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2009年6月20日 (土)

「図書館ねこデューイ」

ヴィッキー・マイロン「図書館ねこデューイ」早川書房

アメリカ中西部アイオワ州スペンサーの町。
1988年の寒い朝、図書館の返却口に入れられて凍えていた子猫。
それがデューイだった…

18年間、図書館で暮らして人気を博した赤茶色のふさふさした猫との実話。
人なつこくて誰にでも近づく気だての良い猫だったんですね。
(うるさがるような人には近づかなかったそうです)
会議が始まると丸テーブルの真ん中に乗ってメンバーの一人一人に挨拶し、毎回違う一人を選んで、膝で眠っていたとか。
新聞やテレビでも報道されて図書館利用者が増え、来る人を癒す存在だったそうです。

猫なら大抵やるような可愛いエピソードも…
タイプライターを必死に目で追いかける、たまらなくなってキーに手を出す。
小さなティッシュの箱に無理矢理入ろうとして、足だけ入れる。
大騒ぎしているので何かと思ったら、コウモリが入り込んできたことを教えてくれていたのだったり。
一度だけ裏口から脱出、怖かったらしく懲りて二度と出なかったそうです。

著者は館長の女性ヴィッキー、1948年生まれ。
その波乱の人生も次第にわかってきて、予想よりずっしりとした読み応えでした。
夫のアルコール依存、離婚、弟の病死、兄の自殺、乳ガンの手術…
反抗期の娘ジョディとの間を取り持つように~ジョディに心から懐いたデューイ。

休館の日は館長の家で過ごしましたが、図書館に戻るのも嬉しそうだったこと。
お風呂嫌いで、館長が頭の中でお風呂と考えただけでも、パッと姿を消したこと。
必要としている人の傍に長くいたこと。
若い頃は玄関で来館者を出迎えていたとか。

日本からテレビクルーが行き、5時間命令し続けて難しいこともさせて撮影し、番組が出来たのを見たら~ほとんど箱の中で寝ているところを映した1分半の出演だったとか。
…たしか、そのテレビは見たと思います。
その後、3年間に15万人の日本人観光客が行ったそう。ひえぇ…なんか、ご迷惑かけませんでしたか…?
2008年発行、すぐ翻訳。

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