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2009年4月 6日 (月)

「夏の名残りの薔薇」

恩田陸「夏の名残りの薔薇」文春文庫

山の斜面に孤立した豪華なクラシック・ホテル。
嵐の山荘を思わせる館に、毎年秋になると、招かれた客達が滞在するのです。
沢渡財閥の三姉妹は、招待客を前に意味ありげなお喋りを続けます。毒気のある内容なのに、なぜか聴かずにはいられないような…

三姉妹の甥・隆介の妻で妖艶な桜子は、秘密の関係を伯母に気づかれます。
今まで来たことがなかった育ちの良い夫・隆介がいつになく駆けつけ、周りは緊張するのでした。
次女の娘で女優の瑞穂も、様子がおかしい…

秘密を抱えている人、一部を知っている人、ほのめかす人、疑う人…
それ以上の悪意と恐怖が館を覆っているような…
かって三姉妹に何があったのか?
映画「去年マリエンバートで」をモチーフに挿入しつつ、記憶の変容をテーマに描く、意欲的な作品。
語り手によって次々に説明が変わっていくのです。そこまでしか知らないのか、嘘なのか、記憶違いか…?
本格推理のバリエーションとして書かれた物のようですが~理屈で割り切れない耽美ホラー系の酩酊感があります。

2月前半に読んだのですが、あまりに季節はずれなので、アップは少しずらしました。内容的には何年にもわたる話なので、読むのには差し支えありませんでしたけどね。
単行本は2004年9月発行。

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