頭のいい少女。
クラスではやはり目立たないように努めているのに、ついトップの成績に。
むなしさから、次の誕生日の6月に自殺しようと考えていました。

5階に住んでいた料理評論家(第一作の主人公)がなくなり、あとに越してきたのが日本人のカクロウ・オヅ。
日本に魅力を感じるルネとパロマが、少しずつ近づくきっかけになります。
チャーミングなオヅ氏と関わることによって孤独と絶望が癒され、若返るルネ。
自殺を考えていたパロマも、いつしか幼さを脱して、生きるすべを見いだしていくのです。

捻った構成ですが、それがどう展開していくか…
とっても、いいんですよ!
日本が憧れの国なのが~ちょっと照れますね。

2006年、少部数で発行されたそうですが、すぐに口コミで人気を呼び、プレゼント用に買う人も多かったので、ギフトセラーとも。
著者は1969年生まれ。2008年より夫婦で京都在住。
2008年10月翻訳発行。

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